many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

怪盗ニック対女怪盗サンドラ

2023-01-27 19:50:51 | 読んだ本

エドワード・D・ホック/木村二郎訳 二〇〇四年 ハヤカワミステリ文庫版
丸谷才一さんが「童話的性格が強いミステリ」なんて言って推奨してたのに影響されて、これまで三冊読んだ怪盗ニックもの、四冊目の古本を買い求めてみたのは去年の11月だったか、読んだのは最近。
日本で独自に編纂された短篇集で、タイトルのとおり全10篇において、怪盗ニックだけぢゃなくて、サンドラという女性の怪盗が登場する。
サンドラ・パリスは、プラチナ・ブロンドの髪、薄い青色の瞳、色白の無垢な顔の美人なんだが、ときどき何にでも変装できちゃう。
年は三十代半ばと思われたんだが、その後何年たっても年をとらない、まあ童話の登場人物とはそういうものだ。
盗むものにこだわりはなく、相応の報酬があれば仕事を引き受ける、あざやかな盗みを成功させた現場には「白の女王 不可能を朝食前に」って名刺を残していく、そうなっちゃうとミステリちゃなくて、もう完全に童話ですね。
ニックと会ってからは、サンドラからはチームを組みましょうとか誘いをかけるんだけど、ニックは一人で仕事をすると決めてるんでパートナーになることはない。
でもお互い相手を認め合ってて、ときに片方が窮地におちいってると助け出しに行ったりする、ライバルというより友人関係。
白の女王のメニューを盗め The Theft of the White Queen's Menu
 ある男の書斎の事務家具いっさいを盗んでくれと依頼されたニックだが、価値のあるものは盗まないと断る、すると依頼人は「白の女王」に頼むと言った。すると、書斎の主が六時台に朝食の準備をしている数分のあいだにすべての事務家具が消えうせるという事件が起きた。
図書館の本を盗め The Theft of the Overdue Library Book
 ある依頼人がニックにレストランのオーナーを盗んでくれというが、ニックはそのオーナーとは友人なので断る。危険を忠告しに会いに行ったニックに、そのオーナーは、図書館にある安いハードカヴァーの再版の本を盗んでくれと依頼する。
紙細工の城を盗め The Theft of the Cardboard Castle
 ロング・アイランドの北岸にある家の子供部屋にある紙細工の城を盗んでくれと依頼されたニック、引き受けたがあまりに簡単すぎる仕事なのでそれが気になっていると、現場で殺人容疑で逮捕されてしまう。
色褪せた国旗を盗め The Theft of the Faded Flag
 カリブ海に浮かぶ小国コロナードの在米大使館では毎朝7時に国旗が掲揚される、色褪せて見えるその国旗は10月には新しいものと取り替えられるので、その前に盗んでくれとニックは依頼されたが、そんな話をしているあいだに国旗は消え失せてしまう、朝食前に不可能な犯行を行うのは〈白の女王〉しか考えられない。
レオポルド警部のバッジを盗め The Theft of the Leopold's Badge
 美術館の募金活動である朝食会にダンサーに変装して入り込んだサンドラは派手な手段で一枚の絵を盗むが、国外へ逃げ出そうとする直前に空港で逮捕されてしまう、容疑は身に覚えのない殺人だといわれて、サンドラは弁護士ではなくニックに電話をかけて助けてくれという。
禿げた男の櫛を盗め The Theft of the Bald Man's Comb
 サンドラはニックを呼び出して、あまりに荒っぽい土地柄で自分にはできない仕事を下請けしてくれと依頼する、南部の州の丘陵地帯の水車小屋に住む三兄弟の長兄である禿げ頭の男が持っている櫛を盗んでくれという。
蛇使いの籠を盗め The Theft of the Snake Charmer's Basket
 サンドラはモロッコのマラケシュでコブラが踊る曲芸をみせる蛇使いから、高さ一フィート直径二フィートの大きな編み籠を盗もうとしたが失敗してしまい、ニックを呼び出して代わりに籠を盗んできてくれと頼む。
バースデイ・ケーキのロウソクを盗め The Theft of the Birthday Candles
 ニックはネヴァダ州の富豪の女性から、明日の夜に継娘の25歳のバースデイ・パーティーを開くがディナーの後に出てくるバースデイ・ケーキからロウソクを盗んでくれ、ゲストが百人近くいて、娘の生みの親がキッチンから会場までワゴンでケーキを運んでくるが、誰にも知られずに盗んでくれと依頼される。一方でサンドラはヴァンクーヴァ―で武器商人が空輸する予定の大量の銃などの貨物を飛行機ごと盗んでくれという仕事を受ける。
浴室の体重計を盗め The Theft of the Bathroom Scale
 ニックはテキサスにある牧場の家の浴室から体重計を盗んでくれと依頼される、牧場主は毎朝六時半に起きてシャワーのあと七時に朝食を食べるが体重計は朝食前に盗んでくれと言われる。その牧場は野生動物飼育所で敷地内には虎などが自由に動き回っていると聞かされたニックは嫌がるが、ガールフレンドのグロリアは朝食前のことならサンドラに力を貸してもらえばいいぢゃないと言い出す。
ダブル・エレファントを盗め The Theft of the Double Elephant
 マンハッタンの警備厳重なアパートメントに住む収集家が、額に入れたオオフラミンゴの実物大複製画を〈白の女王〉に盗まれてしまったので、盗み返してほしいとニックに依頼してきた。話を聞けば、いかにも不可能そうな状況で絵は消え失せてしまったんだけど、サンドラならそのくらいのことはやりかねないとニックには思われた。

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いいなづけ

2023-01-21 19:02:15 | 読んだ本

A・マンゾーニ/平川祐弘訳(←訳者の名前、シメスヘンは示だけど変換ないんで) 二〇〇六年 河出文庫版・上中下3巻
これ中古の文庫が三冊そろいでならんでんの見つけてサクッと買ったのは去年の2月のことだった。
でも読み始めたのは去年の12月くらいからだったかな、なんか長い外国文学って読むの大変そうじゃんって、なかなか手に取る順番あとまわしにしがちだった。
読んでみたら、文章は読みやすいし、ぎっちり文字がうまってるわけぢゃなし、5,6ページに一度って感じのわりでページ半分大の挿絵なんか入ってきて、そんな疲れないんで読み通すことができた。
この「イタリア文学の最高峰」(上巻の帯による)を読んでみなくっちゃと私が思ったのは、例によって丸谷才一さんの影響なんだけど、最初に意識したのは『快楽としての読書 海外篇』だったか『どこ吹く風』だったか定かぢゃないけど。
なにしろ、
>この、湖上から故郷の村に別れを告げるくだりの、小説的叙述と自然描写との組合せは、嘆賞するしかない技巧の妙だが、開巻第一のコーモ湖近辺の地形の説明と言ひ、その他いろいろの箇所と言ひ、一体にマンゾーニは地理と風景を描くのが上手だつた。(『快楽としての読書 海外篇』p.41「マンゾーニ『いいなづけ』の書評を書き直す」)
とか、
>この壁画的な大長篇小説は、イタリア社会を上流から下層まで縦断する多様な群像が描かれてゐて、どれもみなすばらしい。(同p.44)
とか、
>風景や登場人物の描き方と並んで賞讃に価するのは、筋を展開してゆく語り口である。(略)大規模な流転の物語を、新しい局面ごとに手口を工夫し、二度と同じ細工は使はずに(略)到達点まで一糸乱れず運んでゆく筆力は恐ろしいくらゐだ。(同p.44)
とか絶賛されてるんで、気になっちゃってしかたない。
ちなみに、この丸谷さんの書評は、この文庫の上巻の巻末にも「イタリア社会が眼前にそそり立つ」というタイトルで収められている。
オリジナルが刊行されたのは1825年から1827年ころだそうだが、サブタイトルが「17世紀ミラーノの物語」っていうように、物語の舞台は1628年から1630年にかけてのイタリアである。
本名ロレンツォ・トラマリーノ、通称レンツォは農業もやる絹糸作り職人として腕のよい若者で、同じ村のルチーアと結婚式を挙げるばっかりになっていた。
ところが領主ドン・ロドリーゴがルチーアに目をつけて横取りしてやろうと考えたもんだから、乱暴そうな手下を使って、村のアッボンディオ司祭に、結婚式をとりおこなうんぢゃないって脅しをかけた。
この司祭が臆病もので、我が身可愛さに脅しに屈して、レンツォに対してあれこれ口実を並べ立てて式を先延ばしにする。
レンツォは司祭の下女ペルペートゥアから内情を聞き出して激怒する、どうでもいいけど、この「臆病者の司祭と出しやばりでおしやべりな下女(前出・丸谷才一による表現)」のコンビの人物描写はじつにおもしろい。
ルチーアと母アニェーゼは、もっとえらい神父さんで聖人とまで呼ばれてるクリストーフォロ神父に助けを求める、神父は領主ロドリーゴのとこへ談判に行ってくれるが事態は改善しない。
それどころか領主ロドリーゴは、ルチーアの誘拐を企てるんで、危機を避けてレンツォとルチーアとアニェーゼは故郷を捨てて他の土地へ逃げる。
レンツォと母娘はいったん別行動をとることにする。レンツォはミラーノに行ったんだが、ひどい不作の年でパンの値段が高騰してたりしたせいで、市中では暴動が起きてた、騒動に巻き込まれたレンツォはカッカしやすい性格のせいもあって、暴動を企てた容疑のお尋ね者になってしまったので、逃亡する。
ルチーアは修道院に保護されるんだが、ここにも悪の手は伸びてくる、尼僧院長のジェルトルーデって女性は貴族の家の出身なんだが、望まぬ出家をしたとかいろいろ屈折あってか悪いやつとのつきあいがある。
裏切られたルチーアは悪党たちに引き渡されてしまうんだが、ロドリーゴの依頼でその誘拐をしたはずの悪の大将インノミナートは、人生の晩年にさしかかってることもあってか、事件直後に劇的な改心をする、ルチーアの釈放だけぢゃなく、今後は悪事をやめるという。
それはそうと、当時のイタリアはスペインの支配下にあったそうなんだが、1629年にはドイツ傭兵部隊が侵攻してくる、通り道にある村々の人々は殺戮略奪を恐れて山の中とかへ逃げる。
ただでさえ戦乱で荒れたとこに、1630年にはペストが大流行、発症者は隔離されるがその収容所は環境わるいし、日々たくさん出る死者は掘られた壕に次々と埋められてく惨状。
われらがレンツォもペストにかかるんだが、若いからか主人公だからか治ってしまう、免疫できちゃえばどこへ行ってもこわいものはないんだけど、世の中にはペストを拡散させている輩がいるってデマが拡がってて、その犯人ぢゃないかと疑われる難に会う。
ミラーノの収容所内でついにルチーアと再会することができるんだけど、ルチーアは先に誘拐されたときに、ここから無事に出られたなら私は一生独りでいます、なんて誓いをマリヤ様に起ててしまったので、もう来てくれるなとレンツォに言う。
でも、クリストーフォロ神父が教会の名においてルチーアの願を解いてくれたので、主人公の二人若きいいなづけ同士は最後は結ばれてめでたしめでたしとなる。
後年、父親となったレンツォは、子どもたちに自分の身の上話を聞かせたというんだが、
>「俺が習ったことというのはね」
>とレンツォは繰返し語った、
>「暴動には決して捲きこまれるなということ。広場で演説をぶつなということ。酒を飲みすぎるなということ。傍に頭がかっかした連中がいる時は人様の玄関のノッカーをあまり長く握ったりするなということ。なにが起るやも考えずに足首に鈴を結えつけるなということ」等々。(下巻p.378)
と自身のあったひどいめを教訓として並べ立てたもんだ、って書きかたはおもしろくていい。
むかしのヨーロッパの小説にたまにある、匿名の原著者による原稿を発見したんで、それに手を入れて出版しますって形式をとってたりする。
新たな主要登場人物が出てくると、その人物のそこまでの半生を語るために章の大半を割いてたりして、おいおい本筋はどこいったってせっかちな人なら言いそうだけど、そういうのが長篇小説を読む楽しみだったりするよね。

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いろんな色のインクで

2023-01-14 18:33:12 | 丸谷才一

丸谷才一 二〇〇五年 マガジンハウス
これは去年の夏ごろだったかな、買い求めた古本、読んだのはつい最近。
なかみはほぼほぼ書評集って感じ、一部随筆もあるけれど。
第V章「推薦します」には書評ぢゃなくて、本の帯とか内容見本と呼ばれるものに寄せた文章も収録されてる。
書評集はねえ、ヘンなときに読んぢゃうと本買いたくなってしまって、買えることができたらできたで読むの大変だったりして、危険なんだけど。
でも最近、自分にとって新しく読む本が手元に少なくなってきたようなんで、なんか面白そうなもんないかってちょっと期待したんだが、そういうときにかぎってピンとくるものが見つけられなかったりする、やれやれ。
ところで、書評家として丸谷さんはどのように本を選ぶのかって訊かれてるインタビューがあって、
>僕はなるべく自分の内心の欲求から本を読むようにしています。(略)近頃はこの傾向が流行ってるとか、どういう本が売れたとか、何が最近は評判が悪いとか、そういうことは考えないで、ただ自分の心の中だけを見つめる。(略)
>だから本を選ぶときだって、僕が読みたいと思う本を読んでみて、もしそれがダメな本だったら書評はしない。いいなと思ったら、そしてその感想をもし僕がかなりうまく書くことができたなら、それはかなりの人が読む本になるだろう。そういう非常に自己中心的みたいな、しかし実は自己中心じゃないんだけれども、そういう考え方をするんですよ。
>だから僕の本の選び方は、いわゆる書評ジャーナリズムの編集者の選び方と違うはずですよ。(略)
>それから、本の選び方では、文明というものを考え方の基準にします。狭い意味での文学とか、藝術とか、学問とかに縛られません。われわれの文明に貢献する本かどうか、検討するわけですね。(p.34-35)
なんて答えてる、とても興味深いですね。
どうでもいいけど、第IV章の随筆のなかには、1960年の優勝から丸谷さんはずっと大洋ホエールズファンで、1998年にじつに38年ぶりにベイスターズが優勝したときのよろこびを書いたものがあって、なんか無邪気っぽくていい。
コンテンツは以下のとおり。(……書評は、書名・著者名を書かないと何のことかわからんか?)
I 書評のレッスン
 藝のない書評は書評ぢやない
 マンゾーニ『いいなづけ』の書評を書き直す
 カズオ・イシグロ『日の名残り』の書評に書き足す
II 74の書評
 危険な日記
 日本にはない型の美術評論
 人生を花やかに弔ふ
 ミセス・ブラウンの配色
 辺境のキリスト教
 文学的伝説
 突起から組紐のループが垂れた感じの
 恐るべき話術の哲学書
 浅田宗伯の飴のために
 古代的なトリックスター
 偉い学者の書いた薄い本
 十六番目の勅撰和歌集
 所領を求める者、宝を求める者
 第三の男
 ロマン派の名残りのもの
 生きとし生けるものいづれか歌を
 大弓の弦は燕の声に似た響きを立てて
 戦記物藝能と体制
 戦後日本最高の喜劇
 世界文学大辞典の大項目
 ヴェニスでの宝さがし
 1939年といふすごい年
 逸民そして市民
 聖河はどこかにある
 抒情的政治への批判
 「書き出し」から「結末」まで
 蠅は鳩よりも色事が上手
 ミッソーニの織物
 わたしも出題します
 文化人類学から経済学まで
 ゴシップとスキャンダル
 元日も発掘する青春
 ものを考へない日本人
 文藝時評の時代から書評の時代へ
 「喪失」の研究
 巨匠の若書き
 正宗白鳥=小林秀雄的風土に逆らつて
 象牙海岸のベッドで
 小説的人間の探求
 挨拶といふ儀式のために
 原日本語とタミル語とそして……
 稲作といつしよに到来したもの
 花嫁衣裳の赤と白
 『万葉』から谷川俊太郎まで
 老女の変形譚
 山椒味噌のおむすび
 言葉のエネルギー
 菜の花とレイプ
 並び大名、腰元、そして……
 野毛山節考
 失はれた時間をなつかしむ
 図太い先生
 この花やかな訳者たちの顔ぶれ
 作曲家は鳥の唄を金銭出納帳に書きつけた
 ミスタ・ブルームの先輩
 詩人は人生を二度生きる
 悪の研究
 古代ローマの政治的言説
 地霊によつて祝福される恋
 ヒロイックな批評家
 灯の色がはたちではない戎橋
 わけのわからない印刷物の研究
 共同体と孤独
 サロンの主宰者
 自殺願望者の陽気な余生
 クセジュに逆らつて
 生活の藝術化
 風俗への関心
 『宮本武蔵』以後最も好評を博した新聞小説
 イプセンの同時代作家
 日本人の知らないアメリカ
 娘ごころの研究
 不死身のマーガレット
 ちようどチャンドラーと同じやうに
III ポケットの本バッグの本そして……
 一種の反小説
 山崎正和の文庫三冊を選ぶ
 共同体のための小説家
 双子をめぐる文学論
 サイデンステッカーさんの小説
 ある和刻本のこと
 慶事を喜ぶ
 しぶしぶ批判する
 林望さんの最初の本
 昭和史の戯曲三冊を選ぶ
 刺戟の強い中国文明史
 再び『灰色の午後』のこと
 近代と反近代
 蝶のための日本語
IV ときどき樹を見ながら
 東京はすごい町
 恵比寿ガーデンプレイスのことから話ははじまる
 秋の暮
 馬賊とブラジャー
 『肌ざわり』のころ
 思ひ出
 果物の詩
 俳と儒
 王朝的なもの
 造語について
 牡丹その他
 国立の旦那のこと
 十八年と三十八年
 38年ぶりの「大洋」優勝
 横浜ベイスターズ一九九八
V 推薦します
 知的興奮と哄笑とそれから
 中西進さんの学問
 十年ほどの違ひ
 健全な文明論が芯のやうに通つてゐる
 二都物語
 不思議な名作
 『荒地』にしても、ボルヘスやナボコフの小説にしても……
 ある小説のこと
 脱帽!
 故里の花
 背番号は7
 小説と女
 書物譚
 文壇史といふもの
 小説の名手
 言葉と新聞
 ダブリンの歩き方
 叶ふ願ひ
VI 名作を選ばう
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