日本シリーズが終了すると広島カープにとっては重要なイベント(?)が待っています。
それが「FA宣言」です。
過去もこの制度で
川口和久(巨人へ)
江藤智(巨人へ)
金本知憲(阪神へ)
新井貴浩(阪神へ)
とエースや4番バッターが(見事に)金満球団へ移籍していきました。
今年のFAで動向が注目されていたのが次の4人です。
石原慶幸(正捕手)
大竹寛(先発4本柱の1人)
東出輝裕(怪我のためほぼ2軍)
栗原健太(怪我のためほぼ2軍)
まず早々と石原が「このチームで勝ちたい」と泣かせるコメントで残留となりました。
そして少し間が空いて大竹がやってくれました。「新たな世界知りたい」とやや意味不明なFA宣言。これまでのニュースとか見ているとカープ球団側もかなり引き止めに動いたらしく、それがあってもFA宣言となったので、おそらく他球団への移籍となるのではないでしょうか。巨人かソフトバンク(おぉ両チームともお金持ち~)が獲得するのではと噂されています。
(危機感ありますか?)
そして今日、東出と栗原がそろって残留を決意しました。先日の大竹FAの後なので、これは嬉しかったです。2人ともまだまだサブなんかに落ちる選手ではありません。この2人がレギュラー争いに出てきてこそ、カープの優勝が見えてくるのです。
しかし大竹は4本柱の一角なので痛いは痛いですよね。
でも負け惜しみかもしれませんが、
今年の成績は10勝10敗(防御率:3.368)
負け数(10敗)と与えた四死球数(49)は「球団ワースト」です。
メジャーへ行った黒田博樹の後で、次のエースの座を何年も期待されましたが、怪我も多く、ご存知のとおり前田健太にエースの座を取られました。若手の野村祐輔や、優良助っ人外人バリントンのほうが安定していたようにも思います。
本当に負け惜しみかもしれませんが、
そんな選手に1年に2億近くも出しますか?
まぁ大竹を含めこれまでの選手はルールにそってその制度を実行したので愚痴を言ってもしょうがないですが、これはお金を持っているチームが有利な制度です。巨人や阪神、ソフトバンクや楽天はどんどん安易な補強でその場しのぎに強くなるでしょう。リーグ内でチームの実力差がついているのもその制度が始まってからのように思います。
前田智徳は引退セレモニーで「広島東洋カープで一途に野球ができたことを誇りに思います」と言いました。たくさんのチームメイトが、たくさんのファンが彼の引退を惜しみました。FA宣言して金満チームに移籍した選手は活躍している時は多くのお金をもらってチヤホヤされていますが、少しでも調子を落とすとまた大金を使って新しい選手を手に入れて簡単に首を切られてしまうように思います。
ずっとファンだったから、そんなポイ捨ての人生を歩んで欲しくはないのです。どんな道であれ、ファンに愛される選手となってください。