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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

江口寿史 KING OF POP Side B

2016-11-15 18:57:16 | 江口寿史
宮本大人編 2016年10月 青土社
発売直後の時期に、たまたま書店で見かけて、ちょっと迷ったけど、買ってみた。
イラスト集みたいんだったらどうでもいいんだけど、マンガ作品を採りあげてるんで、ほしくなった。
去年から今年にかけて、江口寿史展みたいのをやってて、それが「KING OF POP」だったわけだが。
それとは別に、江口のマンガに関する展示をやってたのが、この本の元ネタ。
私は出無精につき、どっちも見てないが。
世間ウケするアート的作品がクローズアップされたのが「KING OF POP」だったんで、マンガのほうはその「Side B」だってことにしたらしい。
本書の編者はあとがきで「ほんとはこっちが「Side A」だからね!」って言ってる、わかってらっしゃる。
こういう体裁の本って、なんか小さい活字がギュウギュウに並んでて、けっこう読み進むのが大変ってイメージがあったんだけど。
本書は、図版(原画が!すごい、見たら感動した)がいっぱいで、思ったよりサクサクとページを繰っていくことができた。
(大部分のマンガは何度も読み返した知っているものだし。)
コンテンツは以下のとおり。個人的には第3章がかなり参考になったなー、私の知らない仕事もいっぱいあったのねってことで。
01 それは『ジャンプ』から始まった
02 ひばりくんと白いワニ
03 時代の気分を〈編集〉する
04 This is Rock!音楽と江口寿史
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総特集江口寿史

2016-04-15 00:27:08 | 江口寿史
ユリイカ臨時増刊号 2016年1月 青土社
最近書店で見かけて手に取ったユリイカ増刊。
「描き下ろし新作あり!」なんて表紙にあるけど、そういうのはお約束なのであまり気にしない。
1月まで川崎でやってた江口寿史展というイベントとの関連もあって出版されたっぽいが、私はそれは見に行ってない。
イラストの展示みたいなことかと思って、そういうのには基本興味ないんだが、マンガの原画も出てたというので、それだったらちょっと見たかった気もする。
っていうか、過去作品よりも、やっぱ新しいマンガを描いてほしいんだな、展覧会には行かないが、新作出るんなら読むよ。
さて、本書に並ぶ江口に関する評のなかでは、「声と動作はいかに分割されうるか 江口寿史『すすめ!!パイレーツ』のリズム」という、一続きの音声と動作を複数のコマに分割する表現に関するものが、たいへん興味深かった、一読したところでは。
自分が感じてはいても、うまく言い表すことのできないでいたものを、こうやってかゆいところに手が届くかのようにまとめてくれているマンガ評論というのは、とってもありがたい。
江口自身が自作と音楽について語ってるインタビュー記事もあるんだけど、江口本人の発言のなかで今回いちばんオッと思わされたのは、ジャンプ編集者の対談に乱入(?)したときの、アシスタントはどうやって選んだのかという問いに対する答え。
>一晩仕事してみて、おれの聞こえる範囲でタメ息ついたやつはNG。待つことが多いんで、待てる人を(笑)。「ハア~」ってタメ息つかれると、すっごい辛いの。絵が上手くてもそんな気のまわらないやつはダメ。気分よくさせてくれるやつじゃないと。
ってとこ。わかるような。
主なコンテンツは以下のとおり。
ほかにイラストとかエッセイもいっぱい。
ちばてつやに“リアル”を学ぶ ちばてつや×江口寿史
七〇-八〇年代マンガと江口寿史の作家像 夏目房之介
集英社歴代編集者、江口寿史を語る 渡辺彰則+鈴木晴彦+堀江信彦
江口寿史と(複数の)マンガ史 三輪健太朗
声と動作はいかに分割されうるか 細馬宏通
江口寿史、音楽とマンガを語る 江口寿史インタビュー
ビッグE'sスクール・オブ・ポップ 楠見清+南信長
エグチ、その生真面目な輪郭線 暮沢剛巳
江口寿史とバンド・デシネ 原正人
江口寿史、『「エイジ」』の時代 石岡良治
中の人はいる、外の人もいる 中田健太郎
わたしたちのひばりくん 横井周子
〈かわいい〉の威力、〈あこがれ〉の伝播 堀あきこ
オトコノコと人妻とホモフォビア 永山薫
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表紙でAERAを買う

2016-03-23 19:33:56 | 江口寿史
「AERA」2016年3月28日号・3月19日発売 朝日新聞出版
いや、おどろいた。駅構内の売店の雑誌のとこに、江口の顔が大きくあったもんだから。
江口だよな? 最近の有名人の顔はよく知らないから、似た誰か今話題のひとなのかとも思って、近づいてよく見たら、やっぱ江口寿史。
すわ!!江口、どこで新作発表だ? それともまさかの新雑誌でも創刊(コミックキュー再来)か?と思ったけど、よくよく見たらAERAだった。
表紙には「COLLABORATION!! 江口寿史×坂田栄一郎」とある。
AERAなんて、どっか理髪店とかの待合にでもおいてなきゃ、通常まず手にとることはないんだけど、即買い。
坂田栄一郎さんというひとは私はよく知らないんだけど、同じく表紙に「坂田栄一郎最後の表紙」とある。
表紙つくるひと? 知らなかった、写真家で、この雑誌の表紙の人物写真を、創刊以来27年間、撮ってきたひとだったって。
で、江口となにかコラボ作品が本編に載ってんのかと思ったら、江口の記事は「表紙の人」っていう当たり前の1ページだけだった。
構想を7年間あたためている作品に、今年こそ着手したい、なんて嬉しい談話があるけど、いや、それはあやしいぞ(笑)
あたため8年目に突入するか、着手したって第一話の後はとんと便りがない、って公算大(笑)
ほかの記事、今週号の特集らしい“子育てしながら働きやすい街”はどこか101自治体調査などなどは、私にはべつになんの興味もない。
江口の1頁のために週刊誌ひとつ買ってしまうなんて、むかしむかし江口の4ページ(それ今号あるかないかドキドキするとこからが焦点w)のためにアクション購読してたのと、行動パターンが同じだ、俺。
ただ坂本龍一の記事なんかはけっこうおもしろかったから、まあよかったけど。
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NANTOKA NATTA WAKE! (江口寿史の)なんとかなったワケ!

2013-01-01 19:47:27 | 江口寿史
江口寿史 1990年 角川書店
江口寿史のものだけど、これは、マンガの単行本ではないな。
なんだといわれると困るけど。
これの前の「なんとかなるでショ!」の原作をうけて、ビデオとか作ったらしいんだが、そのメイキングなんかの部分がいちばん量多いな。
江口と相原コージと吉田戦車の対談、なんてスゴイ企画も入ってるけど。
コンテンツは以下のとおり。
□SPECIAL PRESENT
うしみつくんお面
マタギの三太・トーマス(兄)アイマスク
オリジナルカセットレーベル
オリジナルポストカード
□COLOR GRAPH
描き下しマンガ「イーぢゃないかっ!」
アニメコミックス「ジャミラおぢさん」
アニメコミックス「うしみつくん」
実写版カラーグラフ
□MAKING OF
マンガ版
実写版
アニメ版
□VARIETY
BIG3対談(江口・相原・吉田)
赤塚不二夫先生に聞け!
ハリソンタミーの江口番の条件
先ちゃんへ100の質問
合コンタイム
袋とじ企画「章のあるマンガ」
□YOSEGAKI
江口寿史の素
よせがき
吉田秋生 岩舘真理子 小椋冬美 高野文子 松井雪子 泉晴紀 紫苑 グリン西秋 たかみ澤よしろう あくつたかし ハニーチェリー哲郎 サエキけんぞう

※正月にブログなんていじるまいと思ってたんだが、あまりにヒマなんで、ひとつ書いてしまった。
本棚をチェックすると、これで私の持ってる江口寿史のものは、一応全部おわりである。
年の初めに何かが一段落完了というのも面白いと思って採りあげてみた。
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寿五郎ショウ

2012-11-14 20:30:47 | 江口寿史
江口寿史 1986年 双葉社・アクションコミックス
なんかずっとほっぽといたけど、完成が急がれる、当ブログ内のカテゴリー「江口寿史」、私の持っている単行本コレクションを並べることの一環で。
(世の中には手を変え品を変え、いろんな版で焼き直しが出てるようだけど。)
あらためてチェックしてみたら、まさかという感じで、これが抜けてた。
江口寿史の短編集なんだが、けっこういいと思う。
短いページの連載を続けてくうちに、後半でネタが切れたり、絵が荒れてきたり、ってゆー感じとは違って、それぞれ完成されててテイストも異なったものが集まってる。
中条省平『マンガの教養』(幻冬舎新書)では、「日本のギャグマンガのなかでも屈指の作品である」と紹介されているように、(マニアとかカルトとかぢゃなく)普通に推奨できる一冊。
初出は1983年から84年にかけての月刊フレッシュジャンプがほとんどなんだけど、どういうわけか双葉社から出てる単行本。
(それまでの週刊から月刊に変わったから創作に余裕があったのか?)
収録作は以下のとおり。
「LIVE‘83」
後楽園球場(←笑)満員のオーディエンスを前に、漫画家・寿五郎がバックメンバーとともにライブパフォーマンスを行う。
「意味なし芳一」
“耳なし芳一”のパロディーで、主人公は琵琶法師ぢゃなくて、フォークシンガー。
「THE HORROR」
一話2頁のホラー調のギャグ六遍。
「怪獣王国」
円谷特撮怪獣もののパロディー。放射能怪獣コチラや鉛怪獣アチラを相手に、科学防衛隊が活躍する。
一の瀬博士ってキャラが登場するんだけど、これの元ネタ・一の谷博士ってのは、近年になってウルトラQをようやく見て、私は知った。
「正直日記」
1頁に8コマで7日間の絵日記。のちのHanako連載「ご近所探検隊」なんかに、この形式は受け継がれているような。
「下品な一家」
「さらに下品な一家」
世界で一番下品な一家を自称する家族、父ジェイムズ・マクドナルドと妻と、娘ステファニーと息子ラルフのドタバタ。
「ふたりのサンゴ礁」
無人島に流された14歳の少女と38歳のおっさんの話。
「ハアドボイルド」
私立探偵・毒島牙男がハードボイルドを気取って、事件の予感に満ちた一日を過ごすんだが、当然ギャグマンガの世界から抜け出せない。
「理由なき反抗」
“あしたのジョー”をパロッたボクシングギャグマンガ。主人公ピストン赤木は“エイジ”そっくり。
「寿五郎ショウ」
第1話犬畜生、第2話裏島太郎、第3話爆笑家族、第4話OLD STORY、第5話友情山男、第6話素人勝抜き漫画合戦の1~7ページのギャグマンガ。
「あとがき」
マンガによるあとがき。最終ページに、有名な「砂浜を歩くギャグドランカーの足跡」のコマがある。
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