昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

天使との二泊三日 ⑫

2017年09月13日 | 日記
リビングの床、バスタオルの上に寝転び、晴れ渡った空を遠く眺める。初夏の日が煌いている。暑いくらいだ。南西向きの窓は、これからさらに日差しが強くなるだろう。 リビングの片隅でトイレシートにメグがしゃがんでいる。希子が置いておいたのだろうか。ガード下に忽然と現れた娘とは思えない心配りだ。しかも、なんとも無防備な寝姿ではないか。 腰にバスタオルを巻き、冷蔵庫に立ち上がる。食料と飲料をチェック。冷凍庫 . . . 本文を読む