快風丸

俺の船に乗らないか。

レ・ミゼラブル

2013-01-14 19:41:45 | Weblog

 雨の日のシネコンは、午前中から混雑。

 本の嫌いな小学生だったが、図書室の「ああ無情」は何度も読んだ。

 

 映画で表現できること、ミュージカルで表現できること、この二つが、融合しあって、

現実と幻想が、真実と虚構が、そういった相反する要素が、お互いに刺激し合って、なんとも

今までに見たことのないエンタテイメントであると感じた。

 

 誰もが孤独。誰かが誰かを愛し、誰かが誰かを憎んでいる。誰かが誰かに救いを求め、

誰かが誰かを救う。誰しも確固たる自己の存在を信じられず、一人と一人の関係性だけがある。

孤独である自分と、関わるべき誰かがいる。

誰もが弱く、そして強くなろうとする。闇の底に落ちて、しかし、わずかな光に導かれる。

 

 不幸と幸せは、二つの概念ではなく、常に人の心に同じ強さと大きさで共存しているのではなかろうか。

ときにどちらかに少し傾くだけなのだ。

 ジャン・バルジャンを許した司教は、小学生のころから、ずっと私の傍らに居たこと、思い出した。

 

 


トアルコトラジャ

2013-01-14 00:46:49 | Weblog

 キーコーヒーのショップで。

「幻の」とか「伝説の」とかいう冠詞がつく。ずっと気になっていたが、どうでもよかった。

しかし、コーヒーの旅へ出発した今、そう、今がその謎に正面から立ち向かう時なのだと知る。

 100gで1008円と高価である。新春セールで、20%増量中、ラッキー。

高いと言っても、店で飲むことを思えば、ずいぶんと安い。それに、自分で淹れ方の工夫をする余地がある。

そうすることで、このコーヒーの旅は、より味わい深ものになっていくのであろう。

 

 インドネシアのトラジャ族という部族に由来するらしい。

トラジャの栽培するアラビカ種コーヒー豆は、品質が高く、オランダ王室御用達であったが、インドネシア独立後、

オランダ人が去るとともに衰退の一途をたどり、農園は荒れ果てたという。

これを日本のキーコーヒーが、1970年代に復活させたのだそうだ。

 そういえば、このあいだ買った「マンデリン」もインドネシア産だったなあ。

コーヒー産地といえば、キリマンジャロとか、ブルーマウンテンとかいう品名の影響から高地のイメージだった。

インドネシアがコーヒーカントリーというのは意外だった。

さあ、固定観念を捨てて、コーヒーの旅を続けよう。

そう、これは、”新しい価値” という名の宝探しの旅なのだ。