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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

ダンドリくん

2011-01-13 20:03:09 | マンガ
泉昌之 1998年ちくま文庫版(上下巻)
きのうから泉昌之つながりで。って「泉昌之」は、「孤独のグルメ」の原作者である久住昌之と、泉晴紀の二人のことであり、ちょっと違うんだけど、ま、いいでしょ。
泉昌之の、このマンガは連載始まったときから読んでたんだよね、「アクション」を毎週読んでたころだから、80年代も終わりのころか。
最初は4週連載されて、次の4週はなしで、また次の4週ってパターンだった(ほかにも隔週連載のものとかあって、そのへんアクションはちょっと変わってた?)んだけど、そのうち毎週になったんだったかな。
最初のころのほうが面白かったよーな気がするのは、どのマンガでもそーゆーもんだって言っちゃえばそれまでのこと。
ダンドリくんっていうのは、主人公の名前(段取良夫)なんだけど、なにがダンドリかっていうと、日常の細かいことに、よどみなさを求めたり、二度手間を避けたりって、こだわりをもってる。
たとえば、ラーメン屋に入って、
・座ったら、まずギョーザ一皿を頼む
・ギョーザがでてきたら、すかさずビール小瓶1本頼む
・ギョーザ三ケ食べたとこで、ラーメンを頼む
・そーするとラーメンが出てきたとこで、ビールが一口とギョーザが一個になってる
(最後のギョーザはラーメンのハシ休めに食う)
という注文のダンドリ。
最初に全部頼むと、ビールを半分も飲んでないところでラーメンが出てきちゃって、ビールのつまみにしようと思ってたギョーザが最後になっちゃったりする、そういうのはダンドリが悪い、っつーこと。
ほかにも、電車の乗り換えとか、いろいろあんだけど、やっぱ泉昌之らしく、主人公は食べることに主にこだわる。
昼メシを食べながら、つぎの晩メシをうまく食うためには、どうしようとか考えて、メニュー選んだり量をセーブしたりとかするとこ、作者らしいこだわりが自然と出てる。
いやみなウンチクマンガぢゃなくて、最後せっかくのダンドリが失敗におわるというのが、ほぼ毎回のオチのパターンなので、そこがいい。トリビアみたいに、役に立たないムダなこだわり、みたいな基本線があるとこが、遊びだと思う。

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