many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

馬鹿が止まらない

2009-10-31 20:05:20 | 好きな本
堀井憲一郎 2000年 双葉文庫版
こないだ落語関係で触れたホリイ氏の本からまたひとつ。
エッセイ集。『アクション』に連載されてたことのあるものもあるんで、私もリアルタイムで読んでたかもしれない。
でも、本書は、いつもの、ホリイ氏らしい「調査」・「集計」系ぢゃない。ほんと、いわゆるバカばなしが中心。
でも、ところどころに、スキー場でコーヒーを飲む欧米人は砂糖ミルクをいれるけど、日本人はブラックが多い、とか、自分の住んでるマンションの6階までエレベーターで上がる時間は18秒、とか、ついついリサーチ心が出ちゃってるのが面白い。
んで、なかでも面白いのは、たとえば「吉野家の最期」。吉野家が閉店すんだけど、24時間営業でどーすんのかと思ったら、日曜午後2時というタイミングで閉店するんで、それに立ち会ったって話。
“吉野家のラストオーダー”を聞かれた人間はおるまい、とか何とかいう面白がりようが、あいかわらずのホリイ節で、面白いですぅ。
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GOTTA!忌野清志郎

2009-10-30 18:39:42 | 忌野清志郎
連野城太郎 平成元年 角川文庫版
きのうまでとは何の関係もなく。
なんか最近、これを復刻させようよって声があるみたいなんで、ただ、俺持ってまーすって意味で採りあげました。
忌野清志郎の自伝。
っていっても自分で書いてるんぢゃないけど。
キヨシローのモノローグと、著者の目からみた同時代の記述が並行してすすむ形。
いつ、どの本読んでも、売れなかったころの話は悲惨です。
でも、本人、信念もってるんで、悲壮感はないんだけどね。
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編集者T君の謎

2009-10-29 21:25:03 | 読んだ本
大崎善生 2006年 講談社文庫版
副題は「将棋業界のゆかいな人びと」
いまやってる竜王戦の第2局が“先後同型”になったんだけど。
加藤一二三九段というひとは、昼食休憩とかで相手のいないときに、相手側にまわって局面を見るってクセがある。
まあ、反対側からみれば、思わぬ発見があるのかもしれないから、それはいいんだけど。
あるとき、それをやってるのを傍から見たら、まったくの先後同型だった、なんで反対にまわる必要があんの!?
なんてことが書いてある本、棋士には常人ばなれしたひとが多いんだけど、面白いエピソードいっぱい。
ちなみに「編集者T君」とは、著者が『将棋世界』誌の編集長のときに雇った、編集部員(現編集長)で、それまでに読んだことある本は『人間失格』1冊だけというのに編集者になれたという逸話の持ち主。
漢字の読み書き苦手でも、校正っていうのは、原稿とゲラのマチガイ探しみたいなもんだから大丈夫、だそうで。
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落語特選

2009-10-28 22:39:50 | 読んだ本
麻生芳伸編 2000年 ちくま文庫 上下巻
おとといから落語つながり。
前に書いた『落語百選』の続編。
上下巻20編ずつの落語のテキスト集。
落語を活字にしたってしょうがないというのは、最近知ったことだけど、著者もまえがきで >落語は、イメージの中だけに存在する。 とわかっていての読むための本である。
収録されてるなかでも、「らくだ」とか「宮戸川」って、ライヴでは、まずフルサイズで聞くことのできない落語である。
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馬に教わる

2009-10-27 17:52:54 | 馬が好き

台風一過なのかな、風はまだあるけど、青く晴れ渡った空、きょうも乗馬。
すっかりおなじみになったフラヴォンに乗って、きょうも障害を教わった。
「飛ぶのは、馬」なんで、実際、馬に教わってる感じである。
馬によっていろいろだけど、たとえば今日のフラヴォンは、
「いーから、どの障害を次飛ぶのか指し示せ。そーしないと分かんないから飛ばないぞ」とか、
「しっかりコンタクトを取り続けろ。ひと(馬)任せにすると嫌気がさしたら止まっちゃうぞ、いいのか!?」とか、
言ってた。たぶん。
決して障害飛ぶの嫌いな馬ぢゃないんで、「やるならやる、やらないならやらない、ちゃんと言ってこい。あとは任せろ!」って感じで、教えてもらった。はい、ありがとうございました。
ほんと、乗馬ってのは、馬に教わることが多くて、楽しい。
ちなみに、個人的には、障害を飛べるも飛べないも、その前の準備運動の時点で決まると思ってる。
駈歩をしっかり出して、そのうえでスピードとか方向をコントロールできるか。
あ、コントロールぢゃないですね、人が馬をどうこうできるんぢゃなくて、馬に教わるんだから。馬にこちらの意向を伝えられるかどうか、ってとこか。
競技形式のに向かうときは、高く飛ぶとか低く飛ぶとかそういうことぢゃなくて、ちゃんと回転できるかどうかの勝負。
正しいラインで誘導できれば、あとは飛んでくれる。
なので、障害を飛ぶ練習の前の、駈歩での、右行ったり左行ったりするときの姿勢がちゃんとできるかどうか、輪乗りの大きさは思ったとおりになってるかどうか、そういったことのほうが実際に飛ぶことよりも大事。
でも、それを言い出すと、その前の速歩でできてるか、それよりも前の常歩でちゃんと姿勢できてるかどうかが、ちゃんとできる・できないを分けている。
なので、ふだん漫然と乗ってると、いざ障害飛ぼうと思っても、どーにもなんない。

私が、そんな小難しいこと考えてるのを知ってか知らずかはさておき、練習おわったら、いつものようにリンゴの時間。
フラヴォン、リンゴ大好きなんだもんな。
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