ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

『FNS歌謡祭第1夜』平手友梨奈ソロダンスと生田絵梨花デュエット、乃木坂は音楽の季節に輝けるか? [10Dec17]

2017-12-10 23:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

12月12日(火) [舞台] 若月佑美出演の舞台『スマートモテリーマン講座』 in 静岡・静岡市清水文化会館マリナート (開演14:00&19:00)
12月12日(火) [写真集] 松村沙友理 1stソロ写真集『意外っていうか、前から可愛いと思ってた』発売
12月12日(火) [地デ] 24:55〜24:25 名古屋テレビ『BOMBER-E』に、3期12人が全員出演

12月13日(水) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』初日 in 大阪・グランキューブ大阪 メインホール(大阪国際会議場) [開演18:30]
12月13日(水) [地デ] 19:00〜23:28フジテレビ『2017FNS歌謡祭』第2夜に乃木坂46が出演
12月13日(水) [地デ] 21:30~21:55 NHK Eテレ『趣味どきっ!簡単!極上!ヘルシー!わたしにご褒美スープ』に、樋口日奈がレギュラー出演

12月14日(木) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』2日日 in 滋賀・滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール [開演18:30]
12月14日(木) [AM] 22:00~24:30 CBCラジオ『ナガオカ×スクランブル』に、に梅澤美波、大園桃子、佐藤楓がインタビュー出演
12月14日(木) [舞台] 井上小百合出演の音楽劇『夜曲』in 東京芸術劇場プレイハウスの初日。第1公演(19:00)

12月15日(金) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』3日目 in 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール [開演18:30]
12月15日(金) [舞台] 若月佑美出演の舞台『スマートモテリーマン講座』東京公演初日 in 天王洲 銀河劇場 (開演19:00)。16日間19公演
12月15日(金) [LIVE] 日本カバヤ・オハヨー presents 村井邦彦 作曲活動50周年記念コンサート『LA meets TOKYO』in Bunkamuraオーチャードホール(開演18:30)に生田絵梨花が出演
12月15日(金) [舞台] 井上小百合出演の音楽劇『夜曲』in 東京芸術劇場プレイハウスの2日目。第2公演(19:00)

12月16日(土) [舞台] 井上小百合出演の音楽劇『夜曲』in 東京芸術劇場プレイハウスの3日目。第3公演(14:00)&第4公演(19:00)
12月16日(土) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」東京公演 in 天王洲 銀河劇場 (開演13:00&17:00貸切)

12月17日(日) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』4日目 in 徳島・鳴門市文化会館 [開演18:30]
12月17日(日) [舞台] 井上小百合出演の音楽劇『夜曲』in 東京芸術劇場プレイハウスの4日目。第5公演(13:00)&第6公演(18:00)
12月17日(日) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」東京公演 in 天王洲 銀河劇場 (開演13:00)




今週月曜日に行われた『日本有線大賞』、乃木坂46と欅坂46が初めて大賞候補にノミネートされましたが、結局、氷川きよしが9回目の受賞を果たし、坂道は貰えませんでした。

今年発売したシングル表題曲の有線ランキングにおける順位推移から、J-POP部門ですら、乃木坂がリクエスト数トップという感じではなかった。

順位表をチェックしても、ほとんどの場合、欅坂の方が上位のことが多く、そもそも妹グループを越えた手応えがない(笑)。

しかし、近年の受賞者を眺めると、リクエスト数のみで選ばれていると言い切れない面もあり、しかも今年のレコード大賞は乃木坂「インフルエンサー」にほぼ決まったという「嘘だろ?」と言いながら、ついつい信じたくなる週刊誌報道もあって、受賞イベントに呼ばれた以上は可能性はあるかもと、ちょっと期待してしまいました。

まあ、よく分かりませんからね、審査の過程が(笑)。


結局、世の中そんなに甘くないことを再確認することになったわけですが、考えてみると、演歌歌手の方は、アイドルとは比べものにならないほど、有線大賞に熱い眼差しを送っていると思います。

演歌人気の低落が否めない近年、J-POPを含めた総合音楽賞で、演歌系アーティストが受賞する確率の高い重要賞は、有線大賞に絞られている感がある。

実際、レコード大賞は、1993年の香西かおり「無言坂」以降、昨年までの23年間、演歌が選ばれたのは2006年の氷川きよし「一剣」のみで、J-POPが22回の受賞を果たしている。


受賞イベントが地上波のゴールデンタイムに放送される有線大賞は、もし手にすることが出来れば、オファーやギャラなどの面で、今後の仕事に大きなアドバンテージになるのは間違いない。

従って、TBSによる放送が最後となった今回、是が非でも有線大賞を獲得したかった演歌歌手は少なくなかったと思います。

そんな状況の中、有線リクエストの数的不利を乗り越えてまで、乃木坂が大賞なんてことは、ちょっと違くない?ということで(笑)、妥当かつ無難な結果じゃないでしょうか。


しかし、有線大賞やレコード大賞の受賞イベントに出演できることは、自分たちのスキルを磨く上で、大きな意味があります。

最近は週刊誌を通して、宜しくない裏側が色々と囁かれていますが、歴史的な重みのある賞で、今なお社会的関心度は高く、ステージで披露するパフォーマンスも、いつも以上に完成度を高めないと、放送後、厳しい批判が巻き起こる危険がある。

なぜ乃木坂が選ばれたのか?という問いが、シビアな視線となって注がれるので、それに対して、ステージで一定の答えを出さなければならない。


こういった緊張感があるため、有線大賞とレコード大賞のステージは、各アーティスト、非常に出来の良いものが多く、視聴者として、毎年楽しみにしてきました。

今回、初めて出演グループのファンとして視聴したわけですが、是非とも成功させたいステージなのに、ダンスを引っ張ってきた伊藤万理華が不参加で、かなり不安があった。

まりっかの抜けた11月15日(水)『ベストヒット歌謡祭』の「インフルエンサー」は、軸を欠いた統一感のないダンスに見えて、思わず、次のようなツイートを投稿しました。

アレチボルト@sabakunonezumi のツイッターアカウント

『ベストヒット歌謡祭』の乃木坂「インフルエンサー」、メリハリへの意識は感じるものの、何を表現したいのかが伝わらず、フリのばらばら感が目立った。叙情性・演劇性の高いダンスなので、欅坂のように、個々のフリがどんな感情や場面を表すのか話し合って、全員で歌の解釈を共有した方が良いと思う
17:31 - 2017年11月16日

伊藤万理華が踊れていると感じるのは、手脚の動きに溜め、切れ、柔らかさがあるといったスキルだけでなく、ダンスから想いや物語が伝わってくることが大きい。他のメンバーも、動きとしてのフリが少しズレても、表現したい感情が共通ならば、ばらばら感が薄まり、まとまったダンスという印象が出てくる
17:33 - 2017年11月16日

今回、伊藤万理華が参加しなかったことで、まりっかなしで、年末大型音楽祭のステージに臨む可能性も出てきました。今のところ、彼女以外で歌世界を解釈しながら踊っていると感じるのは生駒里奈くらいなので、早急に、全メンバーで話し合って、フリごとに、何を表現するのか擦り合わせた方がいいと思う
17:34 - 2017年11月16日


「インフルエンサー」のダンスは、何でもいいから、手脚を高速で動かせばOKというわけではない。

腕を素早く動かしたあと、ピタッと力強く止めることが求められ、ゆっくりと柔らかく動かす場面もある。

高速で力強い男性的なフリと、ゆったり柔らかい女性的なフリが、複雑に交錯する。


また、手脚は激しく動かす一方、体幹は背筋を伸ばし、上半身を立てて静止させることが多く、ここにも動的な末端と、静的な中心という対比が存在する。

手脚を大きく高速で動かそうとして、体幹まで激しく揺れてしまうと、目指すものとは違う表現になってしまう。

速さと遅さ、力強さと柔らかさ、動と静。

互いに矛盾する要素を、同時に、あるいは交互に実現させることが、このダンスの根底にあるようです。


「インフルエンサー」のダンスは、こういった独創的で野心的な発想を背後に備えていて、余程ハイレベルなセンスと高いスキルを持っていないと、本質を理解して、踊りこなすのは至難の技です。

そのため、乃木坂メンバーで、ああ、これは踊れている!と感じるのは、伊藤万理華だけで、正直、難し過ぎるんですね(笑)。

しかし、フリの完成度が100%でなくとも、そのフリによって表現しようとする感情や場面を思い浮かべ、自分が物語世界の主人公になれば、自ずと観客に伝わるものがあるでしょう。


昔聞いた話ですが、ヤクザ映画の観客は、みんな肩で風を切るように、映画館から出てくるそうです(笑)。

動きの型ではなく、メンタルから入るということですね。

そして、正念場となった有線大賞のステージで、乃木坂もこのやり方に気づいたのか、披露されたパフォーマンスは、今までより、ずっと表情豊かな演劇性の高いものに仕上がっていて、ダンスの全体的な印象が格段に良くなっていました。

以下は、その時の感想ツイートです。

有線大賞の乃木坂「インフルエンサー」、凄く良かったですね。曲前トークで生田絵梨花が「みんなで思いをひとつに込める」と言った通り、メンバーが場面に応じて気持ちを入れ、きちんと表情を作っている。動きのキレが格段に良くなり、単にフリを踊る状態から、歌詞物語を演じる域に足を踏み入れていた
2:33 - 2017年12月5日

衛藤美彩「誰もが思うだろう」と白石麻衣「できない」を筆頭に、動きと連動して魅力的な表情が次々飛び出し、曲の持つ「情念」が伝わってきた。テーマを共有して演劇性で勝負すれば、乃木坂は魅せるダンスを作れると思う。2分57秒と長めのステージも、最後まで随所に見せ場があり、むしろ短く感じた
2:34 - 2017年12月5日

もう一つの収穫は万理華ポジに入った鈴木絢音が抜群に踊れていたこと。手脚の動きが速く、止めに力強さがあり、同時に体幹はゆったりキープという、このダンスの基本がしっかり出来ている。また踊りに応じて絶妙な表情を入れ、発するオーラが素晴らしかった。彼女は今後もこのポジ固定で良いと思う
2:34 - 2017年12月5日

有線大賞を逃したのは残念だけど、乃木坂独自の演劇的ダンスの可能性が拓けたこと、以前から逸材の呼び声高かった鈴木絢音が万理華「卒業」と同時に頭角を現したことなど、大きな収穫があった。聴衆を感動させることこそ最高の賞で、今回そこへ一歩近づけた気がする。今夜はネットを気にせず眠れそう笑
2:37 - 2017年12月5日


生田絵梨花は曲前トークで、

ここに立てているだけで本当に光栄なので
あとは、みんなで思いをひとつに
パフォーマンスに込められたらな
と思います

と述べています。

「思いを一つに」いう点で激しく期待が高まったんですが、確かに、いつもとは違った仕上がりだった。


印象に残ったのは、まず衛藤美彩。

みさ先輩は、強い瞳が印象的な、シャープな美貌の持ち主で、その上、ダンスのスキルとセンスも抜群ですが、今回、「誰もが思うだろう」を踊るアップショットで見せた、「じゃあ、私はどうすれば良いのよ?」と言わんばかりの、攻撃的で妖艶な表情にはゾクゾクしました。

舞台『Mr. カミナリ』でのヒロイン役は、衛藤美彩の歌唱力と演技力を引き出したけど、あの音楽の先生は、基本的には、常識的で当たり障りのないキャラに止まっている。

しかし、みさみさには「あられもない」感情表現こそ、次へのステップに不可欠と思っていたので、有線大賞で魅せた表情は、その一歩じゃないかと興奮しました(笑)。


白石麻衣も、「誰もが思うだろう」直後のフォロー「できない」で、長い黒髪の掛かる、伏し目がちで虚ろな瞳が、規格外のエロチシズムを発散していて、映画のワンシーンを観ているようだった。

伊藤万理華のように、自分の気持ちを込めることで、ダンスのキレが向上するだけでなく、表情が豊かになり、ステージがより魅力的になっていく。

しかも、こういうビジュアル表現は、ルックスNo.1との呼び声高い乃木坂が得意とする分野で、グループが持つ強みを、上手く生かせたんじゃないでしょうか。


縦2列に並んでパッと散開し、真ん中に西野七瀬と白石麻衣が現れるシーン、その後、自分のポジションに戻るとき、毎回、普通にスタスタ、素で歩いているメンバーが出てきて、「忘れ物でもしたんかい!」と突っ込んでました(笑)。

ところが有線大賞のステージでは、パフォーマンスのキャラが、この歩き方にも反映されていて、隙がなかった。

一度ステージに立ったら、音楽が終わるまで、すべてがパフォーマンスなのは当然ですが、フリとフリの間、素に戻ってしまう癖が、かなり改善されていたと思います。


番組終了後に更新されたブログに、いくちゃんは

当日はいつも以上にみんなで入念に動きの確認をしました。
年末にかけてまだまだ磨いていけるよう
気持ち一つにがんばりますっ

(生田絵梨花の2017/12/05_19:00ブログ)

と綴っていて、やはり、事前チェックを全員でしっかり行ったようです。

「年末にかけてまだまだ磨いていけるよう」とあるので、曲がノミネートされているレコード大賞以外にも、「インフルエンサー」を披露する機会があるのかもしれません。


それから、Wセンター裏の伊藤万理華ポジションに入った鈴木絢音のダンスが、びっくりするくらい良かった。

背筋が伸びて、体幹がどっしり安定している一方、手脚の動きは素早く、男性的、女性的な要素の対比とバランスが上手く表現できている。

あーちゃんは、まりっかのダンスを相当研究して、上半身を起こすこと、身体の中軸は静止させること、感情を入れ込むことなど、「インフルエンサー」を踊るための重要ポイントを把握したんじゃないかと思います。


フリの精度向上には、筋力をアップしたり、リズム感を磨くことが必要で、短期の上達が難しい面があるけど、押さえておくべきポイントや、込める感情といった部分を理解するだけで、相当、見栄えが良くなる筈で、鈴木絢音のダンスには、頭の良さを感じさせるものがある。

本質を見抜くセンスに加え、背丈があって体幹が安定し、腕力と脚力も結構あるので、さらに練習を積めば、どんどんダンスレベルが向上すると思います。

レコード大賞など、今後の音楽祭に伊藤万理華が出演しないのであれば、絢音ちゃんをまりっか代役に固定して、ダンスをさらに磨いてもらうのが、ベストの選択じゃないでしょうか。

まりっかポジションは事実上のセンターで、鈴木絢音のルックスは、生駒里奈と同じく、透明感溢れる秋田美人系ですから、乃木坂のイメージ中心としても適任かと。


ここ最近出演したテレビ系音楽祭とパフォーマンスした楽曲を載せておきます。

(表1) 11月後半からの乃木坂・欅坂・AKB48Gが出演した大型音楽祭のステージ

凡例
[演奏開始の録画時刻_実時刻] 演奏時間 曲名 / オリジナル歌手or出典作品:歌唱or演奏アーティスト

#「演奏開始の録画時刻」は番組開始時刻を「00:00:00」とした場合の演奏開始時刻。予約録画のHDを再生するときに役立つ時間表現
#「実時刻」は、12月6日(水)午前零時を「00:00:00」とした場合の演奏開始時刻
# 乃木坂欅坂はメンバー出演ステージをすべて表記
# AKB48Gは持ち歌ステージのみ表記

読売テレビ『2017 ベストヒット歌謡祭』
番組開始 2017/11/15(水)19:00:00
[00:50:10_19:50:10] 2分30秒 インフルエンサー:乃木坂46
[00:54:43_19:54:43] 2分37秒 風に吹かれても:欅坂46
[00:52:42_19:52:42] 1分54秒 ワロタピーポー:NMB48
[00:57:26_19:57:26] 3分03秒 11月のアンクレット:AKB48

日本テレビ『Best Artist 2017』
番組開始 2017/11/28(火)19:00:00
[03:22:26_22:22:26] 2分24秒 いつかできるから今日できる:乃木坂46
[02:01:45_21:01:45] 1分44秒 A・RA・SHI:嵐×乃木坂46
[01:05:23_20:05:23] 2分27秒 風に吹かれても:欅坂46×いとうあさこ
[01:48:12_20:48:12] 2分36秒 11月のアンクレット:AKB48
[00:23:40_19:23:40] 2分14秒 世界はどこまで青空なのか?:NGT48

TBS『第50回日本有線大賞』
番組開始 2017/12/04(月)19:00:00
[02:50:01_21:50:01] 2分57秒 インフルエンサー:乃木坂46
[02:46:57_21:46:57] 2分28秒 風に吹かれても:欅坂46
[02:53:41_21:53:41] 3分02秒 11月のアンクレット:AKB48


印象に残った、というか物議を醸したのは(笑)、『Best Artist 2017』における嵐とのコラボですね。

さらに、「いつかできるから今日できる」は、生きたマイクを持っていたのは西野七瀬だけのようで、フロント4人による生歌ソロスタートは封印され、見せ場の少ないステージになってしまった。

(参考記事)
齋藤飛鳥の『Best Artist 2017』、歌詞間違い、音程不安定、音の出ないマイク。それが飛躍の原点だ [30Nov17]


ネットに嵐ファンの乃木坂に対する批判的コメントが飛び交う中、個人的にもステージに納得がいかず、以下のようなツイートを投稿しました。

AKB48は音楽祭で視聴率の高い「良枠」を常に貰っていた頃、総選挙や組閣にのめり込み、パフォーマンス向上の優先順位を下げてしまった。今の乃木坂もコラボにまで選抜序列を持ち込み、公式ライバルと同じ道を辿りつつある。12月に予定された華やかなステージの出来不出来は未来への分岐点になると思う
11:39 - 2017年12月1日

乃木坂には、モー娘。「LOVEマシーン」、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」のような、音楽祭でコラボ起用される自前のヒット曲がない。しかし、選抜固定化で衛藤桜井は主軸を歌えず、2期3期の抜擢は遅れ、川村は未だ保留状態、期待の中元と万理華は「卒業」。ヒットは以前より遠くなった気がする
19:01 - 2017年12月1日

嵐とのコラボは、とにかく乃木坂の仕上がりが不十分過ぎた。1日でフリが入らないなら2日練習すべきで、それが無理なら1日でマスター可能なメンバーを選抜するしかない。ラップもぶっつけ本番感が強く、西野と堀は言葉が尺に収まっていない。上手く弾けたモー娘。&Sexy Zoneと対照的な窮屈な出来だった
9:35 - 2017年12月1日


年末の音楽祭は、一年を締めくくる大舞台なので、視聴者も通常より期待して観ていて、パフォーマンスに対する反響が大きい。

乃木坂のステージは、嵐とのコラボでも、持ち歌でも、練習不足、仕上がり不足を露呈した感があった。

ただ、このときの反省が『有線大賞』の「インフルエンサー」につながったとすれば、教訓として生かせたわけで、良い経験だったと言えるんじゃないでしょうか。


ところで、ここまでの音楽祭、欅坂は最新シングル表題曲である「風に吹かれても」1本に曲目を絞っています。

対して、乃木坂は基本的に前々作「インフルエンサー」と最新作「いつかできるから今日できる」の二本立てで、『FNS歌謡祭第1夜』では、さらに「逃げ水」を披露して、曲目がバラけている。

その結果、「いつかできるから今日できる」の楽曲人気に、昨年の秋曲「サヨナラの意味」ほどのブーストが掛からず、iTunesトップソングの順位が200位ラインのギリギリ圏内を彷徨うなど、苦戦を強いられています。

12月9日(土)時点で175位、200位以内ランクインは79日ですから、前作「逃げ水」の95日ランクインを越えられるかどうか、予断を許さない状況です。


一方、「インフルエンサー」は、週刊誌記事にレコード大賞の「最有力候補」として名前が挙がった11月9日(木)、iTunesトップソングの200位以内に圏外から再ランクインを果たし、それ以降、大型音楽祭でのパフォーマンスも追い風となって圏内に留まり続け、12月9日(土)時点で131位という、上を狙えるナイスな位置に付けています(笑)。

欅坂のように、年末プロモーションを最新表題曲に集中させた方が、楽曲指標の数字は伸びやすいけど、「いつかできるから今日できる」は、フロント4人による生歌ソロスタートが大箱では厳しいという事情もあって、「インフルエンサー」を選択する機会が増えているのだと思います。

『有線大賞』のステージが良かったので、今年の暮れは「インフルエンサー」に絞り、いくちゃんの言うように、ダンスをさらに磨けば、仕上げのNHK紅白歌合戦で、それなりのものを見せられるんじゃないかと、個人的には期待しています。

ただ、衣装に関しては、激しいダンスのため、スカートではなくズボンにならざるを得ない「インフルエンサー」より、「いつもできるから今日できる」の方がゴージャスにしやすい筈で、悩ましい面もあります。


さて、次は、水曜日に行われ、盛りだくさんな内容だった『FNS歌謡祭第1夜』の話を。

(表2)『FNS歌謡祭第1夜』における乃木坂・欅坂・AKB48Gのステージ

凡例
[ステージ番号 演奏開始の録画時刻_実時刻] 演奏時間 曲名 / オリジナル歌手or出典作品:歌唱or演奏アーティスト

# 乃木坂欅坂はメンバー出演ステージをすべて表記
# AKB48Gは持ち歌ステージのみ表記

番組開始 2017/12/06(水)19:00

乃木坂46
[11番 00:25:37_19:25:37] 2分43秒 逃げ水:乃木坂46
[17番 00:59:58_19:59:58] 1分24秒 渚のシンドバッド / ピンクレディー:AKB48×乃木坂46
[23番 01:18:04_20:18:04] 2分44秒 ホール・ニューワールド (新しい世界) / 映画『アラジン』:横山だいすけ×生田絵梨花
[24番 01:20:51_20:20:51] 3分03秒 輝く未来 / 映画『塔の上のラプンツェル』:白石麻衣×大原櫻子×CHEMISTRY
[62番 03:42:48_22:42:48] 3分01秒 もう君以外愛せない:Kinki Kids×生田絵梨花(ピアノ)×宮本笑里(バイオリン)

欅坂46
[42番 02:27:34_21:27:34] 3分55秒 ノンフィクション:平井堅×平手友梨奈
(参考)
[11/28(火) Best Artist 2017] 2分43秒 ノンフィクション:平井堅

AKB48Gの持ち歌ステージ
[40番 02:20:06_21:20:06] 2分37秒 11月のアンクレット:AKB48

有名アーティストの持ち歌ステージを幾つかピックアップ
[06番 00:03:40_19:03:40] 1分39秒 青春アミーゴ:亀と山P
[09番 00:16:13_19:16:13] 3分22秒 秋桜 / 山口百恵:さだまさし×三浦祐太朗
[14番 00:42:49_19:42:49] 1分59秒 いま、太陽に向かって咲く花:NOBU×村上信五(関ジャニ∞)
[19番 01:02:49_20:02:49] 2分12秒 五番街のマリーへ :髙橋真梨子
[20番 01:05:05_20:05:05] 3分17秒 津軽海峡・冬景色:石川さゆり
[28番 01:35:49_20:35:49] 2分02秒 渡月橋 〜君想う〜:倉木麻衣
[53番 03:08:03_22:08:03] 2分58秒 Reboot:東方神起
[52番 03:03:53_22:03:53] 4分07秒 イチブトゼンブ:B'z
[54番 03:11:02_22:11:02] 2分22秒 今:関ジャニ∞
[55番 03:13:28_22:13:28] 2分58秒 I'll be there:嵐
[57番 03:22:41_22:22:41] 3分11秒 人生は夢だらけ:椎名林檎
[65番 03:53:16_22:53:16] 1分50秒 普通の今夜のことを:三浦大知
[66番 03:58:32_22:58:32] 4分35秒 Still Alive:B'z
[67番 04:03:12_23:03:12] 3分22秒 おとなの掟:椎名林檎


個人的に最も感動したのは、平手友梨奈がソロダンスを踊った、平井堅の「ノンフィクション」。

平井堅が、自ら命を絶った友人を想って作ったとの話を聞いたことがありますが、人生に絶望しながらも、何とか出口を見出そうともがく、苦悩と葛藤を表現した、てちのダンスが素晴らしかった。


机に座ってテレビの電源を手で切るシーン。

背中を丸め、両腕が力なくダラっと垂れ下がっているのに、スイッチに手を伸ばすスピードが尋常でなく速い。

階段をトボトボと降り、ふと立ち止まってのターンも、全身から倦怠感が漂う一方、異様に速い回転とピタッと止まる力強さ。

身も心も疲れ果て、無力感に苛まれているのに、奥底には爆発しそうなくらい多量のエネルギーが宿っていて、それが時折、いきなり噴出して、常軌を逸したシャープな動きとなって現れる。

この弛緩と緊張の対比を、平手友梨奈が、およそ考えられる最高のレベルで演じていて、平井堅の歌が終盤に向かうにつれ、止まらない破局への歩みとなって、観るものの心を激しく揺さぶっていく。


これほどのダンススキルと曲への理解を、16歳の少女が身につけると、そこに思春期の不安定な雰囲気が加味され、もはや大人には誰も真似出来ない域に入ってしまう。

階段を降りるシーンは、トボトボと躊躇いがちに、不規則なリズムで歩を進めていて、これしかないというほどドンピシャの身体表現に辿り着いている。

演出家がどれほど優秀でも、ここまで精緻な演技は本人のセンスなくしては実現不可能な筈で、これを見たとき、平手友梨奈が持っている才能が空恐ろしくなった。

本当に、彼女自身が悩み、もがき、苦しんでいる。

演技ではなく、偽らざる真実の感情として、ダイレクトに伝わってきました。


歌詞も、「成功は孤独ですか?」のように、中学生で欅坂のセンターに抜擢され、「サイレントマジョリティー」のヒットによって、重いプレッシャーをも抱えることになった、平手友梨奈自身の境遇と重なる部分が多く、圧巻のダンスパフォーマンスと共に、聴いていて、グッと胸に迫るものがある。

平井堅は、もともと感情を込めて歌うタイプのシンガーだけど、今回のステージは、あまりに気持ちが入り過ぎたのか、平手さんが真横に来て踊る終盤、ほんの少しだけど、歌唱が揺らぐ場面があって、驚きました。

彼のステージはテレビで何度も観てますが、どんなに気持ちを入れても、歌は完璧というのが特徴だった。

しかし、歌がヨレたことで、かえって歌とステージに込めた想いの深さが伝わってきて、過去最高レベルで心に染みる歌唱になったと、私は感じました。


ソロ歌手にソロダンスのコラボは、紅白でもよく見かけますが、歌唱とダンスがお互い強く共鳴し合い、それぞれ単独のパフォーマンスでは届かない、別次元の世界を現出させ、息をすることさえ忘れそうなくらい、のめり込んで見入ってしまったステージは初めてです。

まさに、真に意味のある「コラボ」と評価して良いんじゃないでしょうか。

おそらく、リハーサル段階から、番組側も出来に自信があったのでしょう、『FNS歌謡祭第1夜』の「ノンフィクション」コラボは演奏時間が3分55秒に及び、『Best Artist』での2分43秒を1分以上も上回る、長尺の設定になっていました。


このステージは、最近いくちゃんとの共演も多い、ミュージカル女優の新妻聖子さんが、ツイッターで「凄いものを見てしまった」と絶賛されるなど、多くの人から評価する声が上がっています。

坂道の楽曲ファンとして、平手友梨奈にシンパシーを感じてきたものとして、他のアーティストやコラボ相手のファンが、パフォーマンスを褒めてくれるのは、本当に気持ちの良いことで、嵐のときも、こういう感じだったら楽しかっただろうなあと(笑)、てちのファンが羨ましくなりました。

しかし、『FNS歌謡祭第1夜』では、乃木坂も生田絵梨花が、4つのステージに出演する、大活躍を見せています。


しかも、その一つ、「歌のおにいさん」である横山だいすけさんと、映画『アラジン』の「ホール・ニューワールド (新しい世界)」をデュエットしたステージは、なんと番組の瞬間最高視聴率を記録しちゃいました(笑)。

そして、本人自ら、早速、翌日更新のブログで

なんとこのデュエットが
瞬間最高視聴率をいただけたようで、、!
わお〜〜
ありがとうございますっ

生田絵梨花の2017/12/07_19:46ブログ

と指摘しています。

こういうめでたいことは、どんどんアピールするべきで、さすがいくちゃんです。

何と言っても、数字が出ちゃってますから、「最高」だって(笑)。


そして、確かに、だいすけお兄さんといくちゃんのデュエットは素晴らしい出来だった。

大人になって、声帯がしっかりしてきたのか、最近の生田絵梨花は、歌声から線の細さが消え、とくに高音に厚みが出てきて、歌唱に迫力が加わった気がします。

正確に音程を取ること、相手に合わせて絶妙なハモリを入れることは、以前からハイレベルな才能を持っていて、ミュージカル系楽曲で、低音部を男性が担当するコラボに関しては、もう盤石の安定感で、心揺さぶる仕上がりを見せてくれる。


しかも、若くて美しいルックス、抜群のスタイルに、歌詞に合わせて表情を入れる演技的歌唱が冴え渡り、観ていて、楽しいし、愛らしいし、綺麗だし、魅力満載のステージになっている。

ビジュアルが素晴らしくても、歌唱スキルが乏しければ、ミュージカルソングのプリンセス役は務まらないわけで、今の生田絵梨花は、二つを兼ね備えた数少ない存在じゃないでしょうか。

本人は緊張、緊張と書いてるけど、練習で培ったものを本番でいかんなく発揮する舞台度胸もピカイチで、三拍子揃った、新進気鋭の若手ミュージカル女優(アイドル兼任)だと思います笑。


さて、問題は、いくちゃんの後、映画『塔の上のラプンツェル』の「輝く未来」を歌った白石麻衣です(笑)。

前半は大原櫻子とのコラボ、後半はCHEMISTRYが加わった4人のステージでした。

まずは、大原櫻子がソロで歌い、次に、まいやんがソロで引き継ぐ。


左手を胸の前に掲げて、音を取ろうとしていて、まいやんの生歌ステージでこういう仕草は観たことがなかったので、キーを外さないという気持ちが伝わってきた。

実際、最初の

今夜は星空の下
霧が晴れたように

は、何とか音程はキープしているように聴こえました。


しかし、言葉をメロディーに載せるとき、「星空の下」と「晴れたように」で、尺が足りなかったのか、単調な早口風になっていて、リズムに違和感があった。

他の3人は、相当するパートを、もっとゆったり歌っているので、歌詞のまとめ方に、独特の癖があるんじゃないかと思います。

「いつかできるから今日できる」のまいやん担当ソロパート「木々の中をひたすら走ってた」でも、似たような窮屈さを感じるので、ゆったりした歌をうたうときに、白石麻衣が克服すべき課題なんだと思います。


その後の「特別な夜」ソロは、音程、リズムともに、かなり怪しくなっていく。

肺活量の問題なのか、2015年の春、何回か生歌コラボを経験したフジテレビ『水曜歌謡祭』と同じく、今回も、歌が進むにつれ、精度が下がっていく傾向がある。

そして、大原櫻子とデュエットで歌った

世界がまるで昨日とは違う

は、後半の「昨日とは違う」が、ん〜、厳しい出来だった。

音を外すというより、そもそも正解の歌い方を把握しきれていない感じで。


CHEMISTRYの二人は、さすがに上手くて、安定感が抜群です。

ただ、上記のパートを、最後、白石麻衣が堂珍嘉邦とハモるんですが、相手の声量と正確な音程に引きずられたのか、何を歌っているのか分からない状態で、デュエットの意味を感じなかった。

また、川畑要とデュエットした大原櫻子も、あまり自信がないのか、やや不安定な部分があった。

ギター女子系のアーティストは、ハスキーな低音を持ち味とする人が多く、櫻子さんもそうだと思うけど、この歌では、他のミュージカルソングと同様、ひたすら澄んだ歌声を求められるので、少し苦手意識があるのかもしない。

プライベートのカラオケでもほとんど歌わないであろう、ミュージカルソングなので、まいやんにとって、非常に難しいステージだったと思います。

しかし、CDデビューして6年目、音楽番組で生歌ソロをうたった経験も結構あるので、白石麻衣には、もう少し存在感を見せて欲しかった。

音程とリズムが精一杯で、感情表現としての歌にまで届いていない。


まいやんは、嵐とのコラボで、ラップパートでは、生き生きとした歌声を響かせていて、開き直って勢いで突き進むパターンは、結構、様になる気がします。

例えば、2015年、冬の西武ドームで開催された『3rd YEAR BIRTHDAY LIVE』の「孤独兄弟」は、なかなか聴き応えがあった。

明らかに歌に自信のない橋本奈々未が、ソロパートを小声で乗り切った後(笑)、いよいよデュエットに入って黙ってしまい、ヤケクソ気味でうたっていた白石麻衣の歌唱が、心に響く出来栄えだった。

探り探り進む、いつもの歌唱がどこかに吹き飛んで、これでも食らえとばかり、ガンガン、声を張り上げるので、自ずとリズムが出て、歌に勢いがあって、聴いてて楽しかった。


バラードやミュージカルのような、ゆったりした歌ではなく、アップテンポなノリで歌うパートを任せた方が、まいやんの持ち味が引き出せると思う。

音程とリズムに高い精度が必要なデュエットを含むコラボステージは、やはり、衛藤美彩や桜井玲香を起用した方が良い。

とくに、透明感のある歌声が望ましいミュージカルソングは、鈴を鳴らすような美声を誇る、みさ先輩が適役じゃないかと。


天才的踊り手と言っていい平手友梨奈の引っ張る欅坂に、伊藤万理華のいない乃木坂が、正面からダンスで対抗しても、存在感を示すのは大変だと思う。

一方、歌唱に関しては、生田絵梨花、衛藤美彩、桜井玲香、川村真洋がおり、その他にも、星野みなみ、伊藤純奈、久保史緒里など、魅力的な声を持っているメンバーが何人か頭に浮かんでくる。

こういったメンバーを起用して、歌唱の軸を作り、周辺に、それ以外のメンバーが個性に応じて参加できるパートを散りばめれば、乃木坂独自の音楽が形成できるんじゃないかと。


また、音楽番組における乃木坂のステージは、華やかなファッションに身を包んだ個々のメンバーを、アップで映して、美しいビジュアルで魅せることが多い。

従って、俯瞰アングルがメインとなり、衣装やアクセサリーが制限されるダンスナンバーより、ビジュアルをより工夫できる歌唱ナンバーの方が、乃木坂の強みを残しつつ、音楽的特徴を出せると思う。

生歌ソロリレーでのスタートを目指した「いつかできるから今日できる」が、「口パク」「被せ」を余儀なくされ、身動きが取れなくなったのは、歌の出だしという「主軸」を、もっとも歌唱力のあるメンバーに任せなかったためで、選抜序列でパート割りを決める限り、乃木坂はいつまで経っても、歌えないグループから脱却できない。


白石麻衣や西野七瀬が、乃木坂を「卒業」した後、歌唱力に軸足を置いた芸能活動を展開することはまずなく、映画やドラマの女優が中心になるでしょう。

であれば、「その後」を考える時期に差し掛かっている彼女らに、音程・リズムに高い精度が要求される生歌を任せ、そこに時間を割かせるのは、本人にとっても、グループにとっても、為にならないやり方だと思います。

一方、生田絵梨花、衛藤美彩、桜井玲香、川村真洋は、ミュージカルにせよ、舞台にせよ、歌手やバンドボーカルにせよ、多かれ少なかれ、歌と関わる仕事を続ける可能性が高いので、アイドル時代に生歌の場数を踏ませることは、将来へ向けて重要な意味を持ってくる。

今のところ、いくちゃんは、積極的に音楽番組の生歌ステージに起用されているけど、表題曲に彼女の歌声が生かされたことは、「何度目の青空か?」を除いて、ほとんどなく、他の3人は、内でも外でも、歌う機会が巡って来ず、徒らに時間だけが過ぎ去っている。


選抜のセンターやフロントが、歌の主軸を担うべきという決まりはなく、歌唱力の順にメンバーを1列目、2列目、3列目と配置する必要もない。

しかし、歌割りだけは、どんなことがあっても、歌唱力を中心に決めないと、結局、大箱で開催される音楽祭で歌えなくなってしまう。

握手会は盛況、ライブはチケットが入手困難、写真集はよく売れ、「乃木恋」の人気も衰えないからと、グループの音楽的充実を先伸ばしにしていると、気づいたときには、手遅れになっている危険がある。


音楽的成功の裏付けがない人気は、あっと言うまに崩壊して不思議じゃない。

多数のヒット曲を持つAKB48ですら、人気の絶頂期から低落期への移行には、ほんの数年しか掛からなかった。

デビュー曲を大ヒットさせている妹グループのセンターが、いよいよ稀代のパフォーマーとして、本当に「見つかってしまった」今、ヒットのない乃木坂は、もっと危機感を持った方が良いと思う。


// 最近のツイート抜粋

アレチボルト@sabakunonezumi のツイッターアカウント

FNS歌謡祭第1夜の乃木坂は意表を突いて「逃げ水」。最近3期の音楽番組出演が少ないので良いチョイスだと思う。選抜は万理華若月欠席で中田&優里?毎年、FNSは新作衣装のお披露目会で、髪飾り、イヤリング、ドレスと、ゴージャスどんだけ〜!笑。乃木坂らしい2分43秒のステージ。第2夜はインフルかも
20:09 - 2017年12月6日

こんな素晴らしいソロダンス、初めて観た。平井堅の「ノンフィクション」で踊った平手友梨奈、キレとスピードが凄い上に、場を支配するオーラが桁違い。てち自身の境遇と重なる歌詞もあり、最後倒れるシーンでは、あまりの迫力にガチで彼女の身が心配になった。この人は本当に才能を持っていると思う
23:12 - 2017年12月6日

平井堅も終盤気持ちが入り過ぎたのか、珍しく声がヨレる場面があって、却って込めた情念の重みが伝わってきた。16歳の平手友梨奈があそこまで鬼気迫る世界を表現したことが影響したのかもしれない。正直、意味を感じるコラボは少ないけど、これは歌の魅力を何倍にも引き上げる真に価値ある共演だった
23:25 - 2017年12月6日

生田絵梨花は高音の声量と厚みが増し「アラジン」のデュエットは愛らしい表情と共に圧巻。最近のいくちゃんは外れなし。「ラプンツェル」の白石麻衣は、サビのソロがよかった。ただ音の取れるレンジが狭く、とくに低く下がるパートは厳しい。ハモると不安定さが浮き彫りになる。声域拡大と肺活量が課題
23:44 - 2017年12月6日

NGT48「世界はどこまで青空なのか?」MVの感想。とにかく色々と息苦しい。経験不足で演技が一本調子なのはやむを得ないが、「アイドル」=「犠牲」の図式に絞りすぎ。成功には、才能、スキル、適性が絡み、払った犠牲の大きさに比例しない点こそ苦しい。視点を多様化した方が、より広い共感を呼ぶと思う
14:45 - 2017年12月8日

しかし、山戸結希監督のアイドル系作品は、西野七瀬の個人PVにしても、色んなものをそぎ落とし、突き詰めていく緊迫感を目指しているのかもしれない。広い共感ではなく、強い反発を計算に入れ、敢えて視点を狭くする。狂気に近いテンションの高さこそアイドルの真髄という解釈なら、それはそれで面白い
15:10 - 2017年12月8日

有線大賞の平手友梨奈を「プロではない」と批判する声があることに衝撃を受けた。体調が芳しくない中、懸命に気力をふり絞り、曲前トークに頷き、パフォーマンスをまとめている。まさにプロ中のプロだと思う。平井堅とのコラボも一切妥協のないダンスで、もっと自分を大事にして!と叫びたくなった
11:59 - 2017年12月9日


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