10年ひと昔。

昨日のことになりますが、東日本大震災から10年という月日が流れました。
当時公務員だったかもしたは、初めての緊急度3（※公務員全体に発令される緊急指示。１は市長とかお偉いさんのみ。２になると管理職。3になると全職員に通達が走り、庁舎にて市民救済活動に当たる、というもの）発令で、夜中の3時に呼び出し電話がかかってきて徒歩で向かったのが、本当につい最近のような気がします。
そうなんですよ…10年前のあの日、『魔法少女まどか☆マギカ』が最終回の日で、放送時間が大体午前2時前後だったんで、いつもフツーに起きていた（ヲイ）ので、待機するのは全然問題なかったんですが、別の意味で興奮してしまう＆余震であの防災無線もなりっぱなしで、眠ろうにも眠れなかったですよ。
あ、もちろん、まどマギは後日放送でしたけど。
靴も枕元に用意して、やばい余震が来たら履いて逃げなきゃ、と思っていましたしね。
昨日Twitterで「時系列にあったことをツイートしてください」というのをやっていたようですが、かもしたは地震のあったときは仕事中。窓から見える薬局の棚が全部崩れていて、15分もしないうちにシャッター閉まっちゃいました。
で、テレビでは『宮城県で震度7』ともう特番に切り替わっていて、仙台空港と田んぼに車が流れ込んでいるのが中継されていて、「これが津波」というのを初めて思い知った日でした。
一応定時で上がれたので、そのまま帰宅すれば家の中はごっちゃごちゃ💧そしてトイレから水が溢れていたので掃除💦
夜のニュース見ていたら、市原のガスタンクが燃え上っていて、更に東北の中継では気仙沼の火災。雪の降る中真っ暗な市街地と、コンビナートから流れ出た重油に引火して燃え広がっている様子を固唾を飲んでみていました。
それから翌々日には福島の原発により、行く当てなく避難してきた福島県の皆様の受け入れが決まり、急遽その準備に取り掛かり。そうそう、計画停電なんてのもありましたね。かもしたの利用沿線は見事に終日運休。ありがたいことに徒歩圏内の勤め先でしたが、通勤できない人がたくさんいて、あの当時はそれでも会社は「時間かかってでもいいから来い！」でしたもんね。今はリモート（まぁウイルスと地震じゃ違いはありますが）でもやれるのに…結構まだブラックがまかり通っていたなーとつくづく思い返しました。

10年ひと昔、とは言いますが、あれだけのことがあると、全く記憶が失せないですね。一昨日の夕飯に何食べたか？なんて全然覚えていないのに、あの日溢れたトイレの掃除のときの冷たい水の感覚は今でも残っているんですから不思議です。
記憶力の無いかもしたでさえこれですから、実際東北や関東で命の危機に接した方は、きっと亡くなるその時まで覚えているだろうな。
10年経っても、まだまだ復興しきれていません。原発のこともあって、まだ避難している方も多いですし、それに加えてこのコロナ（ーー；）今度は東北、なんて言っていられない、世界規模でのピンチです。
緊急事態宣言解除まで残り9日となりましたけれど、いくらワクチン接種が始まったとはいえ、免疫付かない人やワクチンを打てない人もいるので、そういう方の為にも自分が感染源にならないよう、マスクや消毒は続けたいですね。
10年の節目、自分にできることをもう一度改めて見直すのもいいな、と思う3.11でした。