アメリカには、実態のない大学がいくつかあって、お金を出せば、博士号が貰えるらしい。文部科学省の調査によれば、そういったニセ学位を取得していた教授・准教授が、最近三年間だけで、50人弱も存在していた。
専門家が言うには、これは氷山の一角らしい。そんなに多くのひとが、「偽装」学位で、アカデミックポジションを得ていたことに、驚いた。
学位を取るためには、五人くらいの教授の前で、自分の論文内容を説明して、質問に答える、面接審査が必要である。見知らぬ大学に、論文を郵送して、一度もその大学に行かず、後日、博士号が送られてくるなど、あるわけがない。
長年、学問の世界に身を置いている人間が、そのことを知らない筈がない。従って、彼らは、全員、確信犯である。就職や昇進に有利になることを狙って、お金で学位を買ったのだろう。
ニセ学位を取得した人物のなかに、エジプト考古学の吉村作治氏がいる。彼は、テレビインタビューに答えて、「自分の研究が、アメリカで通用するか、腕試しをしたかった」と語った。
不可解な話だ。「腕試し」をしたければ、審査付きの学術雑誌に、論文を投稿すればいい。アメリカのエジプト考古学会で発表して、他の専門家に、意見を聞くこともできる。
普通の研究者は、みんな、日々、そういう「腕試し」をやっている。それが、研究活動というものである。わけの分からない大学に、自分の大事な研究論文を送る人間など、聞いたことがない。
学位を金で買う研究者。さらに、それを承知で、教授に採用する大学。国民の怒りを「買う」前に、大学は、襟を正すべきである。
専門家が言うには、これは氷山の一角らしい。そんなに多くのひとが、「偽装」学位で、アカデミックポジションを得ていたことに、驚いた。
学位を取るためには、五人くらいの教授の前で、自分の論文内容を説明して、質問に答える、面接審査が必要である。見知らぬ大学に、論文を郵送して、一度もその大学に行かず、後日、博士号が送られてくるなど、あるわけがない。
長年、学問の世界に身を置いている人間が、そのことを知らない筈がない。従って、彼らは、全員、確信犯である。就職や昇進に有利になることを狙って、お金で学位を買ったのだろう。
ニセ学位を取得した人物のなかに、エジプト考古学の吉村作治氏がいる。彼は、テレビインタビューに答えて、「自分の研究が、アメリカで通用するか、腕試しをしたかった」と語った。
不可解な話だ。「腕試し」をしたければ、審査付きの学術雑誌に、論文を投稿すればいい。アメリカのエジプト考古学会で発表して、他の専門家に、意見を聞くこともできる。
普通の研究者は、みんな、日々、そういう「腕試し」をやっている。それが、研究活動というものである。わけの分からない大学に、自分の大事な研究論文を送る人間など、聞いたことがない。
学位を金で買う研究者。さらに、それを承知で、教授に採用する大学。国民の怒りを「買う」前に、大学は、襟を正すべきである。