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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

「羽根の記憶」MVは色鮮やかな美しい映像詩も、曲印象を薄める「操り人形」の芝居と大人目線の詞 [07Jul15]

2015-07-07 19:30:00 | 芸能
[映画] 『アイズ』秋葉原アキバシアターで上映中
伊藤万理華の主演映画。原作は鈴木光司の短編ホラー小説集『アイズ』(2005)収録の『しるし』。鈴木氏は、『リング』『らせん』『仄暗い水の底から』などの原作者。
映画『アイズ』の公式サイト
映画『アイズ』予告編
秋葉原アキバシアターにおける特別追加上映の情報
舞台挨拶の情報
伊藤万理華の2015/07/06_11:42ブログ

映画『アイズ』予告編 主題歌Ver. teenAge dream / SuG
SuG「teenAge dream」のMV

[映画] 『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』が7月10日(金)から全国ロードショー
7月10日(金)からTOHOシネマズ新宿ほか各地の映画館
乃木坂による単独主演映画。7月10日(金)と11日(土)に全国でメンバー参加の舞台挨拶。
映画の公式サイト
舞台挨拶のスケジュール

[地デ] 『初森ベマーズ』が7月10日(金)深夜に放送開始
7月10日(金) 24 : 12 ~ テレビ東京『初森ベマーズ』初回
乃木坂46が主要役を独占する初の連続「単独」ドラマ。毎週金曜日深夜に放送。
テレビ東京の番組公式サイト

[舞台] 【第二章】學蘭歌劇『帝一の國』-決戦のマイムマイム- が7月12日(日)から上演開始
東京公演 7月12日(日) ~ 20日(月祝) AiiA 2.5 Theater Tokyo
大阪公演 7月25日(土) ~ 26日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
井上小百合と樋口日奈がWキャストでヒロインを演じる舞台。
ネルケプランニングの『帝一の國』公式サイト

[映画] 『コープスパーティ』が8月1日(土)から全国ロードショー
シネリーブル池袋ほか各地の映画館
生駒里奈の初主演映画。7月23日(水)19 : 00より、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、舞台挨拶付きの完成披露試写会。
映画『コープスパーティ』の公式サイト
乃木坂公式サイトの試写会に関する記事


乃木坂メンバーが出演する、近々放送予定の注目番組

[BS] 土曜夜11時15分
7月11日(土) 23 : 15 ~ 23 : 44 NHK BSプレミアム『乃木坂46SHOW!』
「太陽ノック」と「他の星から」のスタジオライブ。潜入シリーズは、渡辺みり愛が舞台『じょしらく』を取材。コントは「乃木坂ずし」。
NHK『AKB48SHOW!』の番組公式サイト

乃木坂出演番組をさらに知りたい方は、以下のページをご覧下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組



12枚目シングル「太陽ノック」のセブンイレブン限定盤に収録された、いわゆる3番目曲である「羽根の記憶」のMVが、先週公開されました。

乃木坂公式サイトの関連記事
YouTubeに公開された「羽根の記憶」MV
# クリックするとすぐに動画が始まりますので、音声などにご注意下さい

生田絵梨花が、日曜日のブログに

とても好評みたいです

と書いていて、出演作品の反響を割と注意深く見守るイメージのあるいくちゃんにしては、珍しくスピーディで強気なコメントになっています(笑)。

生田絵梨花の2015/07/05_19:18ブログ


実は、MVでタクトを振っている指揮者役は、中島章博氏という本物の指揮者が演じていて、ご本人がコメントをブログにアップされています。

中島章博氏の7月6日付ブログ

同じ芸術音楽の世界に携わる人が自身のMVに出演したということで、音大ピアノ科に在籍するいくちゃんが、気を使って、素早くフォローしたんでしょうか(笑)。


さて、楽曲とMVに対する個人的な感想を少し。

「羽根の記憶」は、10年後の自分を見つめながら、鳥のように空を飛びたいと願う、若い感性を、ゆったりとした旋律に載せて歌ったバラードで、聴いていて、心が落ち着くような、爽やかな曲だと思います。

MVは、絶妙な光量の下、カラフルで透明感の溢れた風景をバックに、乃木坂メンバーが軽やかに踊るシーンが連続して、きめの細かい画質が胸に滲みる仕上がりになっています。

海辺、学校、ゲームセンター、古着屋、駐車場など、選抜全員が、1人1人違う景色に登場、アップでのシーンが入っていたり、メンバー紹介ビデオと言っても良い面がある。

表題曲「太陽ノック」MVは、悪くもなければ、良くもないという印象しか受けなかったけど、「羽根の記憶」MVは、明らかに惹き付けられるものがあって、リピートして観たくなる作品です。


しかし、絶賛に値する傑作かと問われると、気になる点を二つほど指摘したくなります。

一つは、メンバーが、自分の意思に反して、歌を口ずさみ、体が動いてしまう、「操り人形」の芝居をするのですが、これは必要なんでしょうか?

歌詞の中に、「誰かに操られている自分」という話は出て来ないし、むしろ、自分の羽根を使って、自由に空を飛ぶことがメインテーマなので、なぜ操られる必要があるのか、観ていてよく分からない。

一方、MVで表現されている流れは、「誰かに操られた自分」を断ち切って、本当の自我に目覚めるのではなく、むしろ、操られながら、新しい自分へ導かれていくように見える。

となると、歌詞に書かれていない、自分を覚醒させる指揮者とは、どういった存在なのか、どうにもこうにも気になってくる。


指揮者は、他ならぬ総合プロデューサー秋元康氏であると言うならば、話の辻褄は合うけど、それでは、空を飛ぶことすら、誰かに仕切られているのが「アイドル」ってな話になって、何だか、歌の世界観全てがぶち壊しですね(笑)。

伊藤万理華、若月佑美、高山一実、橋本奈々未あたりが、持ち前の演技力に物を言わせて、抵抗しつつも、体を持って行かれるような、インパクトのある「操り人形」をぶっ込んでますが、「笑い」以外のどういう受け止め方をすれば良いのか、観ていて戸惑いを感じます。

指揮者のタクトに合わせて、普通に踊ればいいんじゃないかと思うのですが。

実際、齋藤飛鳥、西野七瀬、井上小百合、斉藤優里は、何かに操られる芝居がなく、かえって、ダンス、景色、そしてビジュアルの美しさが、素直に心に入ってくる。

MVの制作者は、何らかの意図があって、「操り人形」の芝居を入れたのだと思うけど、映像部分に歌詞世界とぶつかり合うような「意味」を入れると、歌のメッセージが、ぼやけてしまいます。


もう一点、気になったのは、歌詞そのものです。

空は飛ぶためにある
見上げるためじゃない

「羽根の記憶」以外でもそうなんですが、乃木坂の若いメンバーが、「等身大」の自分を歌うタイプの楽曲で、頻繁に感じるのは、作詞者の目線が上にあり過ぎることです。

未来へ向かってもがき、「空を飛びたい!」と痛切に願う気持ちと、「空は見上げるものじゃない」と、自分ではなく空のあり方を考察する余裕は、両立するように思えない。

「見上げるための空」があっても良いけど、そんなことはどうでも良くて、自分は、「この空を飛ぶんだ!」という、強い望みがあるだけでしょう。

若いうちに失敗しておけと
大人たちは意味深に語る

これも、大人になって過去を振り返ったとき思い出す情景ではあっても、青春真っ只なかにいる若者自身の目線という雰囲気がない。

自意識に溢れかえった自我が、焦りながら、恋いこがれながら、何かを激しく求めている空気感が、冷静で説明調の、評論家のような台詞によって、勢いを削がれてしまっています。


ゲスの極み乙女。の「ロマンスがありあまる」、[Alexandros]の「ワタリドリ」、SuGの「teenAge dream」など、最近、評判を呼んでいる曲は、嫌になるほど「僕」や「自分」に耽溺した歌詞になっていて、大空を羽ばたいて、次のステージへ飛んで行きたいという、若き願望が詰め込まれています。

これらはすべて自作の楽曲で、歌い手が、自分の今の感情を、言葉にして、メロディに載せて届けるスタイルになっています。

そのため、「等身大」の自分が、そのまま歌詞に生かされていて、聴き手は、歌い手の自我世界に、ある意味、逃げ場なく取り込まれ、心をぐいぐい揺さぶられます。

何と言うか、歌を通して、明らかに、余裕なく「ありあまっている自分」が伝わってくる、説明一切なしで(笑)。


「羽根の記憶」は、乃木坂メンバーの自我が色濃く反映される筈の歌で、方向性としては、上記の歌と同じものを持っています。

しかし、16歳の齋藤飛鳥や17歳の星野みなみの内面がテーマとなるような曲の歌詞を、現在57歳、おそらく彼女たちの親より年上である秋元康氏が、大人目線を完全に封印して書くのは、さすがに難しい。

1人称で、瑞々しい感性の溢れる詞が必要であれば、いっそのこと、あしゅやみなみ本人が書いた方が、間違いなく「今どき感」があって、生きが良い。

そして、メンバー本人が作詞出来ないのであれば、せめて、年齢がメンバーにより近いアーティストに頼むべきです。


ダウンロード配信、カラオケ、有線リクエスト、音楽祭での演奏時間などを総合すると、AKB48Gと乃木坂46の楽曲は、近年、一般層に受けなくなっていて、とくに若い層からの支持を失いつつある疑いが濃厚です。

楽曲が支持を集められないのは、膨大な数の歌を、秋元氏が1人で作っていることに加えて、歌い手であるメンバーと作詞者の年齢が離れすぎていることが原因だと思います。

作るべき曲数を含めて、作詞作曲システムを見直さないと、「恋するフォーチュンクッキー」のように、ときどき注目曲を出せても、人気低落傾向に根本的な歯止めは掛からないでしょう。


乃木坂の歌で、若い1人称の感性が、いかんなく盛り込まれ、表現されていると感じるのは「君の名は希望」で、だからこそ、この歌にはパワーがあって、高い評価を受けている。

J-popの音楽シーンで、濃厚な自我を歌うバンドが主役になりつつある中、乃木坂が生き残るためには、1人称ミディアムバラードとでも呼びたくなる「君の名は希望」のような曲を、もう一度、目指す必要があると思います。

「羽根の記憶」は、方向性としてトレンドに合っているけど、乃木坂メンバーが主役になり切れていない点に、根深い問題を感じさせるものがある。

誰かの「操り人形」ではなく、自分の意思で、自分の歌をうたうことが、隠れた羽根を広げることに他ならないでしょう。


日曜日の文化放送『乃木坂の「の」』で、12枚目Type-B限定曲である、からあげ姉妹の「無表情」が初オンエアされました。

CD音源なのに、松村沙友理の音程が怪しいという、なかなかパンチの利いた曲で(笑)、好感が持てます。

そして、からあげ姉妹、「食物連鎖」「サイダー」「無表情」に続く次の曲は、生田絵梨花と松村沙友理が二人で作詞作曲しちゃえば良いんですよ。

もし、メンバーが作詞作曲した歌が、シングルに収録されるよう状況を実現出来れば、乃木坂46は、10年後も、大空を高く飛んでいるでしょう。

メンバーが自作した歌を、メンバーが自分の声で歌い、メンバーが握手してCDを売るのであれば、それがどんなクオリティであったとしても、文句を言う人は少ないと思うし(笑)。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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フェアリーズが乃木坂を上回ったことが判明、ゲスの極み乙女。ブレイクの『THE MUSIC DAY』 [05Jul15]

2015-07-05 17:00:00 | 芸能
[映画] 『アイズ』秋葉原アキバシアターで上映中
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[舞台] 『ヴァンパイア騎士-Revive-』 Supported by 青山メインランドが上演中
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若月佑美が主演する舞台。
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[地デ] 『初森ベマーズ』が7月10日(金)深夜に放送開始
7月10日(金) 24 : 12 ~ テレビ東京『初森ベマーズ』初回
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シネリーブル池袋ほか各地の映画館
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乃木坂メンバーが出演する、近々放送予定の注目番組

[BS] 土曜夜11時15分
7月11日(土) 23 : 15 ~ 23 : 44 NHK BSプレミアム『乃木坂46SHOW!』
「太陽ノック」と「他の星から」のスタジオライブ。潜入シリーズは、渡辺みり愛が舞台『じょしらく』を取材。コントは「乃木坂ずし」。
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乃木坂出演番組をさらに知りたい方は、以下のページをご覧下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組



昨日、日テレの生放送大型音楽祭『THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ』に乃木坂46が出演、「太陽ノック」のライブパフォーマンスを披露しました。

メンバーが単にステージに登場して、歌をうたうだけでなく、同日開始のセブンイレブン乃木坂コラボセールスの1分間CMが2回流れ、かなり目立つ形での出演でした。

また、歌直前のトークでは、ファッション雑誌の専属モデルである白石麻衣、西野七瀬、橋本奈々未、松村沙友理、齋藤飛鳥の5人が前に出て、まいやんが、モデル活動が女性ファンを呼び込む切っ掛けになっているといった話を、台本通りに卒なくしゃべっていました(笑)。

セブンイレブンとタイアップセールスを行なっていること、モデルと二足の草鞋を履いているメンバーが数多くいることが強調され、現在、この二つが対外アピールの重要ポイントに据えられていることが分かります。


ただ、肝心な「太陽ノック」のステージは、演奏時間が2分弱と、これまででもっとも短いバージョンに抑えられていました。

(表1) 「太陽ノック」が披露された番組とその演奏時間

[凡例]
『コンサートや番組の名称』
演奏時間 = 「曲名」
放送された日付とメディア名

#「演奏時間」は前奏開始から後奏終了までの時間。
#「5 : 07」は5分7秒を表す。

「太陽ノック」
2015年7月22日(水)発売の12枚目シングル表題曲
作詞:秋元康、作曲:黒須克彦、編曲:長田直之

[MV]
3 : 56 =「太陽ノック」
6月24日(水) YouTube公開

[テレビ放映された音楽番組]

『テレ東音楽祭(2)』
2 : 29 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (橋本ポジ : 川村真洋)
6月24日(水) テレビ東京

『音楽の日』
2 : 28 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (若月ポジ : 川村真洋, 優里ポジ : 伊藤かりん, 星野ポジ : 寺田蘭世, 万理華ポジ : 永島聖羅)
6月27日(土) TBS

『THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ』
1 : 54 =「太陽ノック」
# 12th選抜 (若月ポジ : 川村真洋)
7月4日(土) 日テレ


音楽番組では、これまで2分半バージョンを披露してきたのですが、昨日は、2分を切るステージになっていて、途中、やや強引に感じるショートカットがありました。

まあ、長く歌える方が良いに決まっているけど、複数アーティストによるフェスは、プログラム全体の都合があるので、演奏時間を他局と単純に比較しても、あまり意味はありません。

そこで、TBS『音楽の日』と日テレ『THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ』の2番組に関して、出演した他アーティストと演奏時間を並べてみました。

(表2) TBS『音楽の日』と日テレ『THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ』に出演した女性アイドル系アーティストの演奏時間

6月27日(土) TBS『音楽の日

02 : 28 = 乃木坂46「太陽ノック」
02 : 44 = 西内まりや「ありがとうForever...」
03 : 34 = E-girls「Anniversary!!」「ごめんなさいのKissing You」
02 : 37 = フェアリーズ「相思相愛☆destination」
13 : 24 = 48グループ スペシャルメドレー
===== 内訳 =====
02 : 40 = AKB48「ポニーテールとシュシュ」
02 : 24 = SKE48「前のめり」
02 : 46 = AKB48「僕たちは戦わない」
02 : 25 = NMB48「ドリアン少年」
03 : 05 = AKB48「恋するフォーチュンクッキー」
==============


7月04日(土) 日テレ『THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ

01 : 54 = 乃木坂46「太陽ノック」
02 : 23 = 西内まりや「LOVE EVOLUTION」
03 : 36 = E-girls「Anniversary!!」「ごめんなさいのKissing You」
02 : 00 = フェアリーズ「相思相愛☆destination」
07 : 55 = 48グループ SPメドレー
===== 内訳 =====
01 : 42 = NMB48「ドリアン少年」
02 : 00 = SKE48「コケッティシュ渋滞中」
01 : 38 = HKT48「12秒」
02 : 33 = AKB48「恋するフォーチュンクッキー」
==============
02 : 31 = AKB48「ハロウィン・ナイト」
03 : 47 = ゲスの極み乙女。「私以外私じゃないの」


音楽番組における演奏時間、つまりステージへの割り振り時間には、その歌手に対する制作側の評価が反映される筈で、アーティストとしての「格付け」指標と捉えることが出来ます。

例えば、2013年のフジテレビ『FNSうたの夏まつり』では、乃木坂46は、E-girlsとコラボステージの数などを比べると、ほぼ同格か格上と見なされていた節があります。

しかし、「ごめんなさいのKissing You」が秋にヒット、さらにNHK紅白歌合戦に出場するなど、大きな活躍をみせると、その後の大型音楽祭では、(表2)にも示されているように、Egirlsは乃木坂46を常に上回る演奏時間を獲得して、完全な格上になっています。

さらに、西内まりやも、昨年、レコード大賞最優秀新人賞に輝き、パワフルな歌声が評価され、歌手としての人気が上がっていて、(表2)のように、乃木坂のステージ時間を上回るアーティストとみなされている。


一方、AKB48グループの「支店」は、最近、メドレーの枠内で歌うことがほとんどで、かつてのような独立枠でのステージはなくなっています。

また、乃木坂と比べると、SKE48が同じくらいの演奏時間、NMB48は同じかやや短く、HKT48は短いというさじ加減です。

AKB48本体は、メドレー内でも、独立枠でも、乃木坂より、常にはっきりと長いステージを貰っていて、しかも複数の曲を歌うのが通例で、格上として扱われていることが分かります。


ところで、昨日の『THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ』でテレビ初披露されたAKB48の41枚目表題曲「ハロウィン・ナイト」は、8月26日(水)発売の夏曲なのにハロウィンという発想が、天才的なプロデュースという味わい方で良いんでしょうか(笑)。

ただ、ちょっと面白いのは、2013年度までのように、シングルを年間5枚リリースするつもりであれば、42枚目は10月28日(水)発売となり、10月31日(土)のハロウィンを待たずして、次の曲に進むことになる。

一方、2014年度と同じく年間4枚ペースであれば、42枚目が11月下旬と1ヶ月後になって、「ハロウィン・ナイト」がハロウィンの時期までをカバーする格好になります。

まあ、どっちのタイムスケジュールにするかは、売れ行き次第だと思うけど(笑)、8月に「ハロウィン・ナイト」というタイトルの曲を出すことから考えると、AKB48運営は、現時点で、昨年と同じく、シングルを年間4枚に抑えるつもりなのかもしれません。


さて、演奏時間の話ですが、今回、衝撃を受けたのは、『音楽の日』と『THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ』の両方において、フェアリーズが乃木坂を上回ったことです。

フェアリーズは、アイドルという範疇に入ると思うけど、激しく踊りながら、生で歌をうたう、相当な実力派で、そのステージは迫力があります。

そういったアーティストとしての魅力が、最近、じわじわ評価されてきたようで、今、乃木坂46を越えつつある可能性が出てきました。


乃木坂は、セブンイレブンとのコラボや、ファション雑誌での活躍を通して、人気をアピールする手法を選択しているけど、肝心のステージは、「太陽ノック」もおそらく完全な口パクで、メンバーが自分の声で歌を届ける、緊迫したライブ感に乏しい。

また、「命は美しい」のようなダンス曲ではないので、可愛らしさが強調された振り付けになっていて、観客が惹き付けられるかどうかは、結局、スキルを度外視しても、乃木坂メンバーを魅力的だと感じるかどうかに掛かってきます。

もちろん、乃木坂ファンは、そこに大きな魅力を感じるので、「素晴らしいステージ」という声が溢れるけど、ファン以外の人が、口パクでユルいダンスのAKB48っぽいステージという印象を受けても不思議ではない。


フェアリーズのステージは、好き嫌いはあっても、ほとんどの観客が、音楽的スキルの高さを感じる出来栄えになっていますが、一方、乃木坂メンバーのビジュアルを、音楽を越えてまで評価してくれる視聴者は、そんなに多くはないと思います。

そして、誰もが分かるハイレベルな音楽的ステージを披露してくれるから、制作側が信頼を寄せ、フェアリーズの演奏時間が、ここにきて、じわじわと乃木坂を抜きかけているんじゃないか、そんな心配が頭から離れないわけです(笑)。

E-gilrsに抜かれたことは、乃木坂ファンとして、本当に悔しい出来事だったので、歌とダンスに秀でたメンバーを前に出して、ステージの音楽性を高めるべきだという意見を、ブログに書き続けてきました。

しかし、乃木坂運営は、パフォーマンス重視に舵を切らず、延々と握手会主義選抜を続け、今度は、フェアリーズがすぐ後ろに迫ってきた。

E-girlsのケースを見ても、結局は、ステージ上の音楽的成功が、グループの発展には不可欠で、乃木坂もそれと向き合うべきなんだけど、音楽番組で口パクを止めようという発想さえ、最近はなくなっているようで、本当に困ったもんです。


『THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ』で、一番印象的だったのは、ゲスの極み乙女。のステージです。

「私以外私じゃないの」という歌をライブ会場から中継で披露していましたが、何と、3分47秒の演奏時間を貰っていて、フルバージョンです。

また、ライブが終わったあと、TOYOTAのスペードとポルテのCMが始まり、4人のメンバーが「ロマンスがありあまる」を演奏する中、新車が登場する完全なタイアップ構成になっています。

この1分間ほどのCMが番組終了までに3回も流され、ゲスの極み乙女。、明らかに制作側から推されていて、最近の人気急上昇を裏付ける音楽祭でした。


さらに、iTunes Store トップソングで、「ロマンスがありあまる」は現在1位、「私以外私じゃないの」は4位にランクイン。

そして、6月10日(水)からYouTubeで公開されている「ロマンスがありあまる」MVは、まだ1ヶ月も経たないのに、再生回数が300万を突破し、破竹の快進撃となっていて、ゲスの極み乙女。がいよいよ大ブレイクしそうな状況です。

一方、斎藤ちはるは、テレビ朝日『MUSIC STATION』での共演時に聴いて以来、[Alexandros]にハマっているとブログに書いていますが、Mステで披露した「ワタリドリ」はiTunes Store トップソングで30位当たりをキープして、好調なセールスとなっています。

斎藤ちはるの2015/07/04_23:59ブログ

また、映画『アイズ』の主題歌「teenAge dream」は、映画の成功を力強く支えた傑作で、MVの出来も良く、SuGの存在感は大きく上がったと思います。

ゲスの極み乙女。を筆頭に、[Alexandros]やSuGなど、有望な若いアーティストが何組も、音楽シーンで台頭し始めていて、今年前半にSEKAI NO OWARI がブレイクしたことを考えると、バンドブームが到来しつつある予感がしてきます。

ちなみに、私も「ワタリドリ」にハマって、最近、しょっちゅう聴いてるので、頭の中で、曲が無限リピートしている感じです(笑)。

ゲスの極み乙女。の「ロマンスがありあまる」MV
[Alexandros]の「ワタリドリ」MV
SuGの「teenAge dream」MV
# クリックするとすぐに動画が始まるので、音声などにご注意下さい


2010年の「ポニーテールとシュシュ」「ヘビーローテーション」、2011年の「Everyday、カチューシャ」「フライングゲット」で最盛期を迎えたAKB48の人気が徐々に低落していく中、2015年、SEKAI NO OWARI やゲスの極み乙女。など、繊細で感度の高い自作の楽曲を、独自の世界観を備えたステージで演奏して、歌い上げるバンドグループが、勢いを増してきています。

音楽シーンの様相が激変しつつある今、乃木坂46は何を目指せばいいのか、フェアリーズに抜かされる可能性が出てきたことを踏まえて、真剣に考え直した方がいい。

最近、気になるのは、セブンイレブンとのコラボのように、乃木坂ファンの購買力に直接訴えかける企画が多いことです。

デビュー曲「ぐるぐるカーテン」での明治チョコレートや「おいでシャンプー」と「制服のマネキン」のHTC新型携帯では、清楚でフレッシュな乃木坂のイメージを新商品に重ねることで、売り上げアップを狙うCMを作っていて、想定される購買者が乃木坂ファンに限定されているわけではなかった。

ところが、セブンイレブンとのタイアップセールスは、購買者のほとんどが乃木坂ファンに絞られ、一般への宣伝効果には疑問を感じる面がある。

実際、大量買いのファンによって、キャンペーン開始と同時に棚から商品がなくなるケースも少なくないようで(笑)、それでは、乃木坂46というグループが、セブンイレブンの店頭で一般客の目に触れる可能性が低くなってしまいます。


まあ、セブンイレブンという大手コンビニとのタイアップなので、間違いなく、乃木坂の一般知名度をアップする絶好の機会だと思います。

しかし、今後も、企業が乃木坂ファンの購買力だけを求め、乃木坂の楽曲やコンセプトを新商品に重ねて売ろうという申し出が少なくなるとすれば、イメージの提供が最大の仕事である筈のアイドルグループとしては、下り坂に入ったことを危惧したくなる事態です。

セブンイレブンとのタイアップだけでなく、舞台『じょしらく』、映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』、ドラマ『初森ベマーズ』など、最近、乃木坂メンバーによる、乃木坂ファンのための、乃木坂ネタ満載の企画が続いていて、そこでの好調ぶりが、ファンによって、乃木坂は今がんがん坂を上っていると捉えられている気がします。

ただ、完全な外仕事である大型音楽祭を見ると、ステージ割り当て時間で、E-girlsとの差が縮まらず、AKB48Gとの関係はあまり変わらず、フェアリーズに追い上げられつつあり、一方、ゲスの極み乙女。といった新しいスターが別の分野で誕生しつつある。

映画『アイズ』のように、乃木坂ファン以外の人からも評価される仕事を残していかないと、乃木坂は、外の世界と疎遠になって、内向きな活動に追いやられながら、徐々に人気を失っていく危険があります。


11枚目表題曲「命は美しい」以来、半分以上の音楽番組に、川村真洋がピンチヒッターとして出演しています。

どのポジションであっても、すぐにフリを覚え、レベルの高いパフォーマンスをしてくれるからで、運営がろってぃをフロントや2列目に入れるのは、彼女への信頼の表れです。

そして、運営自らが、乃木坂で一番歌とダンスが上手いと認めているメンバーが、選抜入りせず、フロント入りしないことこそ、問題じゃないでしょうか。

結局、ろってぃがいなければ、ステージを作れないのであれば、最初から選抜入りさせるべきで、そんな当たり前のことを実現出来ないところに、乃木坂が音楽シーンで存在感を示せない原因があると思います。


率直に言って、今年の紅白出場は、極めて厳しいと思います。

BABYMETAL、西内まりや、でんぱ組.inc、フェアリーズ、モーニング娘。など、有力ライバルがひしめく中、AKB48と同系のグループが、紅白に5組も出場するのは、どう考えても無理なお願いです(笑)。

かと言って、SKE48とNMB48が乃木坂46に枠を譲ってくれるわけはなく(笑)、指原莉乃のHKT48は2年連続出場に意欲満々な筈で、AKB48Gの枠に乃木坂が入る余地はありません。

乃木坂が独自枠を獲得する切り札は、オリジナリティの高い音楽とファッションを含めた世界観ですが、楽曲と衣装がどんどんAKB48Gに近くなり、音楽番組で口パクのステージを繰り返している状況では、少なくとも、パフォーマンス面では手の打ちようがなく、紅白出場を巡る勝負は、すでに詰んでいるとさえ言っていいでしょう。

まあ、紅白出場は音楽シーンでの活躍だけで決まるわけではなく、もっとドロドロした交渉によるとの噂もあるので(笑)、可能性がゼロではないと思います。


とにかく、紅白云々という以前に、まずワンステージでいいから、「乃木坂って、凄いね」と多くの人に褒めてもらえるパフォーマンスをして欲しい。

乃木坂ファンの私がテレビでフェアリーズのステージを観て、これは上手いなあと感心したように、外へ向けた発信力のアップこそ重要だと思います。

川村真洋のように、歌えるメンバー、踊れるメンバーはいるのだから、選抜構成を変えるだけで、実現出来る筈ですが、果てしなく遠いですね、楽曲選抜への道のりは(笑)。


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専属モデル決定で見えた川後陽菜の「話題力」、「鳥居坂46」を目指す人は乃木坂の4年間を参考に [01Jul15]

2015-07-01 16:00:00 | 芸能
[映画] 『アイズ』全国ロードーショー中
6月6日(土)からイオンシネマ板橋ほか各地の映画館
伊藤万理華の主演映画。原作は鈴木光司の短編ホラー小説集『アイズ』(2005)収録の『しるし』。鈴木氏は、『リング』『らせん』『仄暗い水の底から』などの原作者。
映画『アイズ』の公式サイト
映画『アイズ』予告編
映画『アイズ』予告編 主題歌Ver. teenAge dream / SuG
追加上映されるイオンシネマ新百合ケ丘の公式サイト
秋葉原アキバシアターにおける特別追加上映の情報
舞台挨拶の情報

[舞台] 『ヴァンパイア騎士-Revive-』 Supported by 青山メインランドが上演中
7月1日(水) ~ 5日(日) あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
若月佑美が主演する舞台。
ネルケプランニングの『ヴァンパイア騎士』公式サイト

[映画] 『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』が7月10日(金)から全国ロードショー
7月10日(金)からTOHOシネマズ新宿ほか各地の映画館
乃木坂による単独主演映画。7月10日(金)と11日(土)に全国でメンバー参加の舞台挨拶。
映画の公式サイト
舞台挨拶のスケジュール

[地デ] 『初森ベマーズ』が7月10日(金)深夜に放送開始
7月10日(金) 24 : 12 ~ テレビ東京『初森ベマーズ』初回
乃木坂46が主要役を独占する初の連続「単独」ドラマ。毎週金曜日深夜に放送。
テレビ東京の番組公式サイト

[舞台] 【第二章】學蘭歌劇『帝一の國』-決戦のマイムマイム- が7月12日(日)から上演開始
東京公演 7月12日(日) ~ 20日(月祝) AiiA 2.5 Theater Tokyo
大阪公演 7月25日(土) ~ 26日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
井上小百合と樋口日奈がWキャストでヒロインを演じる舞台。
ネルケプランニングの『帝一の國』公式サイト


乃木坂メンバーが出演する、近々放送予定の注目番組

[地デ] 土曜正午から
7月4日(土) 12 : 00 ~ 日テレ『THE MUCIS DAY 音楽は太陽だ』
日本テレビ系の11時間に渡る生放送大型音楽番組に乃木坂46が出演。総合司会は嵐の櫻井翔。
日テレの番組公式サイト
ナタリーの関連記事

乃木坂出演番組をさらに知りたい方は、以下のページをご覧下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組



川後陽菜の「Popteen」専属モデル決定、良かったですね。

川後陽菜の2015/06/29_00:30ブログ

前田希美との対決企画を経ての快挙で、獲得票数が多かっただけでなく、何と言っても、「Popteen」が売れたのだと思います。

人気モデルの条件は、着た服が話題となり、どんどん売れることだけど、雑誌自体のセールスアップは、編集部が一番望んでいることです。

今回の対決が反響を呼び、販売部数が伸びたことが、専属モデルの決め手になったんじゃないでしょうか。

実際、この号の「Popteen」、私も1冊、買いました(笑)。


西武ドームの『3rd YEAR BIRTHDAY LIVE』では、ライブの休憩時間を利用して、すでに「Ray」の専属モデルとして活躍している白石麻衣に加えて、新たに専属が決まった「nonno」の西野七瀬、「CanCam」の橋本奈々未と松村沙友理、「CUTiE」の齋藤飛鳥が、それぞれのモデルとして登場しました。

ただ、各雑誌が提唱するファッションに身を包み、5人が花道をウォーキングするだけなら、ファンに対する、ちょっとしたお披露目に過ぎないけど、最後に、「フリーモデル」の川後陽菜が登場、全員を率いて退場することで、大きなオチが付いて、会場が一気にヒートアップして、「ショー」として完成しました。

一つのイベントに、バラエティ色を持たせ、エンターテイメント化することに関して、川後陽菜は素晴らしい才能を持っていて、「NOGIBINGO!4」のモデル企画でも、「今ならタダです!」という珠玉の迷言を生み出して(笑)、大いに番組を盛り上げています。


「Popteen」の編集部が、川後陽菜に目をつけ、前田希美とバトルさせる企画を考え出したのも、人々の注目を集める、彼女の「話題力」を期待してのことじゃないでしょうか。

公式ブログで乃木坂ファンに応援を呼びかけ、それに対して、相手側のファンがツイッターなどで前ノン支持を訴え、「Popteen」モデルも、自分の立場をコメント、それらを受けて、再度、川後さんがコメントを返して、どんどん盛り上がっていく。

紙面対決の余波が雑誌への関心度を高め、普段より多くの部数が売れるという、編集部にとって、願ったりかなったりの状況が出来上がる。


静かな水面に波紋を引き起こす、こういった能力は、タレントにとって極めて重要なのだけど、女性アイドルの場合は、控えめさや奥ゆかしさを求めるファンも多く、とくに乃木坂46のような、ガチの美少女清楚系グループでは、育てにくい面がある。

そんな中、川後陽菜は、バラエティにおいて、攻めの姿勢を貫ける貴重なキャラで、闘う清純派美少女アイドルという、不思議な立ち位置を獲得しつつある(笑)。

レギュラーで登場出来るメディアを持っているのは、タレントとして大きな強みなので、川後さんには、この「話題力」を生かして、今後も、モデルとして、そしてアイドルとして、大暴れして欲しいですね。


ところで、『NOGIBINGO!4』の企画で、星野みなみのモデル起用が決まった「Zipper」を買いに、先日、本屋へ行きました。

女性ファッション雑誌のコーナーで、「Zipper」がどこに置いてあるのか探していると、小学校4年生くらいの女の子が本棚を眺めて立っている、丁度前に、平積みされているのを発見。

「ん~、さすがに恥ずかしいな、このシチュエーションは」と、「Zipper」に手を伸ばすかどうか迷っていると、視線に気づいたのか、その少女が私を見て、「えっ?」と目を見開いて、驚いた表情を浮かべている。


そりゃそうでしょう、ティーンの女の子しか買わないような雑誌のコーナーを、完全に場違いなおじさんが、じっくり物色しているわけで。

「このままだと不審者に間違われてしまう」と危機感を覚えたので、意を決して、「失礼」と言いながら、少女が見つめる中、平積み「Zipper」の上から2冊目をすばやく引っこ抜いて、一目散にレジへ逃走しました(笑)。

乃木坂ファンをやるのも一苦労ですが、以前よりは、慣れてきた節があって、「ふ~、危なかった、ギリギリセーフだな」と妙な達成感を覚える自分が、ちょっと怖くなります(笑)。


71ページ目に1人大きく載っているみなみは、横浜っぽい雰囲気のマリンルックがよく似合っていて、普段の雰囲気とは異なるものの、小悪魔キュートといった感じで、べらぼうに可愛いです。

ちなみに、「デニムでボーイズMIXな着こなしがしたい」そうで、申し訳ない、専用辞書がないと解読出来ないっす。

まあ何はともあれ、みなみには、バク転の出来るモデル兼女優兼アイドルを目指して、頑張って欲しいです(笑)。

オフショットがみなみのブログに公開されているので、興味のある方は、のぞいてみて下さい。

星野みなみの2015/06/24_22:30ブログ



「鳥居坂46」について、秋元真夏が昨日のブログに、

不安はたくさんありますが
訪れるものを恐れても拒んでも
仕方ありません

と、正直な気持ちを綴っています。

秋元真夏の2015/06/30_00:30ブログ


新グループに関しては、活動内容はおろか、コンセプトや採用人数すら分からないので、乃木坂メンバーが不安を感じるのも当然だと思います。

現在の正直な気持ちを言葉にすることは、勇気と慎重さの要ることだけど、多くの乃木坂ファンが気にしているニュースなので、真摯に向きい合いたいとの思いから、「鳥居坂46」を取り上げ、ブログを書いたのでしょう。

さすがは秋元真夏と言うべきで、どんなテーマにも、正面から取り組む姿勢が、彼女の人気を支えている気がします。


個人的には、「鳥居坂46」が乃木坂46にどういう影響を与えるかということではなく、オーディション合格者が、後悔なく芸能生活を送れるかどうか、その点が現在、一番気になっています。

乃木坂46の1期2期オーディション合格者が、この4年間に経験したと同じことが、「鳥居坂46」メンバーにも起こる可能性があり、もちろん、明るく楽しいことは多いだろうけど、一方で、厳しい話も少なくない。

例えば、乃木坂に在籍しながら4年制大学を卒業したのは、新内眞衣1人だけで、それも2期生として、あまり忙しくなかった時期に、3・4年生だったことが幸いした面がある。

一方、大学に進学したものの、乃木坂と両立出来ず、グループを卒業せざるを得なかった、あるいは、大学を辞めざるを得なかったメンバーが何人もいます。

大学だけでなく、中学高校においても、乃木坂は、他の芸能事務所のタレントと比べて、学業と両立しやすい環境だとは、決して言えません。


さらに、ダンスや歌に秀でていれば、必ず抜擢されて、中核メンバーになれる保証はない。

かりに、グループ結成当初は、劇場での定期ライブを中心に、パフォーマンス重視の活動を行ない、歌とダンスの上手いメンバーが前に出ていても、1年後、2年後に大きな方針転換が行なわれる可能性は否定出来ません。

乃木坂46は、5枚目「君の名は希望」まで、楽曲イメージを重視して、選抜のトップメンバーを起用していましたが、6枚目「ガールズルール」以後は、握手会成績が選抜序列に色濃く反映されるシステムに変わっていきます。

つまり、乃木坂が業界屈指の握手会アイドルになったのは、6枚目以降であって、5枚目までは、握手会成績は、そこまで重視されていませんでした。

握手会が近づくと、そこで着るファッションの画像が、ブログを埋め尽くすようになったのは、この頃からです。

グループコンセプトの根幹に関わるような、基本方針の大転換が、乃木坂で実際に起こっているので、「鳥居坂46」で起こらないとは言えないんですね。


生駒里奈は、乃木坂2期生募集の際、オーディション参加者へ向けた文章の中で、「今の生活を捨てる覚悟」に触れていましたが、かりに、学校、部活、友情、恋愛と、多くのものを犠牲にしても、生駒里奈のような中核メンバーになれる人は極僅かです。

乃木坂1期は、4万人の中から、オーディションによって約40人が選ばれたけど、グループ初の単独主演映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』で、主役級として取り上げられているのは、白石麻衣、西野七瀬、生駒里奈、生田絵梨花、橋本奈々未の5人だけです。

合格率1千倍のオーディションを勝ち抜いても、乃木坂内でさらに熾烈な競争が続き、トップメンバーになれるのは、ほんの一握りということです。


AKB48Gや乃木坂46は、オーデョションでメンバーを少数に絞り込んで、じっくり時間とお金を掛けて育てるのではなく、合格者を多めに出し、グループ内競争によって、売れるメンバーを見極めていく方式なので、デビュー後も、選抜入りバトルを延々と強いられます。

学業との両立、パフォーマンス力が必ずも決め手にならない分かりづらい評価基準、途中で変更されるかもしれないグループの基本方針、絶えず競争に晒される人事システム。

こういった乃木坂のシビアな4年間を、十分に承知した上で、それでもチャレンジしたいと、納得してオーディションを受けた方が、「こんな筈ではなかった」と、あとあと後悔を感じる確率が低くなると思います。


AKB48の人気が長期低落期に入って久しく、それを凌駕するグループも出て来ない昨今、アイドル業界は、新規参入者は多いものの、全体として成長産業と呼べるかどうか疑問があります。

そういう時期に、アイドルという形態でデビューすることが良いのかどうか、その辺も考慮すべきポイントだと思います。

色々な事務所があり、いろいろな芸能ジャンルがある。

「今の生活を捨てる覚悟」があるのならば、その場所として「鳥居坂46」が最適なのかどうか、自分の得意分野やこれだけは捨てたくないものを見つめ直して、答えを出して欲しい。

乃木坂メンバーが経験したこの4年間は、答えを導くための、貴重な手掛かりになるかもしれません。


秋元真夏は、昨日のブログに、

正直乃木坂46も
まだまだ全く完全体ではないので

と書いています。

真夏さんのような安定した人気を誇る福神常連メンバーですら、見えない明日と闘っているわけで、2015年の日本で、アイドルを続けることの大変さが分かります。

歌とダンス、バラエティ、演技、握手会、ブログなどを通した発信。

どれをとっても、アイドルの活動は才能と相性が重要だと思います。

そして、何より、乃木坂46のようなグループが自分に合うのかどうか、「鳥居坂46」オーデョションへの参加を考えている方は、その辺を見極めることが、肝心じゃないでしょうか。

少なくとも、秋元真夏という人は、乃木坂の中に、自分と合う部分を見出し、それを伸ばす才能があったから、今、輝いているのだと思います。



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