昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

天使との二泊三日 ⑨

2017年09月06日 | 日記
「ショックだった?」 「うん。複合的なショックだったかな。もちろん子供だったから、言葉を与えることはできないし、整理することもできない。ただ次々と疑問や怒りや不安が湧いては消えるという状態で……」 「辛かった?」 「辛くはなかった。おそらく、A君もB君もね」 小学校6年生の2学期早々に起きた事件は、運動会が終わる頃にはクラス全員から忘れられてしまったかのようだっ . . . 本文を読む