乃木坂メンバーが出演する、近々放送予定の注目番組
[映画] 全国ロードーショー中
6月6日(土)から イオンシネマ板橋ほか各地の映画館 『アイズ』
伊藤万理華の主演映画。原作は鈴木光司の短編ホラー小説集『アイズ』(2005)収録の『しるし』。鈴木氏は、『リング』『らせん』『仄暗い水の底から』などの原作者。
映画『アイズ』の公式サイト
[舞台]『じょしらく』AiiA 2.5 Theater Tokyo (渋谷) で上演中
6月23日(火) 19 : 00 ~ チーム「ら」(山崎)
# (括弧)内は落語の高座を担当するメンバー
チーム「ら」山崎怜奈、堀未央奈、斉藤優里、伊藤万理華、星野みなみ
チーム「く」中田花奈、佐々木琴子、松村沙友理、高山一実、井上小百合
チーム「ご」中元日芽香、衛藤美彩、北野日奈子、能條愛未、齋藤飛鳥
ネルケプランニングの『じょしらく』公式サイト
今日![地デ] 水曜夜6時30分から
6月24日(水) 18 : 30 ~ 22 : 48 テレビ東京 『テレ東音楽祭(2)』
乃木坂46が出演する生放送の大型音楽番組。総合MCはTOKIOの国分太一。乃木坂46は生駒里奈センターの12th選抜が表題曲「太陽ノック」のダンス付きパフォーマンスを録画で披露。「太陽ノック」は連続ドラマ「初森ベマーズ」のオープニング曲。
テレビ東京公式の番組紹介サイト
[地デ] 土曜昼2時から
6月27日(土) 14 : 00 ~ TBS『音楽の日 ONGAKUNOHI 2015』
TBSの生放送大型音楽番組。司会は安住紳一郎と中居正広。乃木坂46出演。
フジテレビの番組公式サイト
[LV] 全国の映画館で舞台『じょしらく』各チーム千秋楽のライブビューイング
6月27日(土) 17 : 00 ~ チーム「ら」最終公演のライブビューイング
6月28日(日) 13 : 00 ~ チーム「く」最終公演のライブビューイング
6月28日(日) 17 : 00 ~ チーム「ご」最終公演のライブビューイング
LIVE VIEWING JAPAN の情報サイト
[CS] 日曜夜11時30分
6月28日(日) 23 : 30 ~ 24 : 00 TBSチャンネル 『乃木坂46えいご#1』
7月4日(土) 10 : 30 ~ 11 : 00 TBSチャンネル (再放送)
川後陽菜、北野日奈子、能條愛未、和田まあや、AKB48の平田梨奈がレギュラーの英語を学ぶ教養番組が6月末にスタート。初回ゲストは桜井玲香とドランクドラゴンの鈴木拓。出演メンバーの顔ぶれから、ワクワク、ドキドキの展開になりような予感が(笑)。
TBSチャンネル公式の番組紹介サイト
乃木坂出演番組をさらに知りたい方は、以下のページをご覧下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組
伊藤万理華さん、共演者の皆さん、福田監督を始めとする制作スタッフの方々、映画『アイズ』の秋葉原での追加上映決定、おめでとうございます。
映画『アイズ』特別追加上映(秋葉原)の詳細
東京のど真ん中、しかもエンターテイメント激戦区とも呼べる秋葉原で、夏休み期間を含む7月8月の2ヶ月に渡る上映は、大きな宣伝効果を期待出来ます。
海外からのオファーと併せると、『アイズ』という作品が評価を得つつあるのは間違いないと思います。
乃木坂メンバーが関わった外仕事で、ここまで明確にプラスの結果が出たのは、初めてじゃないでしょうか。
福田彩乃との二人芝居による若月佑美の『2LDK』、生田絵梨花主演の『虹のプレリュード』、桜井玲香と衛藤美彩がWキャストでヒロインを務めたスーパーエキセントリックシアターの『Mr. カミナリ』。
過去にも高い評価を得た作品はありますが、いずれも、本人がステージに立たないと話が始まらない舞台で、人気を目に見える形に広げていくのが難しかった。
しかし、『アイズ』は映画なので、観客動員数、上映館数、上映期間、海外からのオファーなど、人気を示す具体的な指標が多い上に、鑑賞後、コメントや評価を書き込むサイトが多数ある。
つまり、映画は成功不成功が見えやすい配信方法で、それゆえ、厳しい結果が出ると、主演俳優や監督が叩かれたりすることもある。
そんな中、『アイズ』は、高評価の感想が続き、すべての映画館が上映期間を延長、かつ秋葉原での追加上映が決まるという、快進撃を続けているわけで、伊藤万理華を始めとする出演俳優、そして福田監督ら制作スタッフは、人気映画を作れるという、評判を獲得しつつあると思います。
まりっかが所属する乃木坂にとっても、大きな成功と言えるんじゃないでしょうか。
伊藤万理華が主演する、鈴木光司原作のホラー映画と聞いたとき、「これはいけるかもしれない」と強い期待感を抱きました。
乃木坂のシングルに収録された個人PVとMVで、伊藤万理華が中心となって関わった作品は、ほとんど外れがないんですね。
まあ、バラエティにおいては、『乃木坂工事中』で本人が悩みを吐露したように、今一つキャラが立ってない、というより、そもそもあまりしゃべらない印象が(笑)。
しかし、芝居に入ると、「生まれたままで」MVのように、明るく楽しげな表情から、「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」MVにおける、友情と嫉妬の間で揺れ動く屈折した表情まで、多彩に演じることが出来て、観るものを物語世界に引きずり込む「凄み」を発揮します。
鈴木氏原作の映画は、ホラーの恐怖表現と、家族の絆を描く愛情表現の両方を要求される印象があるけど、まりっかは、そのどちらをも得意とするイメージがあって、これは良い作品になるんじゃないかと思い、公開初日に、イオンシネマ板橋に駆けつけたわけです(笑)。
『アイズ』では、伊藤万理華の「自然」な演技が、注目を集めていますが、演技力という言葉は、人によって抱く印象が微妙に異なるようです。
演技力に関して、明確な定義はないと思いますが、個人的には、作品から切り離して存在するものではなく、ストーリーと映像が作る世界の中で、初めて意味を持つ概念だと考えています。
「棒読みの琴子」であっても(笑)、面白いキャラとして、それが劇を盛り上げているのならば、一種の演技力だし、逆に、繊細な感情表現が出来る役者であっても、それを必要としない芝居だと話が違ってくる。
演技力は、作品と不可分なもので、独立して論じるタイプのものじゃない。
堺雅人には堺雅人が輝く作品があり、水谷豊には水谷豊が生きる作品があり、松平健には松平健にしか出来ない作品がある。
そして、それぞれのドラマを、それぞれの役者が、魅力的なものに仕上げている状況を、高い演技力と捉えるのが自然という発想です。
流れるような台詞回しによるものであっても、美しい容姿によるものであっても、役柄と風貌性格のフィット感によるものであっても、あるいは棒読みの面白さであっても、役者が作品を輝かせていれば、それこそが演技力じゃないかと。
そして、作品を離れた、俳優の「演技力」なんてものは、追求してもあまり意味がないと思っています。
ただ、観客が物語世界にのめり込む妨げになるような、つまり夢から醒めるような、芝居をぶっ込んでくる場合は(笑)、ああ、この役者は演技が下手だなと感じますね。
伊藤万理華は、豊かな表現力を備えている上に、ドラマの制作者が、彼女の使用法を過たないほど、明確な雰囲気を持っていると思います。
まりっかには、彼女をその中に置いてみたい世界や、言わせたい台詞が自然と頭に浮かんでくる、物語が自動的に始まってしまうようなワクワクする魅力がある。
そして、それらを手掛かりにして、制作者がまりっかのイメージに合う役柄や台詞を提示すれば、観客が、彼女の演技を「自然」だと感じ、鮮やかな印象を受ける確率が高くなります。
自身の使用法を誤らせない雰囲気、つまり自分に合った物語を引き寄せる能力、それがまりっかの「自然」な演技の根底にある。
これは、生まれながらの女優と呼びたくなるほど、ハイレベルな演技力じゃないでしょうか(笑)。
乃木坂46には、自分で物語を作り出す、強力な才能を持ったお薦めのメンバーが(笑)、伊藤万理華以外にもう1人います。
星野みなみです。
「シャキイズム」MVでの存在感は抜群でしたが、みなみの出演する個人PVやMVは、まりっかと同じく、外れが少ない。
みなみを使うときに、クリエーターは、明確なメッセージを受け取るので、作品の方向性を決めやすいのだと思います。
今は、「可愛い」という物語を引き寄せて、自分をプロデュースしているけど(笑)、スケールの大きな女優になる潜在力を秘めているので、そろそろドラマなどの外仕事によって、芝居のキャリアを始めて欲しいです。
ちなみに、若月佑美は、系統が異なる様々な役で、作品を盛り上げる、万能型演技力の持ち主という印象がある。
カッコいい男性的な役から、華奢でキュートな少女まで、幅広い役を要求に応じて、自在にこなせる。
女優としてステップアップするためには、さまざまな端役を上手く演じることも必要で、若月さんには、それをこなす器用さがあると思います。
将来、複数のドラマを掛け持ちするような、売れっ子女優になることを、期待しています。
ところで、映画『アイズ』の主題歌は、SuGというロックバンドによる「teenAge dream」です。
この曲が、物語と映像によく合っていて、映画を引き立てていると思います。
「teenAge dream」を中心に据えた以下の予告編は、まりっかの魅力が炸裂しまくっていて、個人的に、非常に気に入っています。
映画『アイズ』予告編 主題歌Ver. teenAge dream / SuG
# クリックすると、すぐに動画が始まるので、音声などにご注意下さい。
アンガールズ田中によると、コケと鉱物だけでは、Eテレに1年に1回呼ばれる程度らしいので(笑)、バラエティ的には、別のジャンルを模索した方が良いんでしょうね。
まあ、クレヨンしんちゃん級の「美尻」にスポットを当てれば、大きく道が拓ける気がするけど、この方向性は、乃木坂的に限度があるかも(笑)。
演技やダンスといった明らかな自分の得意分野には目もくれず、コケや鉱石といった、ガチの専門分野をまず作ろうとする発想が、そもそもアイドルの出発点として違う気もしますが(笑)、それこそまりっからしいと言うべきでしょう。
そうですね、とりあえず、『タモリ倶楽部』狙いで、どうでしょう?、お尻とも縁が深い番組なので、思わぬ展開があるかもしれないし(笑)。
さて、先週金曜日に『MUSIC STATION』が放送されて以降、iTunes Store のトップソングで、ゲスの極み乙女。の「ロマンスがありあまる」が1位を走っています。
さらに、[Alexandros] の「ワタリドリ」も、現在19位と上位に食い込んでおり、私も、ダウンロードしてしまいました(笑)。
二つのグループのランキング上位入りは、強力なMステ効果と言うべきですが、乃木坂46の「命は美しい」は162位に留まっていて、上昇気流に乗り切れていない。
そこで、『MUSIC STATION』をもう一度振り返ってみました。
以下の表は、各グループの「演奏時間」を示したものです。
(表) 2015年6月19日(金)に放送されたテレビ朝日『MUSIC STATION』における各アーティストの演奏時間
[凡例]
[演奏順番] アーティスト名
演奏時間 = 「曲名」
#「演奏時間」は前奏開始から後奏終了までの時間。
#「2 : 59」は2分59秒を表す。
[1] Hey! Say! JUMP
3 : 00 =「Hey! Say! JUMP SPメドレー」
# 内訳
1 : 14 =「ウィークエンダー」
1 : 45 =「キラキラ走れ」
[2] 氣志團
2 : 18 =「Don't Feel, Think!!」
[3] 乃木坂46
2 : 59 =「命は美しい」
# 11th選抜
松井ポジ : 川村真洋, 高山ポジ : 斎藤ちはる, 松村ポジ : 新内眞衣
[4] ゲスの極み乙女。
2 : 28 =「ロマンスがありあまる」
[5] でんぱ組.inc
2 : 32 =「おつかれサマー!」
[6] [Alexandros]
2 : 30 =「ワタリドリ」
実は、3分というもっとも長いステージを貰ったのは、Hey! Say! JUMPと乃木坂46で、ゲスの極み乙女。、でんぱ組.inc、[Alexandros]は、2分半と、それより短い時間でした。
つまり、番組は、乃木坂を、かなり優遇してくれたんですね。
おそらく、CDセールスから考えて、Hey! Say! JUMPと乃木坂46のファン人数が多く、視聴率の引き上げ効果を期待出来ることから、演奏時間を長めに割り振ってくれたのでしょう。
しかし、注目アーティストの紹介という形で出演した3組は、2分半のステージながら、ネットで話題となり、楽曲のダウンロード数も伸びていった。
2014年大晦日の紅白歌合戦の後、「Dragon Night」のダウンロード数が急上昇して、それが SEKAI NO OWARI ブームと呼んでいいような状況につながっていきました。
また、紅白に出場した他のアーティストも、ダウンロード数ランキングで上位に入るケースが続出。
しかし、AKB48Gは、初出場のHKT48を含め、ほとんど順位に変化がなく、紅白効果の恩恵に預かることが出来なかった。
乃木坂46も、同じMステに出演した、ゲスの極み乙女。、でんぱ組.inc、 [Alexandros] が注目を集める中、より長いステージを披露したにも関わらず、関心が顕著に高まった様子はありません。
人気音楽番組に出演して、パフォーマンスを披露しても、AKB48Gと乃木坂46は、なぜ一般関心度の上昇を引き起こせないのか。
以前から、気になっていたことですが、最近、その原因が、秋元康氏の創作スタイルにあるのではと、考え始めています。
どのような手法で歌が作られているのか、詳細は不明ですが、多数のストックから、曲を選び、そこに詞を乗せると聞いたことがあります。
実は、乃木坂の歌を聴いていて、歌詞とメロディが合っていないと感じる部分が少なくない。
例えば、「太陽ノック」は、サビ部分の冒頭、「ノック」という言葉が入るけど、メロディに合わせるため、促音である「ッ」ではなく、「ノヲク」という感じに延ばして発音しています。
その結果、発音として違和感を覚えるだけでなく、「ノック」が持つ躍動感が失われている気がします。
「タッチ、タッチ、ここにタッチ」ではないけど(笑)、「ノック」を通常の発音で、歌に入れ込むためには、メロディ上の工夫が必要になるけど、「太陽ノック」では、そういった言葉とメロディの擦り合わせは行なわれていないようです。
「太陽ノック」に限らず、作曲者と作詞者の間で、十分なやりとりがないまま、歌が作られていると、思いたくなる部分は、以前から結構ありました。
言葉本来の発音とメロディが乖離して、歌詞を曲に、人工的に割り振ったような仕上がりだと、軽快なリズム感は生まれにくい。
単語や文章には、固有のリズムが内臓されているので、それを無視して、ある部分では、間延びさせ、別の部分では、短縮するといったことを、頻繁に行なうと、言葉の持つ力が弱くなってしまいます。
歌詞が自然な形でメロディに乗っていないと、聴く人の心に言葉がテンポ良く届かず、歌のパワーを損ねてしまいます。
「太陽ノック」に対して、今のところ、批判的な意見は少なくないようですが、楽曲メロディを、言葉本来のリズムに沿った形に手直しするだけで、随分と印象が変わる気がします。
さらに、もう一点、問題を感じるのは、メンバーが今直面している葛藤や抱いている夢といったものが、歌詞に反映されている節がないことです。
歌い手の想いを、そのまま歌詞にして、メロディに乗せて届けるのは、非常にインパクトのある表現手法で、かりに文章がキレイでなくとも、聴き手の心を揺さぶる可能性が高くなる。
「太陽ノック」は、ドラマの主題歌という話があるので、乃木坂メンバーの気持ちを、そのまま流し込むタイプの曲には出来ないのかもしれません。
しかし、11枚目表題曲「命は美しい」やアルバム中心曲「僕がいる場所」で歌われている、「死」を巡る心情に、10代後半から20代前半の女性が、どこまで共感出来るのか、疑問を感じるものがある。
伊藤万理華の「まりっか'17」、星野みなみの「お願い☆マイハート!!」、衛藤美彩の「いたずらな片想い」など、個人PVでの楽曲が、ファンから総じて高い評価を得ているのは、本人の気持ちに寄り添った歌詞と曲作りがなされているからだと思います。
等身大の自分を歌うというのは、もっともパワーのあるパフォーマンスで、歌詞やメロディの出来を越えた、インパクを持っています。
ただ、これを実現するためには、歌手本人が作詞するか、そうでなければ、作詞者作曲者が、メンバーとよく話し合って、今悩んでいること、憧れているもの、目指す夢などを聞き出して、それらを理解する必要がある。
しかし、秋元康氏は、乃木坂メンバーとはほとんど会っていないようで、メンバーが、自分の気持ちを歌っていると感じられる曲は、今後も、作るのが難しいんじゃないでしょうか。
ゲスの極み乙女。の「ロマンスがありあまる」は、ボーカルの川谷絵音が作詞作曲、さらに、[Alexandros] の「ワタリドリ」も、ボーカルの川上洋平が作詞作曲しています。
自分自身の内面を、自分の音楽に乗せ、自分の声で歌っていて、二曲とも迫力があります。
一方、でんぱ組.incの「おつかれサマー!」は、作詞作曲両方の欄に、ゆずの北川悠仁とヒャダインこと前山田健一の名前が入っていて、二人が緊密に協力しながら作ったと推測されます。
実際、台詞のような言葉が、メロディに乗って、テンポ良く、ポンポン飛び出してくる歌で、作詞と作曲の二つの秀逸なコラボ作品という印象を受けます。
秋元康氏は、「プロデューサーを探している」とコメントしたようですが、問題の核心は、プロデュースの仕方以上に、、楽曲の制作プロセスにあるのではないかと思います。
歌い手、作詞者、作曲者が、緊密に連絡を取り合う、チームとして仕事を進めないと、人の心を動かす歌を生み出すことは厳しい。
かつて、2011年に「ポニーテールとシュシュ」や「ヘビーローテーション」をリリースした頃、「支店」は、SKE48がメジャーデビューして間がなく、秋元氏とメンバーの距離も、今よりもっと近かった筈です。
ところが、今、「支店」はSKE48、NMB48、HKT48の3グループとなり、公式ライバルの乃木坂46も存在している。
これだけアーティストが増え、必要とされる曲数は膨大なものになっているのに、今でも、秋元康氏がすべての歌の作詞を1人で担当している。
印象的な歌を出し続けるには、さすがに無理のある体制と言うべきじゃないでしょうか。
AKB48Gと乃木坂46が、人気音楽番組に出演して、歌を披露しても、人々が反応しなくなってしまったのは、歌そのものに原因がある。
「忙」という字は「心を亡くす」という成り立ちですが(笑)、制作スケジュールがあまりにタイトで、歌に心が入らなければ、聴いた人の心を動かせないのは当然です。
ステージパフォーマンスを一般関心度の上昇に繋げるためには、質の高い楽曲を世に問うことが重要で、そのためには、創作手法の抜本的な見直しが不可欠だと思います。
人の心を奮わせる歌を、必ず生み出す「ビジネスモデル」は存在しません。
正解の分からない中で、常に試行錯誤を繰り返すしか道はないのだと思います。
だからこそ、いつの時代でも、音楽はチャレンジであり続け、魅力的なのでしょう。
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2013年4月 ~ 2013年10月
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組
# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
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伊藤万理華さん、共演者の皆さん、福田監督を始めとする制作スタッフの方々、映画『アイズ』の秋葉原での追加上映決定、おめでとうございます。
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東京のど真ん中、しかもエンターテイメント激戦区とも呼べる秋葉原で、夏休み期間を含む7月8月の2ヶ月に渡る上映は、大きな宣伝効果を期待出来ます。
海外からのオファーと併せると、『アイズ』という作品が評価を得つつあるのは間違いないと思います。
乃木坂メンバーが関わった外仕事で、ここまで明確にプラスの結果が出たのは、初めてじゃないでしょうか。
福田彩乃との二人芝居による若月佑美の『2LDK』、生田絵梨花主演の『虹のプレリュード』、桜井玲香と衛藤美彩がWキャストでヒロインを務めたスーパーエキセントリックシアターの『Mr. カミナリ』。
過去にも高い評価を得た作品はありますが、いずれも、本人がステージに立たないと話が始まらない舞台で、人気を目に見える形に広げていくのが難しかった。
しかし、『アイズ』は映画なので、観客動員数、上映館数、上映期間、海外からのオファーなど、人気を示す具体的な指標が多い上に、鑑賞後、コメントや評価を書き込むサイトが多数ある。
つまり、映画は成功不成功が見えやすい配信方法で、それゆえ、厳しい結果が出ると、主演俳優や監督が叩かれたりすることもある。
そんな中、『アイズ』は、高評価の感想が続き、すべての映画館が上映期間を延長、かつ秋葉原での追加上映が決まるという、快進撃を続けているわけで、伊藤万理華を始めとする出演俳優、そして福田監督ら制作スタッフは、人気映画を作れるという、評判を獲得しつつあると思います。
まりっかが所属する乃木坂にとっても、大きな成功と言えるんじゃないでしょうか。
伊藤万理華が主演する、鈴木光司原作のホラー映画と聞いたとき、「これはいけるかもしれない」と強い期待感を抱きました。
乃木坂のシングルに収録された個人PVとMVで、伊藤万理華が中心となって関わった作品は、ほとんど外れがないんですね。
まあ、バラエティにおいては、『乃木坂工事中』で本人が悩みを吐露したように、今一つキャラが立ってない、というより、そもそもあまりしゃべらない印象が(笑)。
しかし、芝居に入ると、「生まれたままで」MVのように、明るく楽しげな表情から、「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」MVにおける、友情と嫉妬の間で揺れ動く屈折した表情まで、多彩に演じることが出来て、観るものを物語世界に引きずり込む「凄み」を発揮します。
鈴木氏原作の映画は、ホラーの恐怖表現と、家族の絆を描く愛情表現の両方を要求される印象があるけど、まりっかは、そのどちらをも得意とするイメージがあって、これは良い作品になるんじゃないかと思い、公開初日に、イオンシネマ板橋に駆けつけたわけです(笑)。
『アイズ』では、伊藤万理華の「自然」な演技が、注目を集めていますが、演技力という言葉は、人によって抱く印象が微妙に異なるようです。
演技力に関して、明確な定義はないと思いますが、個人的には、作品から切り離して存在するものではなく、ストーリーと映像が作る世界の中で、初めて意味を持つ概念だと考えています。
「棒読みの琴子」であっても(笑)、面白いキャラとして、それが劇を盛り上げているのならば、一種の演技力だし、逆に、繊細な感情表現が出来る役者であっても、それを必要としない芝居だと話が違ってくる。
演技力は、作品と不可分なもので、独立して論じるタイプのものじゃない。
堺雅人には堺雅人が輝く作品があり、水谷豊には水谷豊が生きる作品があり、松平健には松平健にしか出来ない作品がある。
そして、それぞれのドラマを、それぞれの役者が、魅力的なものに仕上げている状況を、高い演技力と捉えるのが自然という発想です。
流れるような台詞回しによるものであっても、美しい容姿によるものであっても、役柄と風貌性格のフィット感によるものであっても、あるいは棒読みの面白さであっても、役者が作品を輝かせていれば、それこそが演技力じゃないかと。
そして、作品を離れた、俳優の「演技力」なんてものは、追求してもあまり意味がないと思っています。
ただ、観客が物語世界にのめり込む妨げになるような、つまり夢から醒めるような、芝居をぶっ込んでくる場合は(笑)、ああ、この役者は演技が下手だなと感じますね。
伊藤万理華は、豊かな表現力を備えている上に、ドラマの制作者が、彼女の使用法を過たないほど、明確な雰囲気を持っていると思います。
まりっかには、彼女をその中に置いてみたい世界や、言わせたい台詞が自然と頭に浮かんでくる、物語が自動的に始まってしまうようなワクワクする魅力がある。
そして、それらを手掛かりにして、制作者がまりっかのイメージに合う役柄や台詞を提示すれば、観客が、彼女の演技を「自然」だと感じ、鮮やかな印象を受ける確率が高くなります。
自身の使用法を誤らせない雰囲気、つまり自分に合った物語を引き寄せる能力、それがまりっかの「自然」な演技の根底にある。
これは、生まれながらの女優と呼びたくなるほど、ハイレベルな演技力じゃないでしょうか(笑)。
乃木坂46には、自分で物語を作り出す、強力な才能を持ったお薦めのメンバーが(笑)、伊藤万理華以外にもう1人います。
星野みなみです。
「シャキイズム」MVでの存在感は抜群でしたが、みなみの出演する個人PVやMVは、まりっかと同じく、外れが少ない。
みなみを使うときに、クリエーターは、明確なメッセージを受け取るので、作品の方向性を決めやすいのだと思います。
今は、「可愛い」という物語を引き寄せて、自分をプロデュースしているけど(笑)、スケールの大きな女優になる潜在力を秘めているので、そろそろドラマなどの外仕事によって、芝居のキャリアを始めて欲しいです。
ちなみに、若月佑美は、系統が異なる様々な役で、作品を盛り上げる、万能型演技力の持ち主という印象がある。
カッコいい男性的な役から、華奢でキュートな少女まで、幅広い役を要求に応じて、自在にこなせる。
女優としてステップアップするためには、さまざまな端役を上手く演じることも必要で、若月さんには、それをこなす器用さがあると思います。
将来、複数のドラマを掛け持ちするような、売れっ子女優になることを、期待しています。
ところで、映画『アイズ』の主題歌は、SuGというロックバンドによる「teenAge dream」です。
この曲が、物語と映像によく合っていて、映画を引き立てていると思います。
「teenAge dream」を中心に据えた以下の予告編は、まりっかの魅力が炸裂しまくっていて、個人的に、非常に気に入っています。
映画『アイズ』予告編 主題歌Ver. teenAge dream / SuG
# クリックすると、すぐに動画が始まるので、音声などにご注意下さい。
アンガールズ田中によると、コケと鉱物だけでは、Eテレに1年に1回呼ばれる程度らしいので(笑)、バラエティ的には、別のジャンルを模索した方が良いんでしょうね。
まあ、クレヨンしんちゃん級の「美尻」にスポットを当てれば、大きく道が拓ける気がするけど、この方向性は、乃木坂的に限度があるかも(笑)。
演技やダンスといった明らかな自分の得意分野には目もくれず、コケや鉱石といった、ガチの専門分野をまず作ろうとする発想が、そもそもアイドルの出発点として違う気もしますが(笑)、それこそまりっからしいと言うべきでしょう。
そうですね、とりあえず、『タモリ倶楽部』狙いで、どうでしょう?、お尻とも縁が深い番組なので、思わぬ展開があるかもしれないし(笑)。
さて、先週金曜日に『MUSIC STATION』が放送されて以降、iTunes Store のトップソングで、ゲスの極み乙女。の「ロマンスがありあまる」が1位を走っています。
さらに、[Alexandros] の「ワタリドリ」も、現在19位と上位に食い込んでおり、私も、ダウンロードしてしまいました(笑)。
二つのグループのランキング上位入りは、強力なMステ効果と言うべきですが、乃木坂46の「命は美しい」は162位に留まっていて、上昇気流に乗り切れていない。
そこで、『MUSIC STATION』をもう一度振り返ってみました。
以下の表は、各グループの「演奏時間」を示したものです。
(表) 2015年6月19日(金)に放送されたテレビ朝日『MUSIC STATION』における各アーティストの演奏時間
[凡例]
[演奏順番] アーティスト名
演奏時間 = 「曲名」
#「演奏時間」は前奏開始から後奏終了までの時間。
#「2 : 59」は2分59秒を表す。
[1] Hey! Say! JUMP
3 : 00 =「Hey! Say! JUMP SPメドレー」
# 内訳
1 : 14 =「ウィークエンダー」
1 : 45 =「キラキラ走れ」
[2] 氣志團
2 : 18 =「Don't Feel, Think!!」
[3] 乃木坂46
2 : 59 =「命は美しい」
# 11th選抜
松井ポジ : 川村真洋, 高山ポジ : 斎藤ちはる, 松村ポジ : 新内眞衣
[4] ゲスの極み乙女。
2 : 28 =「ロマンスがありあまる」
[5] でんぱ組.inc
2 : 32 =「おつかれサマー!」
[6] [Alexandros]
2 : 30 =「ワタリドリ」
実は、3分というもっとも長いステージを貰ったのは、Hey! Say! JUMPと乃木坂46で、ゲスの極み乙女。、でんぱ組.inc、[Alexandros]は、2分半と、それより短い時間でした。
つまり、番組は、乃木坂を、かなり優遇してくれたんですね。
おそらく、CDセールスから考えて、Hey! Say! JUMPと乃木坂46のファン人数が多く、視聴率の引き上げ効果を期待出来ることから、演奏時間を長めに割り振ってくれたのでしょう。
しかし、注目アーティストの紹介という形で出演した3組は、2分半のステージながら、ネットで話題となり、楽曲のダウンロード数も伸びていった。
2014年大晦日の紅白歌合戦の後、「Dragon Night」のダウンロード数が急上昇して、それが SEKAI NO OWARI ブームと呼んでいいような状況につながっていきました。
また、紅白に出場した他のアーティストも、ダウンロード数ランキングで上位に入るケースが続出。
しかし、AKB48Gは、初出場のHKT48を含め、ほとんど順位に変化がなく、紅白効果の恩恵に預かることが出来なかった。
乃木坂46も、同じMステに出演した、ゲスの極み乙女。、でんぱ組.inc、 [Alexandros] が注目を集める中、より長いステージを披露したにも関わらず、関心が顕著に高まった様子はありません。
人気音楽番組に出演して、パフォーマンスを披露しても、AKB48Gと乃木坂46は、なぜ一般関心度の上昇を引き起こせないのか。
以前から、気になっていたことですが、最近、その原因が、秋元康氏の創作スタイルにあるのではと、考え始めています。
どのような手法で歌が作られているのか、詳細は不明ですが、多数のストックから、曲を選び、そこに詞を乗せると聞いたことがあります。
実は、乃木坂の歌を聴いていて、歌詞とメロディが合っていないと感じる部分が少なくない。
例えば、「太陽ノック」は、サビ部分の冒頭、「ノック」という言葉が入るけど、メロディに合わせるため、促音である「ッ」ではなく、「ノヲク」という感じに延ばして発音しています。
その結果、発音として違和感を覚えるだけでなく、「ノック」が持つ躍動感が失われている気がします。
「タッチ、タッチ、ここにタッチ」ではないけど(笑)、「ノック」を通常の発音で、歌に入れ込むためには、メロディ上の工夫が必要になるけど、「太陽ノック」では、そういった言葉とメロディの擦り合わせは行なわれていないようです。
「太陽ノック」に限らず、作曲者と作詞者の間で、十分なやりとりがないまま、歌が作られていると、思いたくなる部分は、以前から結構ありました。
言葉本来の発音とメロディが乖離して、歌詞を曲に、人工的に割り振ったような仕上がりだと、軽快なリズム感は生まれにくい。
単語や文章には、固有のリズムが内臓されているので、それを無視して、ある部分では、間延びさせ、別の部分では、短縮するといったことを、頻繁に行なうと、言葉の持つ力が弱くなってしまいます。
歌詞が自然な形でメロディに乗っていないと、聴く人の心に言葉がテンポ良く届かず、歌のパワーを損ねてしまいます。
「太陽ノック」に対して、今のところ、批判的な意見は少なくないようですが、楽曲メロディを、言葉本来のリズムに沿った形に手直しするだけで、随分と印象が変わる気がします。
さらに、もう一点、問題を感じるのは、メンバーが今直面している葛藤や抱いている夢といったものが、歌詞に反映されている節がないことです。
歌い手の想いを、そのまま歌詞にして、メロディに乗せて届けるのは、非常にインパクトのある表現手法で、かりに文章がキレイでなくとも、聴き手の心を揺さぶる可能性が高くなる。
「太陽ノック」は、ドラマの主題歌という話があるので、乃木坂メンバーの気持ちを、そのまま流し込むタイプの曲には出来ないのかもしれません。
しかし、11枚目表題曲「命は美しい」やアルバム中心曲「僕がいる場所」で歌われている、「死」を巡る心情に、10代後半から20代前半の女性が、どこまで共感出来るのか、疑問を感じるものがある。
伊藤万理華の「まりっか'17」、星野みなみの「お願い☆マイハート!!」、衛藤美彩の「いたずらな片想い」など、個人PVでの楽曲が、ファンから総じて高い評価を得ているのは、本人の気持ちに寄り添った歌詞と曲作りがなされているからだと思います。
等身大の自分を歌うというのは、もっともパワーのあるパフォーマンスで、歌詞やメロディの出来を越えた、インパクを持っています。
ただ、これを実現するためには、歌手本人が作詞するか、そうでなければ、作詞者作曲者が、メンバーとよく話し合って、今悩んでいること、憧れているもの、目指す夢などを聞き出して、それらを理解する必要がある。
しかし、秋元康氏は、乃木坂メンバーとはほとんど会っていないようで、メンバーが、自分の気持ちを歌っていると感じられる曲は、今後も、作るのが難しいんじゃないでしょうか。
ゲスの極み乙女。の「ロマンスがありあまる」は、ボーカルの川谷絵音が作詞作曲、さらに、[Alexandros] の「ワタリドリ」も、ボーカルの川上洋平が作詞作曲しています。
自分自身の内面を、自分の音楽に乗せ、自分の声で歌っていて、二曲とも迫力があります。
一方、でんぱ組.incの「おつかれサマー!」は、作詞作曲両方の欄に、ゆずの北川悠仁とヒャダインこと前山田健一の名前が入っていて、二人が緊密に協力しながら作ったと推測されます。
実際、台詞のような言葉が、メロディに乗って、テンポ良く、ポンポン飛び出してくる歌で、作詞と作曲の二つの秀逸なコラボ作品という印象を受けます。
秋元康氏は、「プロデューサーを探している」とコメントしたようですが、問題の核心は、プロデュースの仕方以上に、、楽曲の制作プロセスにあるのではないかと思います。
歌い手、作詞者、作曲者が、緊密に連絡を取り合う、チームとして仕事を進めないと、人の心を動かす歌を生み出すことは厳しい。
かつて、2011年に「ポニーテールとシュシュ」や「ヘビーローテーション」をリリースした頃、「支店」は、SKE48がメジャーデビューして間がなく、秋元氏とメンバーの距離も、今よりもっと近かった筈です。
ところが、今、「支店」はSKE48、NMB48、HKT48の3グループとなり、公式ライバルの乃木坂46も存在している。
これだけアーティストが増え、必要とされる曲数は膨大なものになっているのに、今でも、秋元康氏がすべての歌の作詞を1人で担当している。
印象的な歌を出し続けるには、さすがに無理のある体制と言うべきじゃないでしょうか。
AKB48Gと乃木坂46が、人気音楽番組に出演して、歌を披露しても、人々が反応しなくなってしまったのは、歌そのものに原因がある。
「忙」という字は「心を亡くす」という成り立ちですが(笑)、制作スケジュールがあまりにタイトで、歌に心が入らなければ、聴いた人の心を動かせないのは当然です。
ステージパフォーマンスを一般関心度の上昇に繋げるためには、質の高い楽曲を世に問うことが重要で、そのためには、創作手法の抜本的な見直しが不可欠だと思います。
人の心を奮わせる歌を、必ず生み出す「ビジネスモデル」は存在しません。
正解の分からない中で、常に試行錯誤を繰り返すしか道はないのだと思います。
だからこそ、いつの時代でも、音楽はチャレンジであり続け、魅力的なのでしょう。
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