快風丸

俺の船に乗らないか。

羊年の忘れ物

2010-03-03 23:04:01 | Weblog
 羊年の初めに羊神社にお参りすると聞いた。
名古屋市北区にある。参道を歩いたのはいつの日か。

 ひつじさるとりいぬいねうしとら

7年前。干支で考えるとわかりやすいですね。
参道の昔ながらの和菓子屋さんで”おしもの”を発見したのです。
なんともすてきなカラーリングの素朴な外観ですが、なんとも心引かれたのです。
その時は、買わなかったのですが、いつかまた買おうと。

 で、そのいつかが今日、お雛祭り。



その当時、ネットで調べたのです。
名古屋の独特のもので、雛祭りにお供えすると。
で、忘れたり思い出したりしながら、自転車で遠回りして。

 水曜定時の日、なんとか開いてました。こぢんまりとしたしかし老舗な感じ。
1パック¥800はお試しにしては高いので、

「ああ、良いですよ、いくつでも、へっへっへ」

じゃあ半分で。

奥のほうでごそごそして4個パックを作ってくれた。

おじさん、75歳くらいかな。話の終わりに笑う。嬉しそうに笑う。



これって名古屋の全般のものですか?

「そうですね。へっへっへ。」

あ、楽しそうな人なのでもっと聞いてみちゃおう。
初めて買うんですけど甘いんですか?

「甘くないです。だいたい砂糖をちょっとつけたり、堅くなったら軽く焼いて醤油をつけて食べるんです、へっへっへ。」

甘いものかと思ってました。

「最近は、砂糖を入れて作るとこが多いんですけど、ほんとは良い米粉だけで作るんです。
安く作るためにそれに違う安い粉を混ぜるんでおいしくなくなるんです。だからさらに砂糖を入れるんですけど、もっとおいしくなくなるんです。へっへっへ。」

 雛祭りの時期だけのものですか?

「12月から4月ぐらいですかね、けっこう好きな人が多くてね、へっへっへ。」

 なんかこの最後の「へっへっへ。」を何回も聞きたくなるんです。このひとが作るお菓子は絶対おいしいと確信する。

 鬼まんじゅうの変り味が何種類もあったり、この店とおっちゃんはまったくもってあなどれない存在であることが判明しました。詳しくは続報を待て。”PS愛してる”の先を越さねば。


で、とりあえず、お雛様にお供えしました。