相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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『相撲史』ミス…テリー❔

2024-02-13 21:35:01 | 日記
 拙稿「“時代”を超えた力士たち」第5回
〈明治→大正篇③〉を現在鋭意執筆中で
ある。
 加増山改め髙見山酉之助の項につづいて
小結大ノ川を俎上に載せている。
 参考資料として重宝なのが、昭和五八年に
12,000円奮発して購入した、当時東京地裁
書記官N氏の労作『明治 大正の 全三役力士
略伝』であるが、277頁「大ノ川甚太郎」の
星取表中、明治37.5 東幕下44━下段備考欄
に「大野川」とあり、鳥渡ばかり疑問に感じ
たので、『日本相撲史』中巻の番附で検証。
 矢張り大野川となっている。そこで相撲
友の会〔解散〕で複写して頂戴した縮刷の
番附で調べてみると、「大ノ川」であり、
全然“改名”はしてない。

 なんで『日本相撲史』がミスしたのか。
その訳がすぐにぴんときた。同じ東方の
幕下四三枚目「早瀬川」は原本番附には
「早セ川」と書いてあるのだ。それで、
相撲史編纂員が大ノ川の「ノ」は「野」を
崩した文字と錯覚・勘違いしたと解釈。
でも、大の川ならば大野川が正確と考え
られるが、「ノ」が「野」の略体字と
するにはちと無理がありそうだ。
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戦時中、不可解な取組編成

2024-02-13 13:21:55 | 日記
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 昭和十七年春場所、西幕下十枚目
大 和 泉〔翌場所十両 大泉〕星取表。
〇鐘ヶ渕(幕下8)

●橋 本(幕下10)=後十両 相武山

〇照 錦(幕下14)




〇洞ノ海(幕下23)

●八幡野(幕下25)=後十両
〇竹旺山( 〃36)=後幕内
●冨良錦( 〃24)=後十両 冨久錦
〇神惠山( 〃17)

 幕下“二桁”なのに、中盤4連休、終盤
戦に4連戦━不可解な取組編成なのだ。
殆んど自らの下位ばかりと対戦、翌場所
の関取昇格も幸運と云うほかあるまい。
 新十両は6勝9敗で幕下へ逆戻り…。
尚、出羽海から立浪系へ移った武隈(元関脇
両國)の弟子のひとり。
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