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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

クジラの肉は安全なのか?

2008-01-17 17:39:15 | 政治
クジラの肉を調べたら、ダイオキシンなどの有害物質が、高濃度で検出された、という報道が、何年か前にあった。続報がないので、詳細は分からないが、食物連鎖の頂点に立つクジラが、海に流れこんだ汚染物質を、体内に蓄積・濃縮しているというのは、科学的に筋の通った話である。

最近は、スーパーでも、鯨肉を見かけるほど、クジラの国内供給量が増えている。浅草には、クジラ料理専門店が、新規オープンしたと聞いたし、学校給食に、クジラ肉を復活させる計画もあるらしい。

しかし、肝心の安全性に関しては、何の情報も伝わってこない。

南極海では、日本の調査捕鯨船が、環境保護団体 Sea Shepherd のメンバーに乗り込まれて、大騒ぎしている。オーストラリアの裁判所が、その地域での調査捕鯨を、違法であると判断したことが、きっかけになったらしい。

オーストラリアの領海問題、南極の資源保護、地元の反捕鯨感情などが絡み合って、外交問題にまで発展している。

だが、今や、捕鯨の一番の問題は、「クジラの肉は食べられるのか?」という点にある。食用に適さないほど、汚染が進んでいるのだとすれば、クジラを捕る意味がない。そして、それは、マグロなどの大型魚をはじめとして、多くの魚貝類が、かなりの程度、汚染されていることを意味する。

海洋汚染によって、海産物が食べられなくなるかもしれない。深刻な食糧及び環境問題である。政府は、一刻も早く、鯨肉汚染の調査に乗り出して、結果を公表するべきである。

調査捕鯨なのに、汚染の「調査」をしないで、危険な鯨肉を、市場にたれ流す。政府は見て見ぬふりをして、業者が大儲けする。給食で、それを食べた子供たちは、ダイオキシンなどを、知らない内に、体に蓄積していく。社会問題化したときには、官僚たちは、定年退職して、責任を問われない。

薬害エイズ、薬害肝炎と同じ、悪魔のシナリオだ。

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