青が難しいなら白いLEDを塗っちゃえばいいじゃない、と無邪気にマリーアントワネットのようなことを考えて
いた。
しかし、光の3原色が揃わなければ白ができないと知った。衝撃だった。
色の3原色、赤、青、黄、混ぜると黒になる。
これは、いったい誰が発見したのだろう。たとえば緑色は、自然界にそもそも存在している。
木の葉の色である。何かと何かを混ぜて木の葉を作ったわけではない。最初からその色で存在している。
人工物など存在しない太古から存在している緑という色を否定して、それは赤と黄色を混ぜた色であると発見
したのは、いったいどんなシチュエーションだったのか。リンゴが木から落ちて万有引力を発見するよりも複雑で
困難なことに思えてしょうがない。
これが、光の3原色となると、赤、緑、青、混ぜると白になる。
もっと不思議な発見である。そこに存在するものを否定するというクレイジーな作業の果てに今の常識がある。
誰も、何も、全ては正しくないのかもしれない。