日々好日

さて今日のニュースは

老人漂流社会と老後破産

2014-09-29 09:32:26 | Weblog

頼る人も年金もない低所得の高齢者が政府の政策の合間で漂って命を繋いで居る社会を
老人漂流社会と言うらしい。

この問題は近年マスコミが取り上げて注目をあびて来た。

こういった一人暮らし高齢者が全国で600万人も居て急増して居ると言う。
その殆どが生活保護水準以下の年収でどうにか命を繋いで居ると言う。

先日NHKが「老人漂流社会と老後破産」と言う特集を組んで実際どの様な暮らしをして居るのか
実例を紹介していました。

大変なショツクでした。

そして同じ年金受給者として人ごととは思えず暗澹たる気持ちになりました。

放送は夫や子供に死なれ、身体も自由にならずイス歩行機器に捉まりながらどうにか移動する
老女。

介護費を節約するため不自由な身体を動かしながら自力で何とか生活し、介護費を削る。

 何を頼むも介護医療ではカネを取られます。
少ない年金で命を繋いで行くには何とか自力で生活をしなくてならない。

政府としてこの様な高齢者が増える事は歓迎すべき事なんでしょう。

頼りのとする、少ない年金は毎年減額されて行きます。
既に毎年数千円ずつ減額され何万円もカットされてしまった。
貯えた貯金も底を尽き破産状態との事。

年金受給者の大半はこれと同じ様な状態ではないでしょうか。

年金等の収入が8万円足らず、それに切り詰めて生活費が4万円後は介護費等支払えば支出額
は11万円是では毎月3万円の赤字。
少しの貯えも底を尽き全く破産状態。
それでも生きて行かねばなりません。

生活保護を受けるには厳し審査があってとても無理な話です。

生活保護を受けて居る世帯が、困窮して居る低額年金受給者より遙かによい暮らしをして居る。
何か社会の不条理を感じますね。

これが世の中と言ってしまえばそれまでです。

政府も益々増える社会保障費を何とかしようと、高齢者も応分の負担に切り替えた。

年金受給額のカット・後期高齢者医療制度や介護医療の見直し等々の高齢者に厳しい政策を
取らざる得ないのでしょう。

こういった政策変更で苦しむのは残念ながら何時も弱者と相場が決まって居ますね。


旧社会党時代を築いた土井たか子氏逝く

2014-09-29 07:07:13 | Weblog

一時代風靡した土井たか子元社会党委員長がお亡くなりになりました。
肺炎のため病院で死去されたとの事。

戦後社会党が出来て一時は政権を担当したが、忽ち現在の自民党の前身にとって変わられ
その後がズッート冷や飯喰いの立場になった。

色々あったが社会党とは反対する政党かと言われる程時の政権の施策全てに反対してきた。

方針は護憲と働く者の立場からの政策要求でした。
しかし國はまずは戦後からの復興を優先し労働者優遇は程遠い事でした。
やがて経済高度経済期に入り大きな労働争議は連敗して行く。

それと共に社会党は凋落の一途を辿る。
そんな中土井たか子さんは同社社卒業後憲法学者から政界に転身しました。

バブル期突入の年86年社会党は衆院選で惨敗しその跡を継いだのが土井たか子
10代委員長です。
そして89年消費税導入で参院戦で有名な「マドンナ旋風」を巻き起こし自民党中心の
体制に衝撃を与えました。

その時の名文句は「山が動いた」でしたがそうそう自民党の55年体制は揺るぎません。

しかし世の中変わるもので93年社会党は今までの主張を曲げて自民党と和合し連立政権
を樹立してました。

村山首相誕生と同時に土井たか子さんは女性初の衆院議長に選出されました。
独特の声で議長として手腕を発揮されました。

しかし社会党は世間の支持を失い社民党に名称変更し村山氏から党首を引き継いだ。

その後社民党の凋落は目を被いたく成る程で2003年衆院選惨敗責任を取って党首を辞任。
そして2005年衆院選で落選し国政から引退となった。
現在の社民党は国会議員は数名と言う事で昔の面影はありませんね。

安倍政権になって憲法改正と防衛強化・安全保障問題が大きな問題となって来て居ます。

それに対抗する現在の社民との前身、社会党の栄枯盛衰を共にした政治家の一人です。

ある意味では日本の政治に一線を画した政治家ともいえますね。

享年85歳安らかなご永眠を祈ります。