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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

ガリバー旅行記

2011-10-31 18:46:05 | 読んだ本
ジョナサン・スウィフト 山田蘭=訳 平成23年 角川文庫版
前回の続き。
旅行記といったら、いろいろあるだろうけど、世界の文学の基本ったら、これ。
「モロッコ流謫」の最後にも、四方田犬彦が「わたしの文学的出発点」と言ってたしね。
いままで、何度も読もうと思ったんだけど、なんだかんだいって読んだことなかった。
なので、私の本書に関する知識は、子どもんとき誰もが読んだ児童文学っつーか絵本程度まで。
今回いよいよ、ちゃんと読もうと思って、本屋行ったら、角川文庫から“新訳”ってことで出てたんで、それを買ってみた。
有名な本なんで、いまさらあらすじがどうこう書くとこぢゃないけど。
著者の人間に対する酷評っつーか、イギリス社会をケチョンケチョンにしてるとことか、なるほどスゴイです、児童文学ぢゃないよね、これ。
私でも知ってた、有名な“リリパット”=小人の国に始まって、逆に巨人ばっかの“ブロブディンナグ、ちょっと浮世ばなれしてる“ラピュタ”、そしてガリバーがいちばん褒め称える、馬たちの国“フウイヌム”、どこへ行っても、そこの住民たちとの比較という形をとりながら、人間ってダメだなって感じでビシビシ問題を指摘してます。
高潔なるフウイヌムの国にいる、どーしよーもないヤな動物が、かの有名な“ヤフー”。

ガリバー船長より従兄のシンプソンへの手紙
発行者から読者へ
第一話 リリパット渡航記
第二話 ブロブディンナグ渡航記
第三話 ラピュタ、バルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリブ、そして日本渡航記
第四話 フウイヌム国渡航記
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モロッコ流謫

2011-10-27 20:41:55 | 四方田犬彦
四方田犬彦 2000年 新潮社
たまには旅行にでも出かけるかーって思ってから、四方田犬彦を読み返す機会が増えてんだけど。
この本は、タイトルのとおり、著者がモロッコを訪れたことを中心とした、エッセイ。
難しい言葉だね、流謫(るたく)。(変換されないよ。)
辞書引けば、「罪によって遠方に流されること」だって。(岩波国語辞典)
べつに著者は島流しにされたわけぢゃないんだけど。
モロッコに行った理由は、ポール・ボウルズという作家に会うため。
残念ながら私は、ポール・ボウルズを読んだことない。(『シェルタリング・スカイ』の作者)
この先も読むかどうかは、わからない。
なので、本書の魅力を理解していないかもしれないが、しょうがない。
ボウルズに関連して、ジャン・ジュネとか、アルベール・カミュの話も出てくるけど、ジュネも読んだことないし。(カミュはほんのちょっとだけ。)
でも、ところどころで触れられる、モロッコのスリリングな話は好きです。
モロッコに出かけていこうとは思わないけど。
だって、「魔物(ジユヌーン)がどこに隠れているか、わたしはわからない」ってタクシー運転手が言うような邑(まち)だから。(「プロローグ」から)

プロローグ
第一章 蜃気楼の港 タンジェ
第二章 蜘蛛の迷路 フェズ
第三章 砂と書物 アトラス越え
第四章 地中海の余白 タンジェ、ララーシュ
エピローグ
補遺 
 天蓋と王国 ボウルズとカミュ
 砂漠/蜘蛛 ボウルズとボルヘス
 ボウルズの短編と音楽について
 ジェイン・ボウルズの栄光と悲惨
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三番目に大事なもの~HARD FOLK SUCCESSION

2011-10-26 19:44:06 | 忌野清志郎
RCサクセション 「三番目に大事なもの」は5thシングル(らしい。リアルタイムぢゃ知らない) 1972年・東芝音工
「HARD FORK SUCCESSION」は、当時のベスト盤として、1982年・東芝EMI
やっぱ、ときどき、大音量でキヨシローが聴きたくなるときがある。
きょうは「三番目に大事なもの」が聴きたかったもんで。
すごいよね、これは。初めて聴いたとき、私は15か6だったと思うけど、ブッ飛んだ。
音楽でこんな世界が描けるだなんて想像もできなかったとこを突かれた感じ。

一番大事なものは 自分なのよ
 その次に大事なものが ベンキョウで
 三番目に大事なものが 恋人よ
 だれもみんな同じように タバコはいけないわ
 だれもみんな同じように 遅刻はいけないわ
 男の子なら だれでも かまわないわ
 友達に見せるために 恋をするから
一番大事なものは 自分なのよ
 その次に大事なものが ベンキョウで
 三番目に大事なものが 恋人よ
 だれもみんな同じように やさしくほほえんで
 だれにでも同じように やさしくほほえむさ
 男の子なら だれでも だれでもいいわ
 友達に見せるために 恋をするのよ
三年生になったら しばらくの間
 おわかれしましょうね お互いのために
 高校生活の想い出を作るために
 三年生になる前に 恋をしとくの
一番大事なものは 自分なのよ
 その次に大事なものが ベンキョウで
 三番目に大事なものが 恋人よ
 三番目に大事なものが あなたよ

…べつに高校生んとき、私に何があったというわけぢゃないけど、このウタはいいよね。
たしか、渡辺美里も絶賛してたと思ったんだけど、でもこんな曲、キヨシロー以外、誰にも書けない。

このアルバム、私が持ってるのは1998年のCDだけど、これぢゃないと聴けない曲もあるんで、なかなか貴重です。
私の好きな4thシングル「キミかわいいね」も、そうです。

キミかわいいね でも それだけだね
 キミかわいいよ でも それだけだよ
 それだけさ
 キミと話してたら ボクこんなにつかれたよ

カッコいーッス! ボス!
女に嫌われてもいいから、こういう曲、大声で歌える男になりてぇ、と思ったものです。
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ひさしぶり、オリアンダー

2011-10-25 21:19:11 | 馬が好き
10月も下旬、菊花賞も終わったというのに、夏日になるという、そんな陽気のなかを乗馬に行く。
さすがに半袖着てくのも何なんで、先週同様、長袖シャツ一枚で袖まくり。
馬は、オリアンダー。

(↑ おーい、いるか?って声かけると、「なんかウマイもんでも持ってるのか?」って顔を出す。)
やったね、ひさしぶりに乗れる。
喜んでいいくらい、いい馬だと思う。私が考えるに、私が思ってるよりずっといい馬なんぢゃないかと。数えるほどしか乗ったことないけど。
(そういえば、こないだテレビ出演もした。「S☆1」だっけ?取材に来たとき、障害飛んだりしてるとこ映された。)
たとえば、もし今、仮に、無制限でどの馬乗ってもいいから競技に出ろ、って話があったとしたら、私はオリアンダーを選ぶ確率かなり高いと思う。
(もちろん、選んだあと週五日の練習を1ヵ月やるという前提だけど。)
でも、そういえば、こないだ馬事公苑に出かけてって試合に出たらしいけど、なんかだいぶバーを落としたらしいな?
一方で、能力は高く買ってんだけど、私がオリアンダーに対して持ってるイメージは、わがままなヤツ、である。
なんか偉そうなんだよね。自分が人間より偉い「おウマ様」であることを知っている。人より自分が優先されることを当然だと思ってる感じ。高圧的なマエガキをして、「水だ!」とか「腹減った!」とか「ちゃっちゃと手入れ終われ!」みたいな態度とるようにみえる。
(私は乗ってるときでも、いつオリアンダーが「寝る、俺は砂浴びするぞ!寝るったら寝っ転がるんだ、俺は!」ってゴロンとかしないか、心配して様子をうかがってる。)
これはどうか分かんないけど、ほかの馬の馬栓棒はずしたら、「え、いいんですか?どっか行っても?でもなあ、どーしよーかなー、出たら怒られそうだしぃ」って遠慮するだろうけど、オリアンダーを放したら、スタスタどっか行っちゃって、気の済むまで遊んでこなきゃ帰ってこないような気がする…。ただし、メシの時間になったらいち早く帰ってくるのは間違いない。
ま、私のバカな想像はいいとして。

さてさて、馬装したら常歩。楽しい、この馬の揺れは、好きなんだよなぁ、私ゃ。いつまでも馬の背でユラユラと乗っていたくなる。(馬のほうは「重いんだよ、おまえはよっ」って思ってると思うが。)
ユラユラはいいんだけど、さっそく手綱を手繰り寄せてハミ受け。油断すると、グイーっと頭を前のほう・下に持ってくよ。ここで負けると、この後ずーっとナメられそうなんで、ガシッとおさえて、ほら譲れ!ってやってみる。カンペキではないけど、しょーがねーなーって感じでオリアンダーの口がこっちにやってきたりする。
そしたら馬場へ。

馬場のすぐ隣で草刈りの作業をしてるよ。ガーッてモーターの音のする機械でバリバリ刈って、でっかい熊手使ってワサワサ草をさらってたりするよ。面白いんで、さっそくオリアンダーを近づけてみる。
作業してる人のほうが気をつかってヤメようかとするんだけど、「どーぞ、どーぞ、続けてください」って言う。そんなん怖がってて乗馬できるかっつーの。(ただ、黄色いでっかいゴミ袋が出てきたときは、私もちょっと構えた。)
案の定、オリアンダーはビクともしない。おウマ様の彼のこと、きっと「下々の者が草刈りか、大儀である」くらいにしか思ってないんだろう。
回りながら見てみると、乗馬苑の引越のためのラチの撤去は終わってて、こないだまで芝馬場にあったラチが練習馬場に移動して置かれてる。こっちのほうが軽そうでいいなあ。
んぢゃ速歩。あれれ、常歩では出来てたつもりのハミうけも、速歩ではグダグダ。オリアンダーはせっせと動いてるようで、それでいてちっともこっちへ来ない。
それでいて、ノドの奥のほうから、gu~gurr~って、うなるような声出してるよ、怖ぇーなー。

ガンガンと前へ出してみようと思えば、それなりに動いてくれるんだけど、どーにもうまく乗れてない。困ったな、これは。
いちど常歩にして、腹帯を確認したりしてると、「アブミ、もうひとつ詰めて乗ってみませんか」と指摘される。
はい、カカトが下がってませんね。わかっちゃいるけど出来ない、カカト下げて、爪先は開かず真っ直ぐに。
常歩で気をつけて乗ってるうちは、まだバレないんだけど、脚使おうとすると、途端にカカトが上がる、アブミ踏んでない。
つまりは、そもそもが、脚の使い方、なってない。足に力を入れようとすると、ヒザを曲げてカカトを尻の方へ蹴り上げようとしている。ずーっと、そう、初めて馬に乗った時から、間違えっぱなし。
先週、ニアフュージョンが物見してるのを、前に出そうとして、バクバクいってる馬の鼓動を自分の脚で感じながらギュッと密着したときに、あ?こうやって接すればいいのかも!って思ったんだが、なかなか毎回うまくはいかないよ。
アブミの長さ変える穴が、短い間隔でたくさんついてるタイプの鞍だったんで、ひとつと言わず二つ詰めてみる。爪先でキュっとアブミをつかんで、脚の重みでカカトを下げるように意識する。

あいかわらず、どーにもうまくいってないんだけど、周りも動き出したんで、タイミングを合わせて、駈歩も始める。
ああ?左手前の輪乗りで、馬が外へ逃げるよ。右脚を引いておさえようとしてみたりしてるうちに、姿勢がグダグダ。
オリアンダー、性格はナマイキでキカナイ部分あると思うんだけど(ゴメンな、さんざ言ったりして)、扶助に対しては忠実。うまく縮めたりはできてないんだけど、指示すればサラッと駈歩は出るし、動いてっててくれる。
駈歩の歩度の詰め伸ばしは出来てないと思うんだけど、左右である程度走ったんで、もう一回速歩にする。
速歩で地上横木通過。しっかり回転、左右に逃がさない、真ん中通過、って心掛けて何度か繰り返し。少しずつ前に出てくる感覚が伝わってくる。
受けろ、譲れよ、ほら、ってやるんだけど、なかなか折り合い付かない。気がつくと、ずーっと引っ張りぱなしになってるんで、指をウニウニさせたり、断続的に力使うように気をつける。
今日は、嫌な予感したんで、めずらしく手袋をしてるんだけど(いつも素手で乗ってる)、これは素手で乗ってたら指の皮めくれてるなーって思う。
障害やりますか、ってんで、とてもまだ障害を飛ぶような状態ではない(前に出てない)とは思ったんだけど、さらにアブミを一個短くして、スタンバイする。
速歩で低いクロス。前に出して、回転を強く、外の手綱でまわって、とかいろいろ考えるんだけど、なんか勢いイマイチ。でも、障害の前で止まったりしないから、オリアンダー。自分のイメージよりだいぶ弱いけど、障害の前に連れてけば、とりあえず、ホイよ!とばかりに跨いでいく。
クロスの高さを上げて、やがて垂直に変えて。しかし、なーんかうまく飛んでかない。ガーッて勢いで向かってくタイプぢゃないんだけど、もうちょっと前に出てるのを抑えてく感じで入りたいんだけどな、私ゃ。障害の前でグイグイって圧さないと、止まっちゃいそうな気がして不安。

飛んだあと大きく回転、回ったら振り返ってまた障害を見ながら、そこで前に出して、出たら受けとめて、強い前進気勢のまま回転、正面に障害があるように向いたら何もしない。助走のあいだにいろいろやる、そんなイメージで、何回か繰り返し。
どーにもうまくいってないんだけど、止まったり落としたりしないまま、終了。
ほんと、この馬のポテンシャルは、みえない。
普通の馬に乗ってると、前に出ていく勢いイコール飛べる高さ、みたいな感じがするんだけど、オリアンダー(ウィスパーIIもね)は、そうぢゃない。スピードつけて向かってく感じぢゃなくて、でも、どんな障害でもポーンと上にあがって軽々と飛んでくれる。
障害練習終わったあとも、すこし駈歩で詰め伸ばし、そのあと速歩で輪乗りして、外の手綱意識して回って(んー、先週ニアフュージョンで、内側の脚でドンドンって押したら、外の拳でそれを受けるって感じ、ちょっと分かりかけたような気がしたんだけど、今日はまた分からなくなった)、受けてくれてたらラクにして伸ばす、また手綱短く持って受けること要求する、の繰り返し。
最初より少しマシになったかな。始めたときは、馬の口の重さ感じてたようではあるけど、それは全然前には出てなかったんだなって、気づく。ただ、馬が下のほうに、ノベーっともたれてただけ。もう一歩、ガンガンと前に出しとかないと、受けるもへったくれもない。
そしたら最後、こんど常歩で、またやってみる。お、ようやく出来てきたかも、引っ張ったりしないでも、馬の口がこっちきてコンタクトを保ち続けてセッセと歩いてくれてるよ。
終わるころに、どーやら分かりかけてきたんだけど、とき既に遅し。まあ、次回がんばりましょう。
厩舎に帰ったら、手入れ。ほっぽっとくと水飲みにダッシュとか、顔カイカイとか、己の意志のまんまに暴れまくるんで、降りた後でも言うこときけって諭しつつ面倒みる。
オリアンダーの場合は、すぐに前脚を冷やす。こういうのは早いほうがいいって聞いたことがあるんで、水だけ飲まして、洗い場につないだら、すぐホースを脚に巻いて冷やす。んで、待ってろよって言って、タオルとか取りに行ってるあいだに、もうバッタンバッタン前掻きして大変なことになってる。基本的にはおとなしいんだけど、なんかっつーと「早く終わらせてメシにしろー」ってマエガキするんでうるさい。


洗ったあと、拭いてやって、乾くのを待ってるあいだも、「いーかげん飽きたぁ!メシだぁ!」って言うんで、いよいよ奥の手のリンゴを取り出して、やる。そりゃ大騒ぎ。よく見ると、右前脚はカツンカツン床にぶつけて前掻きすんだけど、左前脚でやるときは空中でクルクル回してるよ、微妙に違うんだね。
それはともかく、リンゴ1個ペロリと食って、まだ収まらないから、仕方ないんでニンジン1本とってきて、やる。気づいたんだけど、人の手からエサ取るのヘタだな。差し出してやると、指ごとパクリと口んなかに入れようとする。


↑エア前ガキ。これをやる馬は、かわいい。(おまえは招き猫か!?とかツッコミつつ撫でてやる。)
んなことやってるうちに乾いたようなので、さっさと馬房に戻してやる。
今シーズン初めて馬着を着せる。きょうの午後は少しだけ暑いかもしれないけど、明日の朝はきっと寒い。
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オンゴロの仮面・大いなる復活(マッドメン)

2011-10-24 18:12:02 | 諸星大二郎
前回の続き。
「オンゴロの仮面」 昭和56年 秋田書店 少年チャンピオンコミックス
「大いなる復活」 昭和57年 秋田書店 少年チャンピオンコミックス
マッドメン・シリーズの(1)と(2)ってことになってますが、同じタイトルの1巻・2巻ぢゃなくて、違うタイトルで出てる単行本。
なんでだろう? 一応、話はつながってるんだけどな。まあ、1巻で終わりって言われたら、それでもしゃーないと思う内容ではあるけれど。
っていうか、最初の「マッドメン」はジャンプの集英社だったのに、なんでチャンピオンの秋田書店になってるのか。
まあ、その後の諸星先生は、そーゆーこと(掲載誌変わっての連載継続)あるんで、いいんだけど、当時は少年マンガの世界ではそういうことないと思ってたんで不思議でした。
で、それはそうと、そうやってシリーズ変わっちゃったせいで、「マッドメン」は集英社版から一部手直しされてます。
だいたい、28ページあったのが、24ページになってるし。普通そういうとき加筆修正すんぢゃないかと思うんだけど、減ってるからややこしい。
この違いについては、いつの日かまとめたいと思ってんだけど、いつになることやら。
いちばん大きな違いは、集英社版は主人公コドワの守り神である「ン・バギ」が登場するのに対して、秋田版では出てこない。
なので、もうひとりの主人公である波子の父親である教授を、タブーを犯したという理由でコドワが制裁(?ちょっと用語違うか)するんだけど、集英社版ではン・バギが襲うのに、秋田版では「奇怪なことに(略)電柱にまきつかれて」という違う呪術をみせられる。
あと、秋田版では、集英社版ではいなかった、その後の話に出てくる「一樹」という波子の叔父さんが登場する。

…えーと、話がガンガン飛んぢゃってるんで、たぶんマニア以外には、分かんないことを書いてるような気がしてきました。
そもそも、ぢゃあ「マッドメン」って何の話だっていうと、説明すんの大変です、これ。
ニューギニアの伝統文化を継承する血筋で、現代のニューギニアに生まれた少年コドワが、人間と自然の関係について、西洋科学よりも自分たちの神話を重要視して説き明かしていく物語っつーことになるんだろうが、まあノメりこまないとわかんないでしょう、きっと。
神話なんですよ、神話、現代につくられた神話。だから、日本の神話で、なんでもいいんだけど、因幡の白ウサギとオオクニヌシが話をしても、ギリシャ神話で神の怒りでどうこうとか言っても、「ウッソだーい、そんなの、あるわけないじゃん」ってツッコマないのと一緒で、このマンガに文句言っちゃだめです。どんなことでも、アリです。
で、そういうなかに、呪的逃走=世界中にみられる説話の類型で、主人公が物を投げつつ逃走する、投げるのは必ずといっていいほど石と櫛と水の三つ、なんて仕掛けが入ってたりして、またホントかウソか分かんない世界に引きずり込まれちゃうのが、諸星ワールド。こういうの大好きです。
・オンゴロの仮面
「マッドメン」
「ペイ・バック」
「オンゴロの仮面」
「森からの脱出」
「森のマリア」
「カーゴの時代」
・大いなる復活
「天国の鳥」
「黒い森のナミテ」
「変身の森」
「大いなる復活」


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