昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第三章“石ころと流れ星”(短期集中再掲載)   27.相次ぐ再会

2013年01月18日 | 日記
相次ぐ再会 1972年秋、東京から京都に帰ってきた僕の暮らしは、規則正しく淡々と過ぎて行った。東京3人組からアドバイスを受けて決めた履修科目の講義には、ほとんどすべて出席した。2~3度しか入ったことのなかった学生食堂で、頻繁に昼食をとるようにもなった。奈緒子との“きちんと大学生をする”約束は果たしていけそうだった。 しかし、どこか腑に落ちない気分だった。講義を受けるよう . . . 本文を読む