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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

男たちの風景

2013-12-30 20:35:30 | 諸星大二郎
諸星大二郎 2013年11月 小学館
まーた、やってるよ、こういうこと、こういう商売を。
サブタイトルは、「諸星大二郎特選集 第1集」ってことでね。
手を変え品を変えの、目先を変えて出す、短篇集さ。
俺ぁ、ファンだけど、蒐集マニアぢゃないから、そういうのスルーしたいんだけどね。
帯の後ろにいわく、「各巻すべてに描き下ろし作品を加えた諸星短編集の決定版!!」とかあってね。
…。
新しいもの描いたなら、新しいものだけの新刊、出しゃあいーじゃん、って言いたいんだけどね。
迷った末に、単行本タイトル見りゃあだいたい収録作も見当つくくせに、いまさら諸星初心者向けのもの並べただけのもの読むこたねーやと思ったくせに、俺だったらもっと意表をつく構成にするよぐらい言いたいのに、結局買っちゃった。
「彼方へ」
「アダムの肋骨」
「男たちの風景」
「貞操号の遭難」
「商社の赤い花」
「感情のある風景」
「生物都市」
「食事の時間」
「失楽園」
「眠る男の夢を見る男は夢の中で生きているのか?」
描き下ろしってのは、最初と最後のやつ。
最初の「彼方へ」はカラー4ページ。
最後のは、テキスト(小説風にね)7ページと画(マンガ)が2ページ。
なんだかなあ。
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食い意地クン

2013-12-27 18:55:50 | 読んだ本
久住昌之 平成25年11月 新潮文庫版
もう何かすっかり「“孤独のグルメ”原作者」って肩書がついてまわるようになっちゃったような気がするけど、私にとってはダンドリくんの泉昌之なんだが、まあ、とにかく毎度おなじみの食べものネタのエッセイ集のようなもの。
単行本は2004年に出てたらしいけど、知らない。文庫だって、孤独のグルメに便乗しようとしてるからこそ、この機会にでたような気がする。出版事情なんてどうでもいいけど。
で、食べものに関してったって、高いお店とか有名なお店とか、もう著名人がウマイと絶賛するものとか、そういう話ではない、当然のことながら。
ふだん食ってるものの、これのこういうとこが好きとか、こういう食い方するのがいいんだとか、そういう言ってみれば小さいこだわりの集まり。例によって、それが共感呼んぢゃって、おもしろいんだけど。
各章に挙げられてるメニューを、ずらっと並べてみましょか。
焼肉、ラーメン、とんかつ、ナポリタン、納豆、おにぎり、カレーライス、あんぱん、おかゆ、(屋台の)焼きそば、サンドイッチ、冷やし中華、カップヌードル、弁当、大根、ねこまんま、うなぎ、塩辛、立ち食いそば、韓国のお刺身、天丼、豆腐、お茶漬け、さんま、そうめん、キャベツ。
ありきたりのものばっかだけど、おなじみのとおり、とんかつは端のピースからぢゃなく真ん中から食うとか、そういうのが面白い。
どっかで読んだことあるような話も多々あるんだけど、ついつい面白くて読んぢゃうのは、やっぱ独特の語り口の力も大きいと思う。なんていうか、まるで江戸弁の落語を聴いている心地よさがあるから。
食べるの速くて、ガツガツと食べちゃうっていう、その勢いがそのまま出てる気がするもん。
万人がそうだと思うかどうかは知らないけど。ま、たとえば、
>「ねこまんま」の脇には、たいてい半月形のタクワンが二枚ほど添えられており、これをどのタイミングでどう食べるかは、重大問題だ。バレーボールの試合で、どこでタイムとるかは、試合の流れを掴むためにとても重要。それと同じ。
ってのを聞いて、そうだ、それと同じだ、って感じるひとにしかわからんだろうとは思う。

そうそう、同じ著者の「食の軍師」の最新の3巻も出たんで、つい最近読んだ。
こっちは、そんなおもしろいと感じなかったなあ、なぜか。
私が慣れちゃったのかな。ちょっと芝居がかりすぎてて、フツーのひとの小さいこだわり感みたいなのが薄れてるからかな。
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石の眼

2013-12-26 20:40:48 | 読んだ本
安部公房 昭和50年 新潮文庫版
十代のころ読んだとおもわれる安部公房を読み返しているんだが。
持ってるのは昭和57年の12刷。
推理小説っぽい仕立てになってて、山のなかのダム建設地に、殺し屋がやってくるところから始まる。
殺し屋って言っても、ゴルゴ13みたいな感じぢゃなくて、ネズミとあだ名されるような風采の男。
あんまり強くなさそうだし、どんな手で人を殺すのかわからないけど、ターゲットは工事現場で働いている服役中の男。
その話が本線だと思わせて、事件は妙な方へ進んでく。
舞台のダムは、設計ミスか手抜き工事かしらないけど、どうも欠陥をかかえた出来上がりらしい。
で、建設会社の組の現場の実質上トップとその妻と、その兄の所長、県から監督しに来てるエンジニアと、責任者となぜか訪ねてきたその娘。
そんな登場人物の思いが錯綜しながら、話は進んでくんだけど、さすが不条理系の安部公房、単純ぢゃない。
事故にみせかけた悪意のある罠が仕掛けられてるんだけど、誰が誰を狙ったのかが、判然としない。
加害者は誰なのか、被害者として設定されたのは誰なのか、登場人物たちはそれぞれ違う考えをもって、互いに疑念がうずまいている。
ちょいと「藪の中」が入ってるって感じ。
最後は明快に誰の誰に対する殺意かがはっきりするけどね。
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あなたと歌おう

2013-12-25 20:22:35 | CD・DVD・ビデオ
やもり 2010年 ヤマハミュージックコミュニケーションズ
やもりってのは、森山良子と矢野顕子。
「矢」と「森」で「やもり」なんでしょう。
(まあ「麗蘭」よりはカワイイ感じするが。)
アッコちゃんの歌を聴くのは大好きなんだけど、それほど熱心に追い求めるというまでのファンぶりは発揮してない私、このユニットというかアルバムの存在を知りませんでした。
それが、先日「さとがえるコンサート」の模様を某テレビでやってたのを観て、あーこの曲いーな、みたいに思ったもんだから、こないだリサイクル書店でCDを見つけて買ってきた。
聴くと、やっぱ、いーわ。
1曲めの「風のブランコ」の、
孫悟空のように雲に乗り
アラジンのように空を飛ぶ
白雪姫のようにめざめ
海賊と恋をする
って、サビのとこ、きょうもずっと私のアタマんなかで鳴っていた。とてもきもちいいフレーズ。
アラジンって空飛んだっけ?とは疑問に思ってたんだけど。どうだっけ?絨毯乗って飛ぶの?
1.風のブランコ
2.アイツは俺を知っている
3.青春の光と影
4.嘆きの淵にある時も
5.ただいまの歌
6.Beautiful Dreamer
7.旅の宿
8.恋愛宣言
9.死んだ男の残したものは
10.温泉に行こう
11.Going Home
12.わたしたちの明日
13.あなたと歌おう
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クリスマスイブの乗馬

2013-12-24 20:19:48 | 馬が好き
乗馬にいく。
クリスマスは関係ない。きょうが今年最後の練習日なんで、行くっきゃない。
最近「乗ってるんですか?」と訊かれると、「週イチだし、乗ってるうちに入らない」と答えることが多い私。
回数だけの問題ぢゃなくて、やってる内容もね。基本的なこと、うまく修正できたら、来年はステップアップしたいんだけどなあ。

ことし最後にあてがわれた馬は、ギルデッドエージ。
苦手だなあ、この馬。ことし新たに乗ることになった馬のなかで、いちばん苦手かも。まともに乗れたこと、ないよ。うまく前に出せないし、拳をつかおうとすると止まっちゃう。
部班に入ると、3頭の先頭に押し出される。知ーらないよ、この馬で先頭つとめられるか、俺。
常歩は元気いいんで、そのままプランプランの手綱だけど、とにかくまずは前に出てくれることだけを願いつつ、速歩へ。
とにかく前へ。馬のアタマの位置とか、こだわらない。もしアタマ下げたほうが動きやすいんだったら、肩より下にハミを置いてでも、そこへぶつけてくようにして、とにかく前へ。
意外と動く、ちょっと速いかなと思うけど、後ろのことを気ぃ使う余裕はない。
隅角では内に入ってきそうなので、外に圧しだすようにする。
「拳を引くと、ブレーキになっちゃうので、そうならないように。手綱開くときは、導いてあげる感じで。」
言われて、手を前に出すつもりを強くする。

蹄跡から、左へ曲がって右にまた曲がるときとか、巻き乗りするときとかに、「左右の拳をバラバラぢゃなく、連動(?同調だっけ?単語忘れた、まあ、そんな感じだ)させるように」と言われて、ん!?外がジャマしてるか、って次第に気づく。
(※12月26日追記 違うな、もっと平易な表現だったような気がするな、先生の言葉は。「左右を関連づけて」だったかな。)
内は開いて、外はカベにするイメージのつもりだったんだけど、なんか引いてジャマしてるような気がしてきた。
自分のヒジから手先、その先の手綱、それが含まれる面でつくるボックスのなかに馬がいるようなイメージ、思い出す。そしたら、なんかムリにハミの外側を支点にハミうけさせようなんて考えるより、うまく乗れてきたような気がする。
しばし正反撞やる。なんか、今日は、いつもより馬が丸くなってるような気もするせいか、乗りやすい、ギルデッドエージ。
とても気持ちいい揺れに感じる。繋か飛節か知らないけど、どっかそのへんが柔らかいんぢゃないかなって思った。なんだ、とてもイイ馬ぢゃないか。
「ハネあげられるのは、馬が速く動いてるのに、人がそれより遅いから」
と当たり前のことだけど、目からうろこ。座ろう座ろうとして、馬の上に静止しようとするんぢゃなくて、馬と一緒に動かなくちゃ、実は安定しない。
「馬は常に前に動いてるんだから、ひとも前に前に乗っていく」
また言われた。ここんとこ、これ言われっぱなし、毎回言われてると思うよ、前に乗っていけ、って。
ところが、これ実際にどうしたらいいか分からないというか、イメージがわかない。べつに馬の肩の上に乗れってわけぢゃないから、動きに遅れるなって意味だとは思うんだが。
軽速歩だと何となくわかるんだけど。後ろに戻るようにペタンと坐っちゃダメだから。速歩の正反撞や駈歩で、前に乗っていくことは、いまの私にはできない。
(これできないうちは、障害飛ぶのに復帰するとか、中間とか尋常とか馬場の経路ふむとか、ってことにはならないんだろうなと思う。)
「よくなってきたので、もうすこし手綱短く。短くしたぶん、手は前。」
ああ、そうかそうか、また目からうろこ。私が手綱を短くすると、馬のアタマというか口というかを、強引にこっちに持ってくることをしている。馬のクビ曲げさせたって、それで馬は手のなかにいるわけぢゃない。
歩度をつめる。手を引いちゃうと簡単にスピードダウンするけど、それは詰めたことにならない、っつーのはわかってる。前進させつつコントロールする、引っ張りっぱなしだと、またおかしくなるので、すぐかえすように心がける。
わかりやすく、ガツンとハミにぶつかってくるとか、すぐゴメンナサイしてくれるとか、そういう馬ぢゃないと感覚がわかんない私。でも今日は何回か、もしかしたら、これでいいのかも、って思う瞬間があった、ギルデッドエージでこんなの初めて。楽しくなってくる。

んぢゃ、輪乗り、駈歩の用意。
輪乗りが外にふくれちゃうけど、内の手綱をもろに開くと(というか引いてるな、俺は…)、例によって勢いなくして止まっちゃいそうになる。「まっすぐ前にだすように」と言われて、前進させるなかで、両手でジワッと馬の行き先を決めてやるようにしてると、なんかうまい具合に内を向いてくれるときがある、これかあ?この馬への要求のしかたは?
駈歩出ない。まあ、どの馬でもやっちゃうんだけど、強すぎるくらい詰めるようにしてから出そうとするのは、私の悪癖のひとつ(こないだサンライズキングでは偶然機能したけど、天蓬にはハネられるという失態を演じてる)。手をラクにするように気をつけて、なんとか脚で出す。
最初パランパランして、ちゃんとした駈歩になってなかったときに、ムチ使えって言われたけど、使うタイミングがつかめず、とにかく脚でドカドカやってるうちに、ようやくリズミカルな駈け方になってきた。
蹄跡行進して、歩度を伸ばしたり、ときどき巻き乗り。巻き乗りんとき、これまでは内を引くように使っちゃうから停まりそうになることあったんだけど、今日は両手でじわじわと曲げていく。前に出して、それから曲げること。
脚を強く使おうとすると、後ろに引いちゃったりして、例によってアブミ履けなくなったりするのが、直んないんだけど、まあとにかく、今日は私史上いちばんこの馬を前に出せたってことで、部班での練習終了。
しばらく休憩したあと、また常歩から、8の字描いたりして、なんとかこの馬のバランスいちばんいいとこ見つけたくて、しばし試行錯誤。
最後、駈歩は、わざとアブミ短くしてツーポイント。特に根拠はないんだけど、アブミ短くするとカカトが身体の真下に来ないと乗ってられないような気がするから。

馬房帰って、手入れも終わったら、いつものようにリンゴやる。
サラブレッドのなかでは、例外的にリンゴ大好きなんだよね、ギルデッドエージ。おぼっちゃま育ち?
でも、馬房に入れたら、早く終わって時間が合わなかったのか、いつもある乾草がなかったんで、ひとのことジーッと見つめて猛抗議。

もちろん他の馬ももらってないんだけど、ギルにしてみれば「俺、働いたのに、なんも無しかよー」って言いたいのは無理もない。小さいことだけど馬との約束として守ってやりたい。(美浦では勝手にやっちゃてたんだけど、ここでは遠慮してる私。)
さ、年末年始は、リンゴも高いから、乗馬は休み。次回は1月20日ころ。

※クリスマスといえば、サンタ。
ふつうはサンタクロース、でも、サンタといえば、私にとっては、美浦のエアサンタムール。

超優秀な乗馬。
(サラブレッドとは思えない。)

私にとっては特別な存在ともいえる。
(偉大だ、とさえ言ってもいい、簡単には語りつくせない。)

彼と出会えたことは、私の乗馬ライフのなかでも大きなウエイトを占める。
(もうちょっと上手になったら、また乗ってみたかった。)

思い起こせば思い出すほど、あのときの80センチ障害、勝ちたかったなあ…。
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