亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

芦刈

2021-06-24 | 写謡

袋を被ったリンゴ
今はポリ袋?を被っているが昔は新聞紙だった。
新聞紙を丁寧に切って袋を作った。
袋の先に紐でもついているのかと思ったら針金のようなものが埋め込まれていてそれをつぶすことで蓋をしているようだ。それもいい加減なものでうまくつぶれなかったら地面に落ちてしまいます。今被せたばっかりのような袋が下に一杯落ちていた。うまくリンゴの実を包めなかったようだ。始めはなんといい加減な人たちだと思っていたが袋を拾ってみて随分お粗末な袋だと思った。それだけのコストをかけけるだけの値打ちがないのか。このリンゴ園で収穫されたリンゴは老人施設などに贈られる。


草香左衛門は貧乏して妻を食べさせ行くことが出来ず、別れ別れになった。
その後、妻は都に上り貴人の家に乳人とになり生活にゆとりができたため故郷に帰り夫を探していた。
そこで芦を売っている夫の姿を見た。
葦(よし)と芦(あし)は同じ草だとは知らなかった。
同じ草でも地方によっては呼び名が違うようだ。
芦は茅(かや)と同じように屋根葺きの材料になるようだ。
難波は昔は大阪城の所まで海が入り込んでいて外界にと繋がっていたのでその昔、仁徳天皇の皇居があったという。女は芦売りをよぶ。
芦売りはそれが我妻だと分かると、我が身を恥じて隠れた。

女は夫のために用意してきた衣装を夫に着せた。
二人はよりを戻してめでたく一緒に都の帰ることになる。
草香左衛門は嬉しくて男舞を披露する。
長い棒線が引かれている部分は地謡では謡わない。お能でも謡うことはなく何のために書いてあるのかよく分からない。
ノルと小さく書いてあるのはノリの一つで独特な味のある謡い方をする。説明されてもよく分からず謡って感覚をつかむしかない。
キリというのはこの物語はそろそろ終わりですよ言う意味で映画が終わるときに流れる音楽のようなもの。
ここでは謡の音階を五線譜に乗せているが、実際はそんな単純なものではない。
見事につぶれた手水舎(手を清めるところ)

今年の雪で手水舎がつぶれた。
「再建するので寄付してください」と神社係が我が家を訪れた。
一所帯当たり1万円と聞いていたので、「再建するのにいくらかかるのですか」と聞くと「570万円」だという。写真で見ても分かるようにこんなもの一つ作るのにそんな大金がいるのかという。仕方ないので1万円渡したが、あとで渡されたチラシを見ると旧町内のひとは2万円と書いてある。悪いことしたなと思ったが、神社係はとても2万円下さいとは言えなかったのだろう。
家内は「高級車2台買えるよ」とあきれていた。


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