亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

父の日に思う

2018-06-17 | 健康・病気

真夏を思わせる日が何日か続いたのでさすがの寒がりの自分ももうストーブはいらないとかたずけたが、それをあざ笑うかのようにまた寒くなりストーブが恋しくなる。

 我が父は6月になってもどてら姿だったが、ある日突然まっぱだかになりフンドシ一貫になり夏を過ごした。

自分も父の影響か、6月になっても冬の姿をしていると家内が笑う。

自分もある日突然パンツ姿になるのかもしれない。

文明社会になってほしい物が何でも手に入る時代になった。

冬は暖房、夏はクーラ。テレビに電話。パソコン。冷蔵庫。電子レンジ。

すぐ近くにスーパー、病院があり、昔では考えられなかった生活を送っている。

時々父の事を思い出す。魚、肉なんて贅沢品でめったに食べられなかった。心臓を悪くしてやたらと路上で倒れていたという。

栄養状態が悪かったのだな。今ならそんな病気にもならずに済んだろうに。

周りはみんなそうだったと言えかわいそうな時代に生きていた。

どんなに暑くてもクーラーはない。冬は窓の隙間から雪が入り朝起きると肩が雪で白くなっていた。

今ならそんな思いをさせなくて済んだだろう。

当時は自分も若かった。そんなに寒いと思わなかった。父は自分に遠慮して寒いとか熱いとかは言わなかったのかなと思ったりする。

どんなにつらかったろうな。じっと我慢をしていたんだな。

御免ね。親父。償いをしようにももう父はいない。

コメント
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