ポケット型補聴器を購入、これであらゆる方向からの音を聞き取ることが出来ると期待。
高砂大学大学院に持ち込んで試してみたがやっぱり無理だった。
騒音の中で特定の方向の音だけ区別して聞けるので会話が出来ると思っていたが、騒音の多い会場ではさっぱり効果がなかった。
隣りの人の自己紹介がさっぱり分からず、それでもわかったような顔をしなければいけない辛い立場だった。
やはり今回の講座は受けるべきではなかったと、今更反省することしきり。
今回の講座は実習が何回かある。仲間の人とコミュニケーションが取れなければ実習なんてとてもかなわない。
当日は休むという手もあるが、さてどうしたものか。
話しかけられて答えをかえせなければ会話はそこでストップ、その場が白けてしまうのだ。
どうやって続けていくか、考えただけで気が遠くなる。
高砂大学院は4講座ある。
従って、会場は知り合いがいっぱい出来て賑やかにやっている。
羨ましい。
人の話し声は大きく聞こえるが、肝心の発音が良く聞き取れず全体として何を喋ってるのかさっぱり分からない。
この手の難聴者向けの補聴器はまだ開発されていないという。
耳の不自由な人が会話する時、話が見えない処に飛んで行かないように絶えず話題を自分の方へ引き付けて置く。
ということをするが、口下手の吾輩にはとてもマネが出来ない。
娑婆から放り出された哀れな男の愚痴である。