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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

AKB48の大島麻衣とジョニー・デップ

2008-01-18 19:16:45 | 芸能
二十歳の女の子が、スカートから出た脚を、オジサンにジロジロ見られたら、嫌な気がするのは分かる。でも、プロのアイドルが、テレビのトークショーで、こういう話をするときは、言い方を工夫した方がいい。

わざわざ近寄ってきて、ぶしつけに、じっとり見てくる奴は、腹が立つけど、知らんふりしながら、遠慮がちに、チラっと見るひとは、ちょっと可愛い、とか。本心では、「オジサンは、みんなイヤラシイ」と思ってても、嘘でも、一言加えないと(笑)。

そうすれば、多くの「オジサン」視聴者は、「オレは、そこまではやらないよ」と考えて、もう少し、余裕を持って番組を見たと思う。

今回の発言は、大島麻衣が、自分から言い出したというより、「オジサンズイレブン」の番組スタッフが、視聴率アップのために、スパイスの利いた主張を、彼女に求めた可能性が高い。テリー伊藤と、ひと悶着あるようなやつを(笑)。

若槻千夏くらいのトーク力があれば、笑いを取りつつ、喧嘩しつつ、最後は、気分よく終わる、ってな芸当が出来たはずだけど、大島麻衣には、荷が重すぎた。男性ファンを本気で怒らせてしまっては、話にならない。その意味で、この役は、無茶振りだったと思う(笑)。

しかし、AKB48の事務所は、大島麻衣のブログ炎上という事態を、過小評価しない方がいい。

安室奈美恵や、倖田來未は、テレビ番組で、「手や脚を見られたくない」とは、言わない。彼女たちは、美しい肢体による、シャープなダンスが、ファンを魅了する要素の一つであることを、理解している。AKB48も、ミニスカートから出た脚を、一つの魅力として、ステージを作っている。メンバーの女の子たちが、観客の視線に嫌悪を感じていると、ファンが誤解すると、足が遠のくかもしれない。

さらに、AKB48にとって、オジサンファンは、間違いなく、気前の良い、お得意様である。彼らを不愉快にさせると、売り上げ減少につながる危険性がある。

ファンというのは、何を言っても受け入れてくれる、お兄さんやお父さんではない。お金を出す代わりに、色んなものを要求してくる、シビアな顧客である。しかし、そのファンが、自分たちを支えてくれているのも、紛れもない事実である。

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」の宣伝のため、来日しているジョニー・デップは、こう言っている。

私のファンは、私のクライアントである。彼らがいるおかげで、私は仕事を続けていける。

出演したテレビ番組の中で、自分のクライアントを、「痴漢」呼ばわりするプロはいない。今後も、仕事を続けたければ、大島麻衣と、AKB48の事務所は、ハリウッド俳優の、この言葉をかみしめましょう。


アイドルに関して、以下のような、ブログを書いています。よろしければ、ご覧になって下さい。

モーニング娘。その傾向と対策 ~ 第一部


モーニング娘。その傾向と対策 ~ 第二部


モーニング娘。その傾向と対策 ~ 第三部


浦浜アリサとナボコフの「ロリータ」




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