珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

娘との会話12

2018-12-17 | 娘と夫の話
ある人に、わかりやすいことを言われた。

勉強できる子の部屋は、本棚に教科書と参考書がずらりと並んでいて
勉強できない子の部屋は、漫画本とゲームが並んでいる。


なんと明解で具体的な言葉か。
子どものやる気スイッチだの、勉強のやり方だの、くどくどしたマニュアル本を読んでも全く頭に入らなかったが、これは「なるほど」と思った。

感動して、
即刻娘の漫画本とゲームを容赦なくドサッと物置にしまった。
ものの5分で終わった。
それにしても、モノが消えるというのは何回やってもなんて気持ちがいいんだろうか。

娘に「そういうことだから。以上」
と端的に言ったら、娘もあっさり一言。
「別にいいよ」

別にいいよって、漫画もゲームもその程度のもんなんかい?!
どうせなら怒り狂うくらいの情熱をもっててほしかった。

私は滅多に欲しいものなど買ってもらえなかったから、自分のものはもっと大事にしたけどなあ。
借りてきて自分のものにならない本は、必死に記憶に刻もうとしたし、買ってもらった本は何度も読んだもんである。
ついでにいうと、絵を描きたかったら、新聞の折り込み広告の裏を真っ黒になるまで使った。
「フランダースの犬」のアニメを見て、紙と鉛筆さえ、誰でも手に入るものじゃないことを理解できた。
真新しい落書き帳にちょこっと書いて、すぐまるめてゴミ箱に捨てる娘を見ると本気で腹が立つ。
多色のクレヨンや鉛筆を豊富に買ってもらえるのが当たり前という顔をされると、嘆かわしいかぎりである。

この情熱が勉強に向けばいいのにと、よく嘆くお母さんがいるが「その情熱」すらアンタには足りんぞ。
とボヤきながら、今日も頼まれたお菓子やシールを買って、喜んで食べてくれるメニューを考える甘い母親である。




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