昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第三章“石ころと流れ星”(短期集中再掲載)   24.“ディキシー”の異変

2012年12月06日 | 日記
“ディキシー”の異変 気になっていたのは、奈緒子が京都にやってきた時の過ごし方だった。何しろ、ほとんどの下宿がそうであるように、東山仁王門の僕の下宿は女人禁制。女の子が部屋にいるのが見つかると、引っ越しを余儀なくされる危険性さえある。昼の時間は京都案内に費やせばいいとしても、“Big Boy”でバイトをしている夕方5時から深夜までは、奈緒子を一人き . . . 本文を読む