以前、錦川清流線に乗ったときの記事に書いたのですが、錦川清流線の前身である国鉄岩日線は、当時の終点である「錦町駅」から先、六日市の駅までの軌道は、ほとんど完成していました。
ですが、国鉄再建策によって、事業は凍結。
一度も使われないまま放棄された軌道跡は、わずかに、錦町駅から雙津峡までを「とことこトレイン」という形で、観光用の自動車を走らすことで活用しています。
錦町側のほうは、国道434号線沿いに車を走らせますと、並行して伸びる軌道跡をいやでも見る事ができるわけですが、六日市側がどうなっているのか、ちょっと気になりました。
で、やってきたのが『道の駅むいかいち温泉』。
ここの敷地が、岩日線の「六日市駅」になる予定だった場所なのです。
ここから「六日市ずい道(トンネル)」まで、岩日線(になる予定)だった軌道跡には、遊歩道があるらしい。
売店のおばちゃんに場所を聞き、第3駐車場の奥から、敷地の東端へ細い道を歩くと
温泉施設のプールの脇に出てきます。(矢印のように出てきます)
見えている側が、駅の予定地だったわけですな。
で、後ろ側は、遊歩道になります。
向こうに見える坂が、鉄道にしては不自然な急こう配。
そして、手前のほうの敷地の幅が広いことを考えますと、このへんは土盛りした土手の上に、線路を通す予定だったのでしょう。
その土手を削ったあとに、遊歩道がある感じですね。
少し先まで歩いてみます。
坂の手前に、遊歩道の案内板がありました。
全長747m。
往復で1.5kmかぁ・・・。
ちと、歩くの辛いな。
ってことで、駐車場に戻って、車で遊歩道の終点近くまで行きます。
県道沿いの「こうやまきギャラリー」のところで曲がると、高速道の下をくぐるところで、裏側から遊歩道へ上がれるようになっていますよ。
道の駅の方向。
で、こっちは遊歩道の終点方向。
トンネルの50mほど手前で、遊歩道は終わり。
伸びかけの雑草を踏み、トンネルに近づきます。
入口にはフェンスが張られ、中には入れないようになっています。
トンネルの長さは、4679m。
錦町側から、この長大なトンネルで山脈を貫き、一気に六日市側に出る予定だったみたい。
トンネルそのものは完成していて、その昔、六日市の子供が、歩いて錦町側に出てきて、大騒ぎになったこともあるんだって。
写真ではよく写っていませんが、奥の方はレールを敷くための溝をつけたコンクリート舗装になっています。
トンネルの中は全く荒れてなく、綺麗なもんだな。(未使用ですしね)
トンネル脇に埋め込まれたプレート。
完成したのは、昭和52年。
以後、30年以上放置されているわけです。
勿体ないというか、なんというか・・・・・。
何かに活用できないもんですかね。
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