快風丸

俺の船に乗らないか。

朝日楼

2015-08-01 03:35:45 | Weblog

 原曲はThe House of the Rising Sun、アニマルズの曲かと思っていたが、

アメリカの古いフォークソングらしい。

 1962年にボブディランがファーストアルバムにレコーディングしている。

2年後にアニマルズが歌って大ヒットすると、ボブディランもアニマルズのようなロックの

アレンジで歌ってくれとファンに求められるようになり、それが嫌で、歌わなくなったらしい。

しかし、ボブディランはアニマルズのバージョンは大のお気に入りで、これが後のエレクトリック

バンド導入のきっかけになったそうです。

 

 日本語バージョン、尾藤イサオの歌で聞いたことあったような気がするが、この歌詞ではなかった。

これは浅川マキの訳詩。

だいたい、原詩のイメージに近いようです。

では、その浅川マキとちあきなおみ、そして浜田真理子の3バージョンを聞き比べてみましょう。

 

 

 同じ歌、同じ詞で、これほど違う表現になるのですね。

 

浅川マキのは、遠い過去の自分の経験を振り返っている感じ。

ちあきなおみのは、現在進行している感じ。今、ニューオリンズにいるというリアルな感じが

演劇的に表現されている。歌唱もアレンジもゴージャスで、表情、衣装もある重さをたたえている。

そして浜田真理子のは、本人の経験ではなく、本人から聞いた話をとつとつとかたっているかのよう。

3人の中で最も抑制的な表現だが、それがかえってスッとこちらの胸のうちまで迫ってくる感じ。

何度聞いても飽きない。

 参考までに、アニマルズの詞は、女性ではなく男性の話になっていて、娼館は、少年院に変えてあるようです。