氷見透は宇宙人に改造されてしまった。
3億年の昔より地球を観察していた鉱物生命体・由宇は、地上での活動のために人間の姿を借りて自分の分身、より優れた子孫を人間社会にばらまくことで世界を支配せんとしていた。そして透に次世代作成、つまり子作りへの協力を強いるのだが、由宇のかりそめの身体はせいぜい小学校高学年程度の少女の姿だった……。
「生命とは、好奇心だ。知り得ぬ事を知る為に、まだ見ぬ物を見る為に。お前らは、その為に、この地に生まれ、海より上がり、この星に満ちて、そして、日々、戦い続けているのだ。終わりのない、残酷な戦いを」
「不完全な生命体である人間は何故自ら死を選ばないのか?」と問いかける由宇の結論。 そして由宇の最大の敵は<自死>。もとは同じ鉱物生命体の一部でありながら、ガン細胞のように浸透し、自らを滅ぼそうとする存在だった……
第1回ノベルジャパン大賞の大賞受賞作で、このあと2年半の間に7作目まで出ているので、それなりに人気はあるのかな。話としては、美少女エイリアンの押しかけ話で、アマゾンではわかつきひかるの『AKUMAで少女』と同じテーマということで紹介されていました。2巻目以後はハーレム・シナリオに分岐したようです。
デビュー作なので仕方がないのだろうけれど、やはり荒削り。前半の異文化コミュニケーションによるドタバタしたかけあいと、後半のドロドロした殺し合いが乖離した不快感を感じました。特に、ひき逃げ犯がほぼ無罪放免になったくだりには、こんな子供だましの言い訳が通じると思いこむ犯人はいるだろうけれど、実際に通じさせてしまう司法・警察制度は腐っているというか非常識。せめて(陳腐だけれど)金持ちだか有力者の関係者ということで横車が通ったくらいにはしてもらわないと、その時点で主人公の境遇に同情する以前に興ざめです。
数を増やして社会の中から支配していくという侵略方法や、人間型形態を取った時点でかなり記憶が欠落している設定、核兵器に破壊と殺戮以外に使い道があるのかという会話のあたりは面白かっただけに残念。
【たま◇なま】【生物は、何故死なない?】【冬樹忍】【魚】【鉱物生命体】【交尾】【二次性徴】【生殖器破損】【核兵器】
3億年の昔より地球を観察していた鉱物生命体・由宇は、地上での活動のために人間の姿を借りて自分の分身、より優れた子孫を人間社会にばらまくことで世界を支配せんとしていた。そして透に次世代作成、つまり子作りへの協力を強いるのだが、由宇のかりそめの身体はせいぜい小学校高学年程度の少女の姿だった……。
「生命とは、好奇心だ。知り得ぬ事を知る為に、まだ見ぬ物を見る為に。お前らは、その為に、この地に生まれ、海より上がり、この星に満ちて、そして、日々、戦い続けているのだ。終わりのない、残酷な戦いを」
「不完全な生命体である人間は何故自ら死を選ばないのか?」と問いかける由宇の結論。 そして由宇の最大の敵は<自死>。もとは同じ鉱物生命体の一部でありながら、ガン細胞のように浸透し、自らを滅ぼそうとする存在だった……
第1回ノベルジャパン大賞の大賞受賞作で、このあと2年半の間に7作目まで出ているので、それなりに人気はあるのかな。話としては、美少女エイリアンの押しかけ話で、アマゾンではわかつきひかるの『AKUMAで少女』と同じテーマということで紹介されていました。2巻目以後はハーレム・シナリオに分岐したようです。
デビュー作なので仕方がないのだろうけれど、やはり荒削り。前半の異文化コミュニケーションによるドタバタしたかけあいと、後半のドロドロした殺し合いが乖離した不快感を感じました。特に、ひき逃げ犯がほぼ無罪放免になったくだりには、こんな子供だましの言い訳が通じると思いこむ犯人はいるだろうけれど、実際に通じさせてしまう司法・警察制度は腐っているというか非常識。せめて(陳腐だけれど)金持ちだか有力者の関係者ということで横車が通ったくらいにはしてもらわないと、その時点で主人公の境遇に同情する以前に興ざめです。
数を増やして社会の中から支配していくという侵略方法や、人間型形態を取った時点でかなり記憶が欠落している設定、核兵器に破壊と殺戮以外に使い道があるのかという会話のあたりは面白かっただけに残念。
【たま◇なま】【生物は、何故死なない?】【冬樹忍】【魚】【鉱物生命体】【交尾】【二次性徴】【生殖器破損】【核兵器】