快風丸

俺の船に乗らないか。

ヘッドフォンが嫌い

2007-09-07 20:53:34 | Weblog
 音楽はできればスピーカーから聞きたい。低音の音圧を体で感じたい。しかし、集合住宅ゆえ、そんなでかい音は出せません。それに、ステレオの前でゆっくり音楽を聴ける時間もなかなか無いのが現実。

 電車通勤の日は、MDを聞く。もちろんヘッドフォン。1980年代のブルックリン地区じゃないのだから、ラジカセを肩に担いでというわけにもいかない。
しょうがなく、ヘッドフォン。消極的選択としてのヘッドフォン。

 だからこそ、最高の性能で、最低の価格のを吟味する。もし最高の価格でよければ、迷わず電気屋のレジカウンターに3万円を叩きつけて、

「いちばん高いやつをくれ。」

「当店では、桜の古木をくり抜いて作ったものが最も高価でございます。」

「で、いくらだ?」

「百万円です。」

「ひゃっ、ひゃっ、ひゃぁーーー。」

 いろいろ試してみました。耳をすっぽり覆う密閉型はせっかくプレイヤーがコンパクトなのに、かさばってしまう。オープンエアーのインナーイヤー式を長く使った後、行き着いたのがインナーイヤー密閉型。シリコンのバッドごと耳穴にすっぽりと入れるヤツ。巷では今はこれが主流かな。
 ソニーの¥4,000-もはたいたのにたった2年半でコードが溶けたみたいになってオシャカ。

 しょうがないので、また、家にあったオープンエアーを使い出した。
密閉されてないので、外の音と音楽がミックスされて聞こえる。
これも悪くない。電車がホームに入る音、チャイムの音、鉄橋を渡る音は「ガタンゴトン」とも「グワラン、グラワラン」とも聞こえる。駅を出れば、車の音、風が木をゆする音、靴底でアスファルトを叩く音、どれも素敵じゃないか。
ノイズキャンセリングとは逆の考え方だ。

外で音楽を聴くなら、外の音とミックスしてみると面白いことを発見した。

新しいヘッドフォンが欲しくなった。