乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント
(演劇)
生駒里奈の主演舞台『モマの火星探検記』
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08/09(水)〜08/13(日) 東京公演 in 天王洲 銀河劇場
08/19(土)〜08/20(日) 大阪公演 in サンケイホールブリーゼ
[出演メンバー] 生駒里奈
[公式サイト] 舞台『モマの火星探検記』
「ブックマーク」内にある「定期日程」と「重要日程」のリンクは、乃木坂のスケジュールをまとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。
乃木坂18枚目「逃げ水」は、CD発売週に当たる8月21日付オリコン週間シングルランキンで、初登場1位を獲得、売り上げは88.0万枚でした。
この順位と売り上げに関しては、昨日火曜の段階で、ORICON NEWS が1枚単位までの枚数を載せた記事を出しています。
1位にランクインした曲について、以前は、発売翌週の火曜日に、千万単位に丸めた初動売り上げ枚数が、複数メディアの記事に載り、1枚単位までの数字は、水曜夜にオリコン公式サイトで発表される流れだったように思います。
しかし、最近は、今回の「逃げ水」のように、Billboard JAPAN が、発売第1週のCDセールスを、週明け早々に1枚単位まで発表して、その数字が人々の関心を奪ってしまう傾向がある。
オリコンが、細かい売り上げ枚数を、火曜日に公表するようになったのは、Billboard JAPAN の数字に対抗する意図があるのかもしれません。
何はともあれ、オリコンが1位の売り上げ枚数を、ランキング発表の前日に教えてくれるので、ブログの準備が早めに出来て、有難いです(笑)。
ということで、「逃げ水」のオリコン初動は、以下のように、前作「インフルエンサー」から、0.5万枚の微増と判明しました。
(表1) 乃木坂歴代シングルのオリコン初動の初日との差、及び前作からの増加分
凡例
[シングル番号] 初日売り上げ枚数 →(初動と初日の枚数差)→ 初動売り上げ枚数 {今作初動と前作初動の枚数差} [CD発売日] タイトル
#「売り上げ枚数」と「枚数差」は「万枚」単位
#「今作初動と前作初動の枚数差」は、前作越えなら「+」、前作割れは「-」を、変動絶対値の前に付けている
[01] 初日08.5 →(05.1)→ 初動13.6 [2012/02/22] ぐるぐるカーテン
[02] 初日11.1 →(04.4)→ 初動15.6 {前作 +01.9} [2012/05/02] おいでシャンプー
[03] 初日15.0 →(03.7)→ 初動18.7 {前作 +03.1} [2012/08/22] 走れ!Bicycle
[04] 初日19.0 →(04.3)→ 初動23.3 {前作 +04.6} [2012/12/19] 制服のマネキン
[05] 初日20.4 →(03.8)→ 初動24.2 {前作 +00.9} [2013/03/13] 君の名は希望
[06] 初日28.6 →(05.1)→ 初動33.7 {前作 +09.5} [2013/07/03] ガールズルール
[07] 初日34.7 →(04.8)→ 初動39.5 {前作 +05.8} [2013/11/27] バレッタ
[08] 初日38.7 →(07.1)→ 初動45.8 {前作 +06.3} [2014/04/02] 気づいたら片想い
[09] 初日37.5 →(04.7)→ 初動42.2 {前作 -03.6} [2014/07/09] 夏のFree&Easy
[10] 初日41.2 →(06.6)→ 初動47.9 {前作 +05.7} [2014/10/08] 何度目の青空か?
[11] 初日42.2 →(07.8)→ 初動50.0 {前作 +02.2} [2015/03/18] 命は美しい
[12] 初日48.2 →(12.8)→ 初動60.9 {前作 +10.9} [2015/07/22] 太陽ノック
[13] 初日53.4 →(09.3)→ 初動62.7 {前作 +01.8} [2015/10/28] 今、話したい誰かがいる
[14] 初日59.1 →(15.9)→ 初動75.0 {前作 +12.3} [2016/03/23] ハルジオンが咲く頃
[15] 初日60.0 →(12.8)→ 初動72.8 {前作 -02.2} [2016/07/27] 裸足でSummer
[16] 初日68.3 →(14.4)→ 初動82.8 {前作 +10.0} [2016/11/09] サヨナラの意味
[17] 初日74.3 →(13.2)→ 初動87.5 {前作 +04.7} [2017/03/22] インフルエンサー
[18] 初日71.6 →(16.4)→ 初動88.0 {前作 +00.5} [2017/08/09] 逃げ水
ツイッターに書いたように、発売週の初日以降のオリコンデイリー累計は16.4万枚、そして、そこからの「プラス」は244枚と少なく、結局、初日から初動への積み上げは、千枚単位に丸めた数字としては同じ、16.4万枚でした。
上表が示すように、初日初動差16.4万枚は、歴代シングルにおいて最大の積み上げで、やはり、発売週がお盆に重なったことで、出荷、配送などの物流、あるいは購入者の出足が、通常よりゆっくりしたペースになって、いつもなら初日に入る売り上げの一部が2日目以降にずれ込んだのかもしれません。
ただ、前作から0.5万枚の微増という結果は、運営にとって「誤算」である気がします。
大規模な握手会によって巨大なCDセールスを叩き出す乃木坂のシングルでは、各メンバーの担当部数や発売日までの応募次数を調整することで、運営がある程度、初動枚数をコントロールできる筈ですが、さすがに、前作0.5万枚アップなんて「目標」を設定するのは、ちょっと考えられない。
店頭セールスの読みを一歩間違えると、即座に前作割れで、危なくてしょうがない(笑)。
もし、そんな怖れがあると感じていたなら、白石麻衣、西野七瀬、松村沙友理を個別握手会「全不参加」にはしなかったでしょう。
3人が10部ずつ参加するだけで、30部全完売の約2万枚アップが見込め、「逃げ水」初動は前作1.5万枚増と、より明確な形で「上り坂」を印象づけることが出来た。
本来なら、前作4〜5万枚増の初動91〜92万枚に持っていき、オリコン初動の90万突破を実現して、3期Wセンターの成功を華々しく演出するのが、ベストの流れです。
個別握手会セールスは、少なく見積もっても、前作から3万枚弱は伸びていると推定され、初動91万枚は、無理な「目標」ではなく、初回限定盤の全タイプ合計が1万枚ほどアップしていれば達成できる、十分に手の届く「目標」だと思います。
87万台である17枚目初動から、0.5万枚増で88万台に18枚だけ突入というギリギリ感の漂う前作越えになったのは、店頭セールスが想定を下回って、伸び悩んだ可能性が高く、実際、Amazon の音楽ベストセラーランキングも、やや上位進出が甘いかなとの印象がありました。
この辺の話は、後日、第6次応募終了時点での完売状況が判明してから、書くつもりですが、「逃げ水」オリコン初動の「薄氷」前作越えは、乃木坂の人気について、あれこれ考えさせられる結果でした。
さて、「逃げ水」のフルバージョンMVは、先週金曜に公開からちょうど3週間が経ち、現在は4週目に入っています。
今日は、3週間の再生回数推移をまとめながら、18枚目において、乃木坂の楽曲人気がどうなっているのか、考えていきます。
まずは、公開3週における再生回数の積み上げから。
(表2) 乃木坂、欅坂、AKB48Gのシングル表題曲に関する、公開3週間のMV再生回数積み上げ推移
凡例
公開後3週間が経過した時点での累計再生回数 (1wでの再生回数積み上げ / 2wでの積み上げ / 3wでの積み上げ) シングル番号 曲名 [MV形態]
#「1w」はMV公開から次の同じ曜日、同じ時刻までの1週間、「2w」はさらに次の同じ曜日、同じ時刻までの1週間と数えている。「再生回数積み上げ」は「万回」単位
#「000.0」は未定
# シングル表題曲のデータを載せている
#「参考」は、注目されるカップリング曲、あるいはアルバムリード曲のデータ
乃木坂46
284.7万回 (175.9 / 057.9 / 050.9) 18th 逃げ水 [full ver.]
506.4万回 (279.4 / 118.9 / 108.1) 17th インフルエンサー [full ver.]
338.7万回 (192.8 / 088.1 / 057.8) 16th サヨナラの意味 [full ver.]
272.9万回 (121.4 / 089.6 / 061.9) 15th 裸足でSummer [full ver.]
149.3万回 (055.1 / 055.1 / 039.0) 14th ハルジオンが咲く頃 [full ver.]
(参考)
135.9万回 (092.8 / 024.2 / 018.9) 16th ないものねだり [full ver.]
116.6万回 (061.3 / 032.5 / 022.7) 2ndAb きっかけ [full ver.]
欅坂46
768.2万回 (397.6 / 193.7 / 177.0) 4th 不協和音 [full ver.]
449.0万回 (217.9 / 121.7 / 109.3) 3rd 二人セゾン [full ver.]
254.9万回 (131.2 / 075.0 / 048.7) 2nd 世界には愛しかない [full ver.]
320.9万回 (121.9 / 098.5 / 100.5) 1st サイレントマジョリティー [full ver.]
(参考)
247.6万回 (146.4 / 057.3 / 044.0) 1stAb 月曜日の朝、スカートを切られた [full ver.]
418.0万回 (252.9 / 088.1 / 077.1) 4th エキセントリック [full ver.]
177.7万回 (124.8 / 034.0 / 019.0) 4th W-KEYAKIZAKAの詩 [full ver.]
174.0万回 (101.0 / 040.0 / 033.0) 2nd 語るなら未来を… [full ver.]
AKB48
000.0万回 (139.8 / 000.0 / 000.0) 49th #好きなんだ [full ver.]
060.4万回 (041.8 / 010.2 / 008.5) 48th 願いごとの持ち腐れ [full ver.]
024.2万回 (016.4 / 004.7 / 003.1) 48th 願いごとの持ち腐れ [short ver.]
057.9万回 (033.9 / 015.0 / 009.1) 47th シュートサイン [short ver.]
309.2万回 (195.3 / 065.8 / 048.1) 46th ハイテンション [full ver.]
222.7万回 (136.4 / 053.8 / 032.6) 45th LOVE TRIP [full ver.]
(参考)
167.9 (134.2 / 017.8 / 016.0) 47th 誰のことを一番 愛してる? [short ver.]
AKB48姉妹グループ
150.6万回 (104.4 / 020.5 / 025.7) NMB48_3rdAb まさかシンガポール [full ver.]
051.7万回 (030.4 / 012.5 / 008.8) SKE48_21st 意外にマンゴー [special edit ver.]
068.8万回 (032.4 / 024.2 / 012.2) HKT48_10th キスは待つしかないのでしょうか? [full ver.]
070.9万回 (043.5 / 015.1 / 012.2) NGT48_1st 青春時計 [full ver.]
#「まさかシンガポール」はアルバムリード曲
「逃げ水」MVの公開3週目終わり累計再生回数は284.7万回、「インフルエンサー」MVが506.4万回なので、前作から半減に近い大幅ダウンです。
「サヨナラの意味」MVは338.7万回、「裸足でSummer」MVが272.9万回と、前々作も下回り、昨年の夏曲と同じレベルにまで落ち込んでいる。
公開1週目の積み上げを比較すると、「逃げ水」175.9万回に対して、「インフルエンサー」279.4万回、「サヨナラの意味」192.8万回、「裸足でSummer」121.4万回で、何とか前々作に近い数字を残しています。
しかし、2週目、3週目の積み上げが57.9万回、50.9万回と、非常に少なく、「裸足でSummer」MVの水準に届いていない。
公開直後は、多くのファンが注目して、一度はMVを鑑賞したけど、その後、繰り返し観る人が少なく、2週目、3週目と、時間が経つにつれ、再生回数の増加速度が鈍化していった節があります。
比較のため、欅坂シングル表題曲MVのデータを載せています。
公開3週目終わりの累計再生回数は、デビュー曲「サイレントマジョリティー」320.9万回、「世界には愛しかない」254.9万回、「二人セゾン」449.0万回、「不協和音」768.2万回で、2作目でやや足踏みした感はあるものの、CDリリースを重ねるごとに、MV人気を着実に上昇させていることが分かります。
欅坂MV人気の爆発的な伸びに対抗して、乃木坂も、15枚目表題曲「裸足でSummer」以来、再生回数の増加速度をシングルごとにアップさせ、17枚目「インフルエンサー」は、同時期発売の「不協和音」に、何とかかんとか(笑)、背中が見えるくらいに、追走していました。
18枚目表題曲MVは、さらに再生回数の増加速度を上げて、欅坂に引き離されない、出来れば、追い付くことが望ましかったのだけど、結局、乃木坂において、MV人気上昇の出発点となった「裸足でSummer」まで、勢いが後退する苦しい展開を強いられている。
欅坂は「月曜日の朝、スカートを切られた」MVの再生回数が、あまり伸びていないと、ネットで時々指摘されていますが、それはシングル収録曲と比べての話です。
乃木坂「きっかけ」と並べると分かりやすいですが、アルバムに収められた楽曲のMVとしては、かなり高い人気だと思います。
乃木坂欅坂の場合は、シングルがメインの音楽コンテンツという面があって、アルバム収録曲は、プロモーションがやや手薄になるので、楽曲指標も少し差し引いた方が良いかと。
さらに、「月曜日の朝、スカートを切られた」MVの2週間ほど前に公開された「エキセントリック」MVは、公開3週目終わりの累計が418.0万回で、乃木坂の「逃げ水」はおろか、「サヨナラの意味」をも上回るスピードを叩き出している。
欅坂のグループ主演ドラマ『残酷な観客たち』の主題歌だった利点はあるものの、4枚目「不協和音」のカップリング曲が、乃木坂の表題曲を超える再生回数の伸びを見せているわけで、欅坂のMVは、依然、大きな注目を集めている印象を受けます。
ただ、MV作品だけでなく、iTunes Store のランキングにまで視野を拡げると、欅坂46の楽曲人気は順風満帆とは言えない点があって、それに関しては記事の最後の方で述べるつもりです
AKB48Gの表題曲MVに関して、同じように公開3週の再生回数積み上げデータを載せておきました。
6月に沖縄で開催されたAKB48の「総選挙」選抜による、49枚目表題曲「#好きなんだ」MVは、公開1週目の積み上げが139.8万回で、45枚目表題「LOVE TRIP」MVに近い積み上げです。
ただ、近年、もっとも再生回数を勢い良く伸ばしたのは、公開1週目積み上げが195.3万回の「ハイテンション」MVだった。
「ハイテンション」は島崎遥香の「卒業」シングルで、表題曲MVにおいても、ぱるるが主役を務めていて、彼女の人気とノリの良い映像が追い風になったのかもしれません。
48姉妹グループに関しては、「まさかシンガポール」が、3rdアルバムのリード曲ながら、勢いを見せています。
夏曲らしい、美しい砂浜と攻めてる水着はもちろん(笑)、センターである白間美瑠の魅力的なビジュアルが、再生数をアップさせている可能性がある。
この曲が収録されているアルバム「難波愛〜今、思うこと〜」の各配信パッケージについて、 iTunes Store トップアルバムの順位推移を調べると、200位以内にもっとも長くランクインしたのは、ジャケット写真に白間美瑠の印象的なアップを載せた通常盤で、彼女のセクシー感が楽曲セールスにつながっている気がします。
さて、YouTubeおける再生回数の動向は、上述した通りですが、 Billboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」順位からも、各楽曲のMV人気を知ることが出来ます。
(表3) 乃木坂、欅坂、AKB48Gのシングル表題曲に関する、公開3週間の Billboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」順位推移
凡例
1Wにおける順位 / 2Wにおける順位 / 3Wにおける順位 曲名
#「順位」は、Billboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」の対象週における順位
# 「1W」はMV公開日を含む月曜から日曜の週、「2W」は次の月曜から日曜までの週、「3W」はさらに次の月曜から日曜までの週
#「圏外」は、100位以内のランキング表に曲名が載っていなかったことを示す
乃木坂46
32位 / 17位 / 46位 逃げ水
07位 / 07位 / 10位 インフルエンサー
24位 / 05位 / 15位 サヨナラの意味
圏外 / 03位 / 06位 裸足でSummer
27位 / 32位 / 47位 ハルジオンが咲く頃
(参考)
53位 / 48位 / 圏外 ないものねだり
圏外 / 56位 / 83位 きっかけ
欅坂46
10位 / 02位 / 04位 不協和音
09位 / 10位 / 07位 二人セゾン
15位 / 08位 / 21位 世界には愛しかない
12位 / 04位 / 08位 サイレントマジョリティー
(参考)
17位 / 33位 / 59位 月曜日の朝、スカートを切られた
13位 / 07位 / 19位 エキセントリック
38位 / 67位 / 圏外 W-KEYAKIZAKAの詩
圏外 / 23位 / 51位 語るなら未来を…
AKB48
29位 / 未定 / 未定 #好きなんだ
圏外 / 圏外 / 圏外 願いごとの持ち腐れ
圏外 / 圏外 / 圏外 シュートサイン
圏外 / 圏外 / 圏外 ハイテンション
圏外 / 圏外 / 圏外 LOVE TRIP
(参考)
15位 / 圏外 / 圏外 誰のことを一番 愛してる?
AKB48姉妹グループ
圏外 / 圏外 / 圏外 まさかシンガポール
圏外 / 圏外 / 圏外 意外にマンゴー
圏外 / 圏外 / 圏外 キスは待つしかないのでしょうか?
圏外 / 圏外 / 圏外 青春時計
ここでの「週」は、月曜から日曜までのオリコン的な1週間で、(表2)に示した、公開された曜日時刻に基づいた1週間ではありません。
当ブログでは、前者を大文字の「W」、後者を小文字の「w」で区別しています。
MVの公開日は、曜日が様々に異なるので、「1W」での順位は評価が難しい。
例えば、乃木坂に関して、「逃げ水」「サヨナラの意味」「裸足でSummer」は金曜公開、「インフルエンサー」は木曜公開、「ハルジオンが咲く頃」は水曜公開で、「1W」における公開日数は、それぞれ3、4、5日で、週間ランキングで比較しづらいものがある。
従って、「2W」「3W」の順位が重要になってきますが、上表に示した通り、「逃げ水」2Wの17位は、「裸足でSummer」3位、「サヨナラの意味」5位、「インフルエンサー」7位と、ここまで乃木坂がつないできたトップ10入りを、逃す結果になっている。
さらに、3Wの「逃げ水」46位に至っては、最近では例を見ない大幅下降です。
欅坂の順位と比べると一目瞭然ですが、乃木坂表題曲のMV人気は18枚目で、明らかに失速しています。
ちなみに、AKB48Gの楽曲MVは、「意外にマンゴー」など、前作より再生回数増加速度が伸びているものはあるものの、Hot100「国内動画再生回数」の順位に反映されるまでには至ってないようです。
やはり、100位以内もランクインするのは、本当に難しいことなんだと思います。
AKB48Gにとって、この辺の順位上昇が、当面の課題という気がします。
ところで、AKB48の「願いごとの持ち腐れ」や「ハイテンション」は、公開から随分と時間が経って、100位以内に登場し、結構な順位まで上がっていて、なぜ遅れてランクインするのか、理由はよく分かりません。
次に、「逃げ水」が発売された8月9日(水)正午、一斉にショートへ切り替わったカップリング曲フルバージョンMVの再生回数を見ておきましょう。
(表4) 乃木坂15〜18枚目で、約2週間公開されたC/W曲フルバージョンMVの再生回数平均増加速度
凡例
シングル番号「タイトル」曲の種別
公開された全期間に渡る再生回数の平均増加速度 (期間終わりの累計再生回数) : 公開期間の長さ [公開開始日時〜公開終了日時] 曲名
#「累計再生回数」は「万回」単位
#「14.0d」は、14.0日間フルバージョンMVが公開されたとの意
18枚目「逃げ水」C/W曲
5.2万回/日 (72.4) : 14.0d [07/26(水)12:00〜08/09(水)12:00] 女は一人じゃ眠れない
17枚目「インフルエンサー」C/W曲
7.9万回/日 (110.5) : 14.0d [03/08(水)12:00〜03/22(水)12:00] 意外BREAK
7.7万回/日 (108.2) : 14.0d [03/08(水)12:00〜03/22(水)12:00] Another Ghost
16枚目「サヨナラの意味」C/W曲
5.2万回/日 (73.5) : 14.0d [10/26(水)12:00〜11/09(水)12:00] あの教室
15枚目「裸足でSummer」C/W曲
4.8万回/日 (62.5) : 13.0d [07/14(木)12:00〜07/27(水)12:00] オフショアガール
2.3万回/日 (30.0) : 13.0d [07/14(木)12:00〜07/27(水)12:00] 命の真実
# 命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」
上表には、各シングルのカップリング曲中、MV公開期間が2週間のものに関して、その間の再生回数増加速度を載せています。
3期Wセンターの18th選抜が担当した「女は一人じゃ眠れない」MVは、期間中の平均スピードが5.2万回/日で、前作17枚目収録の「意外BREAK」「Another Ghost」より遅いものの、16枚目「あの教室」、15枚目「オフショアガール」「命の真実」よりは速く、それなりの成績のように見えます。
しかし、問題なのは、(表2)(表3)と同じく、公開2週目以降です。
次の表は、公開1、2週目の再生回数推移を示したものです。
(表5) 乃木坂15〜18枚目で、約2週間公開されたC/W曲フルバージョンMVの再生回数週単位推移
凡例
曲名
対象週の再生回数増加速度 (週終わりの累計回数 / +対象週に積み上げた回数)@ 対象週の週番号 : 期間
#「回数」は「万回」単位
#「対象週の週番号」は、公開開始から翌週同曜日同時刻までの7日間を「1w」、翌々週同曜日同時刻までの7日間を「2w」と順に数えたもの
#「2017/07/21(金)28(金)12:00」は2017年7月21日(金)12:00から2017年7月28日(金)12:00までの「期間」
「女は一人じゃ眠れない」full ver. MV
09.2万回/日 (64.4/+64.4) @ 01w : 2017/07/26(水)02(水)12:00
01.1万回/日 (72.4/+08.0) @ 02w : 08/02(水)09(水)12:00 ※ ジャパンプレミアム
「ジャパンプレミアム」は、8月8日(火)に新宿で行われた映画「ワンダーウーマン」(8月25金から日本公開)の宣伝イベントで、乃木坂18th選抜メンバーが参加
「意外BREAK」full ver. MV
12.1万回/日 (84.6/+84.6) @ 01w : 2017/03/08(水)15(水)12:00
03.7万回/日 (110.5/+25.9) @ 02w : 03/15(水)22(水)12:00
「Another Ghost」full ver. MV
11.4万回/日 (79.7/+79.7) @ 01w : 03/08(水)15(水)12:00
04.1万回/日 (108.2/+28.4) @ 02w : 03/15(水)22(水)12:00
「あの教室」full ver. MV
07.7万回/日 (53.9/+53.9) @ 01w : 2016/10/26(水)02(水)12:00
02.8万回/日 (73.5/+19.6) @ 02w : 11/02(水)09(水)12:00
「オフショアガール」full ver. MV
06.6万回/日 (46.5/+46.5) @ 01w : 2016/07/14(木)21(木)12:00
02.7万回/日 (62.5/+15.9) @ 02w : 07/21(木)27(水)12:00
「命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」」full ver. MV
03.4万回/日 (24.1/+24.1) @ 01w : 2016/07/14(木)21(木)12:00
01.0万回/日 (30.0/+05.9) @ 02w : 07/21(木)27(水)12:00
「女は一人じゃ眠れない」MVの再生回数増加速度が、「ワンダーウーマン」のジャパンプレミアムに18th選抜が参加したのにも関わらず、「2w」で1.1万回/日と、近年の最低レベルにまで下がっている。
新宿歌舞伎町に設けられたブルーカーペットを、メンバーが歩くなど、華やかな新曲キャンペーンを仕掛けた、まさにその週、テーマソング「女は一人じゃ眠れない」のMV再生回数増加速度が、ここまで落ち込んだわけで、映画の趣旨と照らし合わせて、選抜構成や楽曲内容が妥当だったかどうか、グループとして再検討すべきだと思います。
せっかく、有名な娯楽超大作映画の「アンバサダー」に起用してもらったのに、その期待に十分応えられなかったとすれば、今後のオファーに響いてくるので。
次に、18枚目カップリング曲で、MV公開期間が1週間ほどだった、残りの3作品を見てみましょう。
(表6) 乃木坂15〜18枚目で、約1週間公開されたC/W曲フルバージョンMVの再生回数平均増加速度
凡例
シングル番号「タイトル」曲の種別
公開された全期間に渡る再生回数の平均増加速度 (期間終わりの累計再生回数) : 公開期間の長さ [公開開始日時〜公開終了日時] 曲名
# 表記法は(表4)と同じ。「U」はアンダー曲
18枚目「逃げ水」C/W曲
9.2万回/日 (74.0) : 8.0d [2017/08/01(火)12:00〜08/09(水)12:00] 未来の答え
7.5万回/日 (52.5) : 7.0d [2017/08/02(水)12:00〜08/09(水)12:00] アンダー (U)
7.0万回/日 (56.1) : 8.0d [2017/08/01(火)12:00〜08/09(水)12:00] ライブ神
17枚目「インフルエンサー」C/W曲
7.5万回/日 (52.8) : 7.0d [2017/03/15(水)12:00〜03/22(水)12:00] 三番目の風
6.5万回/日 (45.6) : 7.0d [2017/03/15(水)12:00〜03/22(水)12:00] 風船は生きている (U)
16枚目「サヨナラの意味」C/W曲
5.4万回/日 (40.9) : 7.5d [2016/11/02(水)00:00〜11/09(水)12:00] 2度目のキスから
6.1万回/日 (36.5) : 6.0d [2016/11/03(木)12:00〜11/09(水)12:00] 君の贈る花がない
5.1万回/日 (30.7) : 6.0d [2016/11/03(木)12:00〜11/09(水)12:00] ブランコ (U)
15枚目「裸足でSummer」C/W曲
5.5万回/日 (32.7) : 6.0d [2016/07/21(木)12:00〜07/27(水)12:00] シークレットグラフィティー (U)
3.9万回/日 (23.2) : 6.0d [2016/07/21(木)12:00〜07/27(水)12:00] 白米様
新しいメンバーに対する期待感は大きいようで、3期生曲「未来の答え」MVが9.2万回/日で累計74.0万回となり、一番高い数字を出しています。
ただ、アンダー曲「アンダー」と2期生曲「ライブ神」も、それぞれ7.5万回/日、7.0万回/日と、かなり良い数字になっている。
15枚目からのカップリング曲MVを眺めると、16枚目、17枚目と、シングルごとにMV人気を上げてきた流れが、18枚目にも受け継がれている印象を受けます。
まあ、1週間の公開で、それ以上続けると、違った結果になる可能性はありますが(笑)、18枚目カップリング3曲のMV再生回数に関しては、順調と言って良いんじゃないでしょうか。
18枚目のMV人気は、表題曲「逃げ水」と共通曲「女は一人じゃ眠れない」が、近年にない深刻な伸び悩みに直面する一方、それ以外のカップリング3曲は、15枚目「裸足でSummer」以降の上昇気流に乗っている印象です。
MV再生回数の話はこの辺にして、以後は、iTunes Stroeトップソングの順位動向を調べていきます。
まずは、15日火曜で配信14日目を迎えた「逃げ水」のランクイン状況を、直近4シングルの表題曲と比べてみました。
(表7) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂14〜18枚目表題曲の配信全期間に渡る順位帯分布
凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内にランクインした日数 / 配信日数; 確認できた最高順位) 曲名
# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 配信開始から2017/08/15(火)までのデータを示している
#「*」は、現在もランクインを続け、数字を伸ばしている曲
08-02-03-01-00 / 00-00-00 [000] (014/014日; 4位)* 逃げ水
09-07-14-13-10 / 49-37-11 [004] (150/154日; 4位)* インフルエンサー
07-09-14-18-22 / 53-39-10 [115] (172/287日; 3位) サヨナラの意味
05-09-05-04-03 / 13-18-21 [314] (078/392日; 8位) 裸足でSummer
02-03-04-06-04 / 12-11-09 [460] (051/511日; 5位) ハルジオンが咲く頃
「逃げ水」は、配信後8日間連続トップ10入りを果たしています。
乃木坂のシングル表題曲は、15枚目以降、トップ10へのランクイン日数を、「裸足でSummer」5日、「サヨナラの意味」7日、「インフルエンサー」9日と伸ばしてきました。
「逃げ水」の8日は、前作より1日少ないものの、遜色ない好成績と言えるでしょう。
しかし、MV人気と同じく、それ以降の推移に気になる点がある。
(表7)から、トップ20へのランクイン日数を計算すると、「逃げ水」は10日で、「裸足でSummer」14日、「サヨナラの意味」16日、「インフルエンサー」16日と比べ、明らかに少ない。
実際、毎日の順位推移を並べてみると、18枚目表題曲は、配信9日目以降、下落スピードの速さが浮き彫りになります。
(表8) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂15〜18枚目表題曲の配信後21日間の順位推移
凡例
逃げ水*インフルエンサー*サヨナラの意味*裸足でSummer [対象日]
#「01D」「02D」「03D」は、配信初日、2日目、3日目
#「逃げ水」は「14D」である8月15日(火)までのデータを示している
05位*05位*03位*10位 [01D]
04位*04位*04位*08位 [02D]
07位*05位*05位*10位 [03D]
08位*06位*06位*10位 [04D]
08位*06位*06位*15位 [05D]
08位*08位*08位*11位 [06D]
08位*07位*10位*11位 [07D]
09位*09位*13位*12位 [08D]
12位*10位*11位*13位 [09D]
18位*14位*15位*13位 [10D]
21位*15位*15位*10位 [11D]
21位*15位*17位*11位 [12D]
27位*16位*19位*13位 [13D]
31位*16位*19位*19位 [14D]
未定*20位*28位*21位 [15D]
未定*24位*24位*23位 [16D]
未定*26位*28位*23位 [17D]
未定*26位*28位*25位 [18D]
未定*27位*29位*28位 [19D]
未定*25位*36位*33位 [20D]
未定*32位*44位*43位 [21D]
配信14Dにおいて、「逃げ水」は31位まで下がっており、「インフルエンサー」16位、「サヨナラの意味」19位、「裸足でSummer」19位と比べ、上位キープに粘り強さがない。
MVの再生回数と同じく、最初は期待を集めて数字を伸ばすのだけど、人気が長く続かず、短期間で明らかな下落モードに入っています。
18枚目表題曲に関する楽曲指標が伸び悩む中、CDセールスが前作微増に留まり、初回限定盤の売れ行き低下が懸念されるのは、乃木坂にとって深刻な状況だと思います。
3期を強引にセンターへ抜擢、さらに2期枠を減らし、若手有望メンバーをアンダーに行かせ、アンダーの切ない立場をダイレクトに綴った「アンダー」を歌わせる。
こういった過酷なやり方に嫌気がさして、乃木坂から目を背けるファンが続出し、楽曲人気に勢いがなくなっている可能性があります。
3期Wセンターを擁する選抜が担当する表題曲「逃げ水」と共通曲「女は一人じゃ眠れない」が、とくに伸び悩んでいて、これまでのシングルと比べ、盛り上がりに乏しく、関心を集め切れていない。
アイドルというのは、見ていて楽しいから多くの人が惹かれるのであって、メンバーが悲しんだり、苦しんだりする姿は、ファンを減らす因子になるのは当然です。
「ん〜、どうなんだろうな、これ?」という雰囲気が漂う選抜やアンダーでは、人々の注目を維持拡大するのは、なかなか難しいでしょう。
ところで、欅坂の楽曲人気に関して、やや気になる動きがあるので、紹介しておきます。
(表9) iTunes Store トップソングにおける、欅坂1〜4枚目表題曲の配信全期間に渡る順位帯分布
# 表記法は(表7)と同じ
#「*」は、現在もランクインを続け、数字を伸ばしている曲
14-04-04-05-12 / 59-20-11 [004] (129/133日; 1位)* 不協和音
12-16-22-19-09 / 64-43-40 [034] (225/259日; 2位) 二人セゾン
06-02-04-01-01 / 29-67-33 [228] (143/371日; 3位) 世界には愛しかない
47-40-46-53-79 / 204-28-00 [00] (497/497日; 1位)* サイレントマジョリティー
「不協和」の週単位推移
0-0-0-0-0 / 2-4-1 [0] : 16W 07/17(月)23(日)
0-0-0-0-0 / 1-5-1 [0] : 17W 07/24(月)30(日)
0-0-0-0-0 / 0-2-5 [0] : 18W 07/31(月)06(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-3 [4] : 19W 08/07(月)13(日)※ ROCK IN JAPAN
0-0-0-0-0 / 0-1-1 [0] : 20W 08/14(月)15(火)
# 8月12日(土)に『ROCK IN JAPAN FES. 2017』(国営ひたち海浜公園)で、欅坂46が複数曲を披露するライブを行い、「不協和音」もパフォーマンス
「不協和音」は、配信19Wの8月8日(火)、126Dにおいて、トップソング200位圏外に初めて落ちています。
その後、9日(水)127D、10日(木)128D、11日(金)129Dと、連続で圏外でしたが、12日(土)に開催された『ROCK IN JAPAN FES. 2017』で、6万人とも言われる観客の前で、ステージを披露したことで、この日130Dに再び167位にランクイン。
さらに、13日(日)131Dに176位、20Wに入った14日(月)132Dは150位、15日(火)133Dが159位と推移しています。
『ROCK IN JAPAN』がなかったら、126D以降、ずっと圏外だった可能性があり、そうなると「不協和音」のランクインは125日で終わっていたでしょう。
絶大なるロッキン効果ですが(笑)、それでも、上位へ浮上する気配は乏しく、前作「二人セゾン」の225日ランクインに届くかどうか、苦しい展開になっています。
欅坂の表題曲は、「サイレントマジョリティー」のヒットによって、トップソング200位以内に長期間留まり続けることが当たり前の光景でしたが、ここに来て、「不協和音」のランクイン日数が思った以上に短期で終わりそうな情勢になってきました。
実は、iTunes Store トップアルバムにおいて、「不協和音」は、配信99Dである7月12日(水)の196位を最後に、200位圏外へ去っていて、ランクインは68日という、歴代シングルの中では、かなり短い期間に留まっている。
(表10) iTunes Store トップアルバムにおける、欅坂1〜4枚目「Special Edition」の配信全期間に渡る順位帯分布
# 表記法は(表7)と同じ
#「*」は、現在もランクインを続け、数字を伸ばしている曲
09-03-01-02-04 / 16-19-14 [065] (068/133日; 1位) 不協和音
04-03-05-03-09 / 53-40-33 [109] (150/259日; 1位) 二人セゾン
06-04-03-00-04 / 28-45-45 [236] (135/371日; 2位) 世界には愛しかない
09-05-06-02-13 / 65-73-88 [236] (261/497日; 1位) サイレントマジョリティー
「サイレントマジョリティー」で火がついた欅坂の楽曲人気が、ひと息付きつつある印象を受けます。
逆に言えば、今こそ、「次」の路線が欲しいところで、あるいは「月曜日の朝、スカートを切られた」は、その試みの一つなのかもしれません。
しかし、この曲の配信成績は、あまり芳しくない。
(表11) iTunes Store トップソングにおける、欅坂1stアルバムリード曲の配信全期間に渡る順位帯分布
# 表記法は(表7)と同じ
00-01-03-02-00 / 09-03-07 [003] (025/028日; 14位)* 月曜日の朝、スカートを切られた
00-00-01-03-03 / 21-22-17 [381] (067/448日; 26位) きっかけ (乃木坂2ndAbリード曲)
「月曜日の朝、スカートを切られた」の週単位推移
0-1-3-1-0 / 0-0-0 [0] : 01W 07/19(水)23(日)
0-0-0-1-0 / 6-0-0 [0] : 02W 07/24(月)13(日)
0-0-0-0-0 / 3-3-1 [0] : 03W 07/31(月)06(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-6 [1] : 04W 08/07(月)13(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [2] : 05W 08/14(月)15(火)
「月曜日の朝、スカートを切られた」は、配信5Wに入って、200位圏外を続けていて、このままだと、乃木坂の「きっかけ」が記録した67日を大きく下回るランクイン日数で終わってしまいます。
(表2)に示したように、MV人気は、アルバムリード曲としては、まずまずだけど、ダウンロード数が伸び悩んでいる形です。
MVの再生回数は、繰り返し鑑賞する熱心なファンが一定数存在すれば、相当なレベルまで上げられるけど、配信のランクイン日数は、新たに興味を持ってくれる人が、次々と現れないと、なかなか伸びていきません。
思うに、歌詞がドギツ過ぎるんじゃないでしょうか。
一部の人が、反対の署名活動を始めるほど、激しい嫌悪感を覚えるということは、そこまで強くなくとも、不快な印象を受ける人がより多数いて、さらに「なんか嫌だな」と眉をひそめる人がゴマンといる可能性が高い。
欅坂が「メジャーアイドル」としてやっていくつもりなら、出来れば、より多くの人に支持される楽曲を出した方がいい。
もし、小さなライブハウスを中心に活動する、少数の熱心なファンが支えるようなグループであれば、曲に不快感を覚える人がいても、歌の持つ社会的影響力は小さく、それほど大きな問題にはならないと思います。
しかし、地上波テレビに週1回の冠番組を持ち、全国に生放送されるテレビの音楽番組や大型音楽祭で、頻繁に曲を披露するようなグループである以上、嫌なら聴かなければいい、という理屈は通用しないので、多くの人々の声に、真摯に耳を傾ける姿勢が求められます。
もちろん、どういうグループであるかは、ファンが決めることであって、私は乃木坂ファンなので、「欅坂はこうあるべき」という意見を言うつもりはありません。
ただ、iTunes Store トップソングの順位推移を見ていると、「月曜日の朝、スカートを切られた」は、歌として、多数の支持を受けていない節があって、欅坂運営は、メジャー路線を放棄するつもりなのか?と、訝しさを感じています。
「サイレントマジョリティー」の「次」を模索するとしても、多くの人に愛される欅坂を維持したいのであれば、「月曜日の朝、スカートを切られた」の方向性は有効でないと思います。
最後に、18枚目カップリング曲の配信成績を。
(表12) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂13〜18枚目カップリング曲の配信全期間に渡る順位帯分布
凡例
A-B-C-D-E / F-G-H (200位以内にランクインした日数; 確認できた最高順位) 曲名
# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)
# 配信開始から2017/08/15(火)までのデータを示している
# ランキング対象の配信源は、Special Edition に収録されたもの
# カランクイン日数のより長い方を上に、同じであれば、最高順位がより高い方を上に載せている
#「*」は、現在もランクインを続け、数字を伸ばしている曲
#「^」はMV付きの曲、「C」共通曲、「U」アンダー曲
18枚目「逃げ水」C/W曲
0-3-5-1-1 / 4-0-0 (14日; 013位)* ひと夏の長さより…
0-0-0-0-0 / 6-2-4 (12日; 065位) 泣いたっていいじゃないか?
0-0-0-0-0 / 1-4-2 (07日; 099位) 未来の答え^ (3期)
0-0-0-0-0 / 0-3-3 (06日; 111位) アンダー^ (U)
0-0-0-0-0 / 2-0-3 (05日; 094位) 女は一人じゃ眠れない^ (C)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 (00日; 200外) ライブ神^ (2期)
17枚目「インフルエンサー」C/W曲
0-0-0-1-0 / 7-2-4 (14日; 034位) Another Ghost^
0-0-0-1-0 / 6-3-2 (12日; 036位) 意外BREAK^
0-0-0-0-0 / 0-4-3 (07日; 121位) 三番目の風^ (3期)
0-0-0-0-0 / 0-4-2 (06日; 125位) 風船は生きている^ (U)
0-0-0-0-0 / 0-4-1 (05日; 121位) 当たり障りのない話
0-0-0-0-0 / 0-0-1 (01日; 164位) 人生を考えたくなる (C)
16枚目「サヨナラの意味」C/W曲
0-0-0-1-3 / 9-8-5 (26日; 038位) ないものねだり^
0-0-0-0-0 / 3-4-4 (11日; 065位) あの教室^
0-0-0-0-0 / 4-2-4 (10日; 087位) 君に贈る花がない^
0-0-0-0-0 / 1-4-4 (09日; 099位) ブランコ^ (U)
0-0-0-0-0 / 0-1-3 (04日; 144位) 2度目のキスから^
0-0-0-0-0 / 1-1-1 (03日; 086位) 孤独な青空 (C)
15枚目「裸足でSummer」C/W曲
0-0-0-0-4 / 6-3-0 (13日; 045位) オフショアガール^
0-0-0-0-0 / 4-6-3 (13日; 061位) 行くあてのない僕たち
0-0-0-0-0 / 6-3-1 (10日; 076位) 僕だけの光 (C)
0-0-0-0-0 / 2-1-3 (06日; 076位) シークレットグラフィティー^ (U)
0-0-0-0-0 / 0-0-2 (02日; 162位) 命の真実^
0-0-0-0-0 / 0-0-2 (02日; 168位) 白米様^
#「命の真実」の正式曲名は、命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」
14枚目「ハルジオンが咲く頃」C/W曲
0-0-1-1-1 / 0-2-1 (06日; 025位) 釣り堀^
0-0-1-1-0 / 1-1-1 (05日; 027位) 急斜面^
0-0-0-1-0 / 1-1-1 (04日; 036位) 不等号^ (U)
0-0-0-0-1 / 1-1-1 (04日; 044位) 憂鬱と風船ガム
0-0-0-1-0 / 1-1-0 (03日; 039位) 強がる蕾^
0-0-0-0-0 / 1-1-0 (02日; 096位) 遙かなるブータン^ (C)
13枚目「今、話したい誰かがいる」C/W曲
0-2-1-3-3 / 2-2-1 (14日; 16位) 悲しみの忘れ方^
0-0-0-1-1 / 5-5-2 (14日; 038位) ポピパッパパー^
0-0-0-0-0 / 2-6-1 (09日; 096位) 嫉妬の権利^ (C&U)
0-0-0-0-0 / 2-4-1 (07日; 079位) 隙間
0-0-0-0-0 / 0-2-2 (04日; 124位) 大人への近道^
# 配信50日目までのデータ。ただし、その後、再ランクインした可能性は低い
秋元真夏と松村沙友理がWセンターを務める、18th選抜別バージョンによる「ひと夏の長さより…」が、配信2週間を過ぎて、まだランクインを続けており、べらぼうに良い成績を叩き出しています。
最高が13位で、トップ30に8日間ランクインは、乃木坂の歴代カップリング曲では、前例のない図抜けた数字です。
フジテレビの夏イベント『お台場みんなの夢大陸2017』のテーマソングに採用されたことが追い風になっている面はあると思いますが、ここまで上位をキープしたカップリング曲は初めてで、真夏さんとさゆりんごという、明るいセンターイメージが、功を奏しているのかもしれません。
何と言っても、アイドルは、楽しくなければアイドルじゃないですから(笑)。
さらに、3期の大園桃子と与田祐希の立ち位置も、無理がなく、ファンとして受け入れやすい。
とくに、ステージパフォーマンスで、星野みなみが、二人を引き連れて前に出てくるシーンは、カルガモの親子みたいで、愛らしく微笑ましかった(笑)。
高山一実がセンターの18th別々バージョンによる「泣いたっていいじゃないか?」も好調な配信成績を残していて、西野白石ではない1期メンバーの先導する選抜が、結構人気を呼んでいるようです。
ただ、カップリング曲の配信人気に関しては、「エキセントリック」と「W-KEYAKIZAKAの詩」がトップ10入りし、「割れたスマホ」「チューニング」「語るなら未来を…」がトップ20入りしている、欅坂の方が、現時点では一歩リードの感があります。
(表13) iTunes Store トップソングにおける、欅坂1〜4枚目カップリング曲の配信全期間に渡る順位帯分布
# 表記法は(表12)と同じ
# ランキング対象の配信源は、Special Edition に収録されたもの
# ランクイン日数のより長い方を上に、同じであれば、最高順位がより高い方を上に載せている
#「*」は、現在もランクインを続け、数字を伸ばしている曲
#「^」はMV付きの曲、「C」共通曲
04枚目「不協和音」C/W曲
1-3-6-3-6 / 7-11-12 (49日; 07位) エキセントリック^
2-0-1-0-1 / 4-1-2 (11日; 05位) W-KEYAKIZAKAの詩^ (C)
0-1-0-1-0 / 2-2-3 (09日; 17位) 割れたスマホ^
0-1-0-1-1 / 2-1-1 (07日; 14位) チューニング^
0-0-0-1-0 / 2-1-2 (06日; 32位) 僕たちは付き合っている^
0-0-0-1-0 / 1-1-1 (04日; 36位) 微笑みが悲しい
03枚目「二人セゾン」C/W曲
0-0-0-1-0 / 1-2-1 (05日; 39位) 夕陽1/3
0-0-0-0-1 / 1-2-0 (04日; 44位) 僕たちの戦争^
0-0-0-0-0 / 1-1-2 (04日; 66位) 大人は信じてくれない^ (C)
0-0-0-0-0 / 1-0-1 (02日; 86位) 誰よりも高く跳べ!^
0-0-0-0-0 / 1-1-0 (02日; 88位) 制服と太陽
02枚目「世界には愛しかない」C/W曲
0-1-1-0-1 / 4-3-6 (16日; 17位) 語るなら未来を…^ (C)
0-0-0-0-1 / 1-1-8 (11日; 50位) 青空が違う
0-0-0-0-0 / 1-1-6 (08日; 58位) また会ってください^
0-0-0-0-0 / 1-1-5 (07日; 69位) ひらがなけやき
0-0-0-0-0 / 1-1-5 (07日; 75位) ボブディランは返さない
0-0-0-0-0 / 1-1-4 (06日; 86位) 渋谷からPARCOが消えた日^
01枚目「サイレントマジョリティー」C/W曲
0-0-1-1-0 / 3-8-4 (17日; 25位) 渋谷川^
0-0-2-0-0 / 1-2-1 (06日; 26位) キミガイナイ
0-0-0-1-0 / 1-1-1 (04日; 39位) 手を繫いで帰ろうか^ (C)
0-0-0-0-0 / 2-0-1 (03日; 53位) 乗り遅れたバス
0-0-0-0-0 / 2-1-0 (03日; 55位) 山手線^
欅坂は、最高順位が100位を割ったシングルのカップリングが1曲もなく、楽曲人気の高さをあらためて感じさせられます。
乃木坂「ひと夏の長さより…」は、配信14Dにおいて91位と、まだ100位以内に留まっていて、ランクイン日数が「語るなら未来を…」の16日、「渋谷川」の17日を超えられるか、そして「エキセントリック」の49日にどこまで迫れるか、今後の順位動向が注目されます。
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二歩目で躊躇う「逃げ水」MV再生数、ヒム子効果のインフル人気とサイマジョの彼方を探る欅坂 [25Jul17]
「逃げ水」MVは和と色の映像美が魅力も、傍観する主人公と越えられない緒川たまきのシュール [23Jul17]
乃木坂「ひと夏の長さより」は新境地のアイドルらしい良曲、19th選抜が映画主題歌を担当? [18Jul17]
3期「大抜擢」で懸念される乃木坂のAKB48化、大量の「負け組」を生み出す選抜に未来はない [12Jul17]
18枚目はファンの気持ちを無視した運営の独りよがり選抜、2期の涙で曇る3期Wセンターは虚しい [10Jul17]
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡10Jan17 〜 関連記事の目次 (03Dec16 〜)
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