亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

講座「幕末に金沢に来たイギリス人」(高砂大学大学院)

2012-07-25 | 学問

高砂大学大学院にも夏休みがあります。今回は前半最後の講義でした。

先生は高等学校の校長を5年間勤めていたと言う超ベテラン教師です。

今日の講義は「幕末に金沢に来たイギリス人」。

明治になる1年前、3隻のイギリス軍艦が七尾湾に現れて、加賀藩の責任者に合わせろとせまった。

目的は当時すでに開港が決まっていた新潟の港に日本海の時化などで入港できなかった時に避難港として七尾の港が使えないかと言うことを交渉知るためだった。

加賀藩の重臣たちには英語のできる人がいないので、静岡の方から連れてきたと言う英語に堪能な家臣佐野鼎(後に開成学園を作った人)を通訳として送った。ところが、イギリスの軍艦には日本人より日本語ペラペラの通訳官がいた。

その通訳官が今回の主役、アーネスト・サトウである。

彼は七尾に上陸した後、お殿様のいる金沢に立ちよって、大阪に向かった。

その時道中経験した様々なこと書き残した本がある。

その本を読んで幕末の頃の加賀藩を研究しているのが、今回のもと校長先生の講義である。

当時は外国人が珍しくアーネスト・サトウが通った沿道には、外国人を一目見ようと黒山の人だかりだったとかかれているそうだ。

             金沢北部公園の蓮

Web

見物人は、通りに列をなして並んでいた。我々のために準備されていた大そう美しい休憩場が良く見えた蓮池の中でさえ、人でいっぱいだった。


イギリス人13人が能登島に渡り鳥獣狩りを行った。その時、銀の鎖付き時計を落としていったのをお役人が見付けイギリス人に届けた。その誠実さに感激したイギリス人は金900匹を謝礼として与えた。900匹とは約1両半だそうだが今のお金にしていくらになるだろうか。評価の仕方にもよるが35000円から45000円位になるのではないのかな、と言う話だった
。(わたしの印象に残った部分の1)

そのアーネスト・サトウがどの道を歩いてどこに立ち寄って何を食べたのかを調べるのが今回の講師の仕事。

どうやらイギリスの大使金沢に来たものの加賀のお殿様(前田斎泰)には見事仮病を使われて会えなかった。

1時間半の講義だったが面白おかしく楽しませてもらった。

歴史に疎い私にはこんなは話があるとは少しも知らなかった。NHKの大河ドラマのも出てくるというのだが、大河は欠かさず見ているが全く気付かなかった。大河には石川県にかかわりがあるとは教えてくれなかったからもしれない。

アーネスト・サトウのついてはネットで『アーネスト・サトウの見た幕末の石川』と言うタイトルで紹介されているが、今回の講師が書いたものかどうかは分かりません。

8月一杯は講座はお休みです。

コメント
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