パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

目黒区美術館コレクション展 越境者たち at 目黒区美術館

2020年03月11日 | アート・文化
目黒区美術館は、定期的に収蔵品を展示します。
今回は、「越境者たち」と題し、絵画の分野や材質技法にまつわる様々な境界を越えて新たな 芸術表現を目指した画家たちの作品を紹介する、と言う事です。
目黒区美術館は、「近現代美術の流れとその特徴を理解するための体系的なコレクションを形成していく」が基本方針ということで、近代美術品のコレクションが特徴です。

第1章は「諏訪直樹 vs 川村清雄」
額縁を超越して無限に展開する空間表現を目指した諏訪直樹と、明治初期より西洋渡来の新技法である 油彩に挑み、日本の近代絵画の新たな地平を拓いた川村清雄の二人の作品を対峙。

第2章「パンリアルの挑戦」
戦後、抽象などの先鋭的な表現を日本画の技法により実現する「膠彩(こうさい)表現」で日本画を革新した「パンリアル美術協会」の画家たちの展示。
「パンリアル美術協会」が面白かったですね。画材を変えれば前衛美術と変わりありません。これを日本画として発表した(しかも京都画壇で)ことは、気合が入っていましたねぇ、この当時の画家は。


作品数は少なかったです。しかし、趣の異なる収蔵品が同時開催していました。
それが「山下新太郎のファミリーポートレート」
戦前にフランスに留学した洋画家、山下新太郎の三女である渡邊峯子氏よりの寄贈から。
峯子氏の幼少期から青年期までの肖像画、身近な人々、花の絵から成ります。
山下新太郎の親しい人々に向けた眼差しを鑑賞します。
これぞ、ザ・洋画と言うべき作品群です。
「越境者たち」の過激な作品の後に観ることで、心のバランスが取れます(笑)

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モーリス・ユトリロ展 at 日本橋高島屋

2020年03月07日 | アート・文化
こんなご時世に開催している稀有な展示会です。まあ、開催期間が短いからやらざるを得なかったと言うか・・・
サブタイトルは「パリが生んだ苦悩の画家」ですが、「奴隷じゃね?」と写真を見て思いました。
写真とは、母親とその夫(ユッテル)と本人が写っている写真。ユトリロのおかげで裕福になった夫婦は洒落た服を着ているのに、ユトリロはボロ服。
ユトリロの絵を見て鬱にならずに済むのは、まだらに描かれた青空のおかげかな?と感じました。あれ、雲しか描いていなかったら、ハーグ時代のゴッホだなよァ、と。


どう、苦悩だったのかというと、
ユトリロは私生児で父親が不明。
母親が結構美人で、いろんな男と浮名を流し育児放棄。
酒好きの祖母に育てられたので、子供の時からアル中。何度も入退院を繰り返す。アル中対策として医者の勧めで絵を描き始めた。
母親の最後の夫(ユッテル)はユトリロとは親友だった。母親とは21歳年の離れた夫になる。ユトリロの方が3歳年上。
母親とユッテルの管理下で絵を描かされる。
母親の命令で、ユトリロ51歳の時、5歳年上の銀行家の未亡人と結婚させられる。
妻に軟禁状態で絵を描かされる。ギャラは水で薄めたワイン。
コメント (2)
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ルネ・ラリック at 東京都庭園美術館

2020年03月04日 | アート・文化
ラリックの作品は、松濤美術館、練馬区立美術館等でも見ました。
しかし、アール・デコの館(東京都庭園美術館)で見るアール・デコの傑作は、一味違いますな。
よりエレガントに見えます。

全ての作品が撮影可能です。
しかし、ガラスを撮影するのは難しいです。
プロが撮影したポストカードやカタログで楽しむのが良いと思います。
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