茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記28年9月22日「肩凝り・冷え・のぼせ。」

2016-09-22 07:58:21 | 日記

今日は「秋分の日」です。少し肌寒いですね。

「肩凝りと冷え・のぼせ」の患者さんがお見えになりました。

鍼灸治療で「冷え・のぼせ」の治療が出来るのかと思われるかも知れませんが、可能です。


「冷え・のぼせ」の症状は、顔面や頭にのぼせ感や全身の火照り、そして下半身の冷感などですね。肩凝りも「冷え・のぼせ」の随伴症状と考えられます。


台風に伴う「気象病」とも考えられますが、西洋医学では「冷え・のぼせ」は自律神経失調症や更年期障害などが原因とされています。

東洋医学では「上熱下寒」と言い、「心」と「腎」のバランスの失調による「心腎不交」によって起こるとされています。


「心」と「腎」の間で陰陽の遣り取りをして、体内の気血のコントロールをしていますが、内因や外因により気血が滞り、「腎水」が不足して、「心陽」が亢進した状態のことを「心腎不交」と言います。


更年期障害は「血の道」とも呼ばれ女性の「冷え・のぼせ」は「お血」による物が殆どです。


当院では本治法で治療した後に、標治法で治療する事が多いのですが、具体的に使用する経穴としては腎兪・心兪・太谿・大陵・太衝・神門などを使用します。


当院では本治法は積聚治療という、刺さない鍼を使用し、接触鍼と言う「気を補う」手技を使い、その後背部にある兪穴に優しく鍼を当て「気血」を動かし「冷え」を取る治療をしております。刺す鍼に抵抗のある方も安心して治療を受ける事が出来ます。


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