世界中が注目した大英帝国の分離騒動、スコットランド住民は独立反対を選択して
一件落着と相成りました。
この騒動は世界中に大きな衝撃を与えました。
あの完璧無比と言われた大英帝国でさえあのような内部事情を抱えて居た事への驚き。
住民は民主主義国家として賢明な選択を選んだ事です。
世界中にはこの様な問題を抱えた国々が沢山あります。
一番危険性が高いとされて居るのがスペインのバスク地方のカタールニア独立問題。
カナダで仏蘭西系住民が多いケベック州独立問題。
中国では内モンゴル族・ウイグル族・チベット族・台湾等の独立問題。
我が国だって沖縄の琉球王国復活を叫び今回の沖縄知事選挙に沖縄独立を掲げた候補者
が出て来るとの話があるらしい。
日本にもその素地が大きく見受けられます。
現在の安倍政権の大都市偏重の政策に地方は少なからず不満を持っています。
例えば九州くらいの規模のGDPや人口であれば世界では可成りの所で充分やって行けます。
是は冗談半分ですが、日本も沖縄だけでなくアイヌや北海道や九州が独立運動を起こす素地
があると云えます。
現在安倍政権が行おうとしてして居る地方創生政策の如何によっては起きる得る事でもある。
是は冗談として今回のスコットランド独立問題を少し考えて見たいと思う。
今回の騒動の根っこは民族の違いです。
一方はゴート民族で一方はゲルマン民族で過去からの因縁でイングランド王国とスコツトランド
王国との激しい対立を経て大英帝国は出来た上がった。
今回の独立運動の火付け役は鉄人と言われてサッチャー首相と言われて居ます。
サッチャー首相が取った徹底したスコットランド虐めの政策で今だ怨んで居るスコットランド人は
多いと聞く。
しかし民主主義が成熟した國です、独立運動も住民の意思で事を決しました。
何処かの國の様に軍の力で押さえつけるとか、他国の後押しで強引に独立宣言をするとか
言う方法は取りませんでした。
今回住民投票の結果は賛成44・65%に対し反対55・26%と予想通り落ち着く所で決着した。
ただ大都市グラスゴーの開票結果で賛成票が反対票を上回ったと報じた時は衝撃が走った。
或いはと予感させたが、スコットランド住民は賢明な選択をした様だ。
まず高齢者が独立後の年金等を心配し反対票を投じた事。
女性層が安定した大英帝国を選んだ事。
これにはエリザベス女王の異例の一言が関係していますね。
選挙権は16歳以上のスコットランド居住のEU国籍所有者となって居るが16歳等若年層は将来
を危惧し大英帝国を選択したと言われます。
結局サッチャー首相の虐めが骨身に沁みて居る30~50歳台の壮年層の一人相撲で終わった。
しかしこの騒動の後遺症は当分残りそうだ。
親子・夫婦・兄弟・知人間のキレツの修復は可成りかかりそうですね。
またキャメロン首相が約束したスコットランドへの税の優遇策や自治権拡大の約束は、特に紛争を
抱えて居る北アイルランドにとっても差別政策と映りこちらも問題化しそうです。
それにイギリスも我が国と同じ様に財政再建問題を抱えています。
そこをどう切り抜けて行くか注目されます。
結果から見れば泰山鳴動鼠一匹の感は免れないが、これは世界に投じた大きな一石でもあったと
思われてなりません。