今年最後の法話会。
ぜんざいが頂けるというので別に行ける講演会があったのをとりやめて参加する。
美味しい物が頂けるとあってさぞ賑やかな事だろうなと思って・・・参加したものの。
たったの10人足らず。
いつもの先生は今日はお休み。
住職直々のお話。
ラオスのボランテア団体のお招きで訪問された時の話。
ラオスでガイドをしてくれた人にうかがった話をしてくれた。
ラオスではほとんどの人が小学校2年生までしか出ていない。というか、そこまでしか学校を出してあたらないのです。
というのは、ラオス国民があまり勉強をすると、政府に対して不平を言いだす人が出てきて、政府にとって面倒なことになるのを避けるためだと。
それでも勉強をしたい人は、お坊さんになるより仕方がない。ガイドさんは勉強を続けるためお坊さんになりました。
彼は独学で日本語の勉強をして、日本語弁論大会で5位になりました。
日本に招待されるのは2人だけで、彼は日本に行くことは出来ませんでした。
しかし、現地の旅行会社に誘われて日本人向けのガイドさんになりました。
ラオスにはメコン川という大きな川が流れています。雨期になると10m近く水位が上がって上流から肥沃な土砂を運んできてくれます。そのために、多くの農産物が取れます。ところが政府がこの川に大きなダムを作ろうとしています。理由はその電力を近隣諸国に売って外貨を稼ぐためです。これといった産業のないラオスは外貨を稼ぐためにはしようが無いのです。国民のほとんどが農民で、メコン川が上流から運んできてくれる肥沃な土砂のお陰で生計を立てています。それが流れてこないとなると、新たに肥料を与えなければなりません。貧しい国民にとっては死活問題です。
ラオスは社会主義国家だと初めて知りました。北朝鮮と同じで一党独裁政権で、国民は下手に干渉することが出来ません。
社会主義というのは一見合理的に見えても、間違ったことをしていても国民は文句が言えません。
民主主義とは名ばかりです。
観光パンフレットと言うものはない。
観光についてはまだまだ未開の地です。
毎年お坊さんが200人位托鉢に出ます。
その中には小学生ぐらいの幼いお坊さんもいます。
最初に年配のお坊さんが歩いて後になるとだんだんと若くなってきます。
住職さんはそのお坊さんに施し物をするという体験してきました。
施す物は現地のボランテアの方が用意してくれました。
最初は良かったが最後の方になるとあげるものが無くなってくるのです。
貰ったものはお坊さんの貰い得と思っていたらそうでないんです。
お坊さんの周りには沢山の子供たちがとりついていて、お坊さんは貰った施し物を分けてあげているのです。
ラオスにはお金がないが食べ物はいくらでもある。その為に飢え死にするということが無いのです。
ということでした。
最後に甘いぜんざいを御馳走になって、珍しい小振りの福梅をお土産に貰いました。
今年1年有難うございました。また来年もよろしくお願いいたします。
金沢の雪は大したことないのですが、能登の方は大変な大雪だそうです。
大して離れていないのにどうしてなのでしょうね。