共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

名曲コンサート

2014年10月26日 21時37分40秒 | 日記
日本橋から東京駅に移動してきました。本来は別に何の用事もなかったのですが、ちょっと気が向いて丸の内口北側にある東京中央郵便局KITTEに足を運んでみました。

中に入ったら、ショッピングビル部の中央吹き抜けに舞台が組まれていて、何やら譜面台と楽譜が並べられていました。何だろうと思ったら、石川県金沢市を拠点とするオーケストラアンサンブル金沢のメンバーによるコンサートが開演する直前でした。何でも、来年3月14日に北陸新幹線が開業し、東京⇔金沢間を直通運転することのPRのためのイベントだということでした。

1階部分はかなりの人で埋め尽くされてしまっていたので、急いで2階に上がりました。そうしたら、ちょうど舞台真正面にあたるところにたまたま誰もいなかったので、これ幸いと陣取ることにしました。

やがて司会者によってイベントの主旨が説明され、指揮者の金聖響氏が登場しました。曲目は

◎ベートーヴェン バレエ音楽《プロメテウスの創造物》序曲

◎モーツァルト ディヴェルティメント ヘ長調 K.138

◎モーツァルト 交響曲第40番 ト短調より 第1楽章

◎ベートーヴェン 交響曲第7番 イ長調より 第1、第4楽章

といった耳馴染みの曲が演奏され、終演後、居合わせた観客から大きな拍手が贈られました。

今回のオーケストラのセッティングは、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンとが指揮者を挟んで向かい合う『対向配置』というものでした。特に古典派のハイドン辺りからメンデルスゾーンぐらいにかけての作曲家の作品を演奏する際に効果的な音響を得られる配置なのですが、何故か日本のオーケストラではなかなか取り入れられにくいものとなっています。しかし、今回こうして対向配置でモーツァルトやベートーヴェンを聴いてみるに、やはりこの配置は意味を成すなぁということを再認識したのでした。
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じれったい…

2014年10月26日 20時33分35秒 | 日記
福徳祭にはいろんな屋台が軒を連ねていましたが、鳥居の前では餅搗きが行われていました。搗いた餅はその場で磯辺焼きにされ、販売されていました。

ただ、だいぶ量を搗いたのかも知れませんが、臼や杵が餅でベタベタになってしまっていて、搗き手の人達がものすごく搗きにくそうにしていたのです。一応臼の向こう側にこねどり役の女性がしゃがんで杓文字を持って待機してはいるのですが、何にもしないでただ座っているだけなものですから、事態が一向に好転しないのです。こういう場合にはこねどりさんが手際よく杵についた餅をこそぎ落としてあげなければいけないのですが…。

昔、実家で毎年餅搗きをしていた者としては何とも気になって仕方なかったのですが、だからといって出しゃばって行くわけにもいかず、何とも複雑な心境で見守っていたのでありました。お疲れ様…。
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社新たに

2014年10月26日 19時58分32秒 | 日記
高島屋から三越前に移動してきました。あまり知られていませんが、ここに《福徳神社》という稲荷神社が坐します。

小さいながらも歴史は古く、清和天皇の貞観年間(859~876年)にはこの辺りの地に鎮座坐していたと言われています。その後、江戸時代に入ると『徳川に福をもたらす神社』として家康を始めとした将軍も参詣していたようです。特に2代将軍徳川秀忠が参詣の折、クヌギの木で造られた鳥居に若芽が芽吹いたところから《芽吹稲荷》の別称が与えられ、今日までその別名で親しまれています。

またこの神社は、富籤(とみくじ)興行が幕府から公認された数少ない神社のひとつとして、水野忠邦による天保の改革によって中止に追い込まれるまで江戸庶民に広く知れ渡っていたようです。水野の失脚後に再興され、明治に入って村社の社格を得て今日に伝えられています。

日本橋地区の再開発に伴ってあちこちと移転を余儀なくされていましたが、この度めでたくコレド室町に隣接する一角に社域を設け、新たに御社が造営されました。そして、先日22日に御遷坐祭が執り行われたということで、近くに来ていたこともあってお詣りに伺ったわけです。

それほど大きくない御社には物凄い人数の参拝客が列を成していました。ちょうど御遷坐を祝して、近隣の商店会による『福徳祭』も開催され、様々な露店が立ち並んだ界隈は大いに賑わっていました。

さて、ここでお詣りしたら、少しはクジ運も良くなる…でしょうか?
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傘寿の賀

2014年10月26日 19時42分22秒 | 日記
今日は《特別展・天皇皇后両陛下の80年》を観るために、日本橋高島屋にきました。先日、皇后陛下が一足早く傘寿を迎えられ、12月には今上陛下も傘寿を迎えられることを記念した催しです。

入場無料の催しとあってか、8階の催事場に入るまでに何と2時間待ち!それでも、やっと入った会場内には、両陛下の御成婚から今日に至るまでの様々な歩みが写真で紹介され、各国要人からの贈り物や宮中祭祀に使用される調度品といったゆかりの品々も展示されていました。

様々な展示品の中でも、とりわけ人々の注目を集めていたのが、1階中央階段前に置かれたアップライトピアノとハープです。ピアノは今上陛下が昭和27年に立太子された折にヤマハから贈られたもので、譜面台部分にはさやえんどうの金蒔絵が施されています。ハープは大正15年に皇室に買い上げられ、皇后陛下が演奏されていたものだそうです。会場内には在りし日のフルートの吉田雅夫氏やチェロの青木十良氏、またウィーンフィルのメンバーと合奏される皇后陛下のお写真も展示されていましたが、音楽にも造詣の深い両陛下ならではの展示品です。

写真では分かりにくいのですが、ハープの手前の譜面台には楽譜が乗っています。何だろうと思ったら、何とモーツァルトの《フルートとハープのための協奏曲》のソロハープのパート譜が置かれていました!実は皇后陛下のハープの腕前、なかなかのものと見ました。

御高齢にもかかわらず、今でも国民の安寧を祈っておられるという両陛下には、幾久しくお健やかにお過ごし頂きたいと思います。

この展示会は明日まで開かれています。
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