一時代風靡した土井たか子元社会党委員長がお亡くなりになりました。
肺炎のため病院で死去されたとの事。
戦後社会党が出来て一時は政権を担当したが、忽ち現在の自民党の前身にとって変わられ
その後がズッート冷や飯喰いの立場になった。
色々あったが社会党とは反対する政党かと言われる程時の政権の施策全てに反対してきた。
方針は護憲と働く者の立場からの政策要求でした。
しかし國はまずは戦後からの復興を優先し労働者優遇は程遠い事でした。
やがて経済高度経済期に入り大きな労働争議は連敗して行く。
それと共に社会党は凋落の一途を辿る。
そんな中土井たか子さんは同社社卒業後憲法学者から政界に転身しました。
バブル期突入の年86年社会党は衆院選で惨敗しその跡を継いだのが土井たか子
10代委員長です。
そして89年消費税導入で参院戦で有名な「マドンナ旋風」を巻き起こし自民党中心の
体制に衝撃を与えました。
その時の名文句は「山が動いた」でしたがそうそう自民党の55年体制は揺るぎません。
しかし世の中変わるもので93年社会党は今までの主張を曲げて自民党と和合し連立政権
を樹立してました。
村山首相誕生と同時に土井たか子さんは女性初の衆院議長に選出されました。
独特の声で議長として手腕を発揮されました。
しかし社会党は世間の支持を失い社民党に名称変更し村山氏から党首を引き継いだ。
その後社民党の凋落は目を被いたく成る程で2003年衆院選惨敗責任を取って党首を辞任。
そして2005年衆院選で落選し国政から引退となった。
現在の社民党は国会議員は数名と言う事で昔の面影はありませんね。
安倍政権になって憲法改正と防衛強化・安全保障問題が大きな問題となって来て居ます。
それに対抗する現在の社民との前身、社会党の栄枯盛衰を共にした政治家の一人です。
ある意味では日本の政治に一線を画した政治家ともいえますね。
享年85歳安らかなご永眠を祈ります。