昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第三章:1970~73年 石ころと流れ星   17

2011年05月16日 | 日記
僕の大きな叫び声に三枝君は僕の頭を抱え込み、「気付かれたやないか~~!」と潜めた声に力を込めた。 「何しとんねん!」 その姿を諍いと見た小杉さんたちが近付いてくる。三枝君は慌てて僕の頭から腕を放した。が、遅かった。 「こんなとこでエネルギー無駄にせんでもええやろ~~」 一升瓶を持った影も駆け寄って来て、瞬く間に僕と三枝君の周りに全員が集合することになった。 「なんでもないですから。心配せ . . . 本文を読む