共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

学舎跡

2014年01月05日 20時27分35秒 | 日記
関口日枝神社から更に3分程北上したところに来ました。

このだだっ広いところ…実はここは、私が卒業した昭和音楽大学が建っていた場所です。5年程前に厚木市内から川崎の新百合ヶ丘に全面移転した後もしばらく建物がそのままになっていたのですが、去年解体されて、御覧のような真っさら更地になりました。

画面奥にポツンと立っているヒマラヤ杉のあるところが、かつての正門があったところで、写真を撮っている辺りにはB館という練習室棟と女子寮がありました。

それにしてもこうして見ると、大学というにはあまりに狭い敷地に建っていたのだな…ということが、今更ながら分かります。

かつてここを受験する時、私は秋の推薦入試には間に合わず、2月の一般入試を受けました。入試日の前日、詰め襟を着た私はここの正門前に来て学舎に向かって「お願いします、私をここへ入れて下さい」と頭を下げたことをふと思い出しました。

それから二十有余年、世間擦れしてしまったのか、そんな頭を下げた場所がこんな更地になってしまったのを目の当たりにしても、別段何の感慨も浮かんできません。いつぞや誰かから「母校が跡形もなく無くなってしまうというのは、寂しいものでしょう?」と聞かれたことがありましたが、私は本来どこか冷めたところがあるようで、特に感傷に耽ることもありませんでした。

工事工程報告書には、ここには病院が建つことが書かれていました。さて、どんな姿の病院になりますやら…。
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