亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

33(ミミ)

2015-03-24 | 健康・病気

人間ドックに行く。

「耳が良く聞こえないのだけど」

とお願いすると

 ミミ

がファイルに挟まれた。

「これを見せると大きな声で読んでもらえるからね。」

実は先日竹林で竹を燃やしていると大きな破裂音がして急に音が聞きずらくなったのだ。

それで家内に付き添ってもらって、自分に代わって医師や看護師の話を聞いてもらうことにした。

どんな大きな声で呼ばれるのだろうと思うと内心恥ずかしかった。

実際は大きな声で呼ばれることなく担当者が待合室のあっちこっちと歩き回って自分を探してくれていた。

レントゲン室ではレントゲン技師が耳元まで来て大きな声で「ハイ、大きく息を吸って!!」というので思わず顔をしかめる。

声を大きく出せばいいってもんではない、音が割れて〝ビビッ″としか聞こえず何を言っているのか分からない。

過去に何度も胸の写真を撮っているので、そこはカンで何とかやり過ごした。

が、困ったことにその後のエコー検査の時だった。

家内は廊下に待たされて入ってこない。

その上技師の声が小さい。

「ハイ、大きく息を吸って・・・ハイ、そこで息を止めてください」

いつまでたっても息をしてくだっさいとの声が聞こえない。

このままでは死んじゃうよ。

何とかエコー検査も終え、次は心電図。

今吸盤を装着したかと思ったら、

「ハイ、終わりました」

ええ、もうおわたの?

その間30秒もあっただろうか。それで分かるのかね。

家内が終わったらしばらく待っていろというので待合室の長椅子に座って待っていたがいつまでたっても検査室から出てこない。

ああそうだった。動脈硬化の検査を受けるから時間がかかると言っていたっけ。

それではその間に一寸トイレに…

帰って来たらまだいない。

えらい長い検査だな~ と思いながらじっと待ち続けた。

やがて向こうの方から家内がやってきて

「どこへ行ってたんや探したんやぞ」

「どこもいくわけないやろ」

どうやら検査が終わって出てきたらいる筈のご主人さまがいない。次の検査の所へ行ったのではとわざわざ遠くまで探しに行ってたらしい。

「どこも行くわけないだろう。足の痛いもんがどこをウロチョロ歩き回っているんや」

その次の検査とは地下の胃の内視鏡検査。広い病院の端から端まで歩かされた。

ドックでは一番嫌な検査。鼻からチューブを通して・・・・・

自分はまだ良い、家内は鼻の穴が狭いからと口から挿入。これがまた大変らしい。

検査はすぐ終わるがその後30分ぐらい休んで行きなさいと言われる。

最後は目の眼底検査。

眼圧検査のようにアッという間に終わってしまった。

本当にこれで分かるのかなあ・・・・

さて全部終わったのは正午頃。

先生の説明では2人とも異常がないとの事。

先ずは目出度し。

「耳鼻科の受付は2時からです。待たなければならないけど、どうしますか」

どうするもこうするも待っているよりしょうがないじゃないの。

何とか時間をつぶして診てもらったが・・・

「過去のデータが分からないので何とも言われないが、年相応です」

頭にきた。原因がはっきりしているのに年相応ということないだろう。

「鼓膜の方は大丈夫なのですか」

「大丈夫です」

ろくに調べてもみないで簡単なこと言うな。

とにかく面白くない。

「耳鼻科っていうものはこんなもんだよ。あんた自分で医者しているのか」

家内までにバカにされて…

「そんなら別の耳鼻科へいって見たら・・・」

とにかく面白くない日だった。

 

 

コメント
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