訓練士から鎖を渡された。
「無駄吠えしたらこうやって鎖を投げるのよ」
挑戦して見た。
それが中々タイミングが合わない。
「ほら、静かになったでしょう」
犬、に当たらないように犬に向かって投げつけるのは難しい。
「あたってもいいのよ」というけど・・・。
やはり恐い。
やっとなれたころ、
「えさをやってみる?」
挑戦するも、犬の口元へ持って行くのは恐い。
2回挑戦したが、いずれも拒否された。
「お前なんかから餌を貰えるか」ってね。
犬は常に主導権を握りたがるという。
絶対に犬の思うようにさせてはいけないとのこと。
ある日、訓練士の所へ、家族全員が包帯を巻いた状態できたそう。
「どうしたの?」と聞くと、犬が暴れて家族全員が噛まれたとのこと。どうすることも出来ず全員でテーブルの上に避難したらしい。
「なんていぬ?」と聞くと、「コリー」だという。
「コリーっておとなしい犬でなかったっけ」
普段はおとなしいんだけど、一つ暴れだすと手におえない状態になるらしい。
「コリーって大型犬なのですか」
「いえ、そんなに大きくはありません」という。
ネットで調べたら、コリーはイギリスで牧畜犬として飼われていたらしく、比較的運動量が多い犬らしい。
運動量が少ないとストレスが貯まってあばれるらしい。散歩は長めにさせなけならないとか。
「犬のアクビは、人間のアクビと違うのよ。相手に敵意が無いってことをアピールするの。犬っていつも戦っている訳ではないのよ。戦う意志がないと示して仲良くするの」
ふーんそんなものか・・・。
我が家の犬はどう見ても人間のアクビと同じに見えるのだが・・・。
タケノコが思ったより多く採れた。
タケノコ大好きの不動屋さんのおばちゃんにタケノコをもっていった。
「マミチャンいる?」
「いるわよ。車の中にいます」
車の所へ、マミちゃんに会いに行った。
シーズ犬のマミりゃんは右目は鮮やかなピンク色になっている。
「マミちゃん、腎臓がんが眼に転移して、可愛そうに、右目が見えないの。でも元気よ」
頭をなでなでしてやると、うれしそうにシッポを振って応えてくれる。
我が家のワン公こうなってくれればいいのに。
いつになったら、なでなでさせてくれることやら。