ライトノベルとジュヴナイルとヤングアダルトの区分は難しいです。というより、これらについて語ろうとするなら、まず自分で定義するところから始めないといけないのですね。
ジュブナイル(Juvenile)というと児童文学全般。ジュブナイルSFというと福島正実らによって1970年代から展開された小中学生向けのSF全集に代表されるもので、昔はどこの学校の図書館にも世界の偉人伝とセットで置いてあった気がします(逆に今は地元の学校や図書館や書店では見ません)。ヤングアダルトやライトノベルというとグッと門戸が狭まって、中高生向けの文庫小説でかつ表紙等にマンガ家やアニメーターまたはその系統のイラストレイターを使用したものといった感じ。どちらかというと、ライトノベルは文庫限定のような気もします。
今は『ライトノベルス完全読本』とか出ているので、「ライトノベル」が市民権を得たのかなとも思う一方、書き手の側に「ライト」という言葉に書き飛ばすというニュアンスを感じて嫌悪する人もいて……。
昔の博物学と同じですねえ。まず系統立てた分類が大仕事。
でも『このライトノベルがすごい!』はちょっと期待はずれ。製作期間相応、値段相応の冊子でした。とりあえずアンケートとってランク付けして、人気キャラや作品を紹介して、ファンの対談を載せて……といったところ。これが唯一無二ならともかく、(歴史的考察も含めて多方面からのアプローチをしている『完全読本』や創生期の一線作家の証言である『コバルト風雲録』など)他にもいろいろ出てきているご時世なので、通り一遍抑えているだけでは物足りず。
とりあえず今の期待は『文学賞メッタ斬り!』と同じ大森望・三村美衣の共著による『ライトノベル☆めった斬り!』かな。文学賞と並列扱いだよ☆
「ライトノベルス完全読本」★★★★
「このライトノベルがすごい!」★★
「コバルト風雲録」★★★★★
「ライトノベル☆めった斬り!」★★★★
【ライトノベル】
ジュブナイル(Juvenile)というと児童文学全般。ジュブナイルSFというと福島正実らによって1970年代から展開された小中学生向けのSF全集に代表されるもので、昔はどこの学校の図書館にも世界の偉人伝とセットで置いてあった気がします(逆に今は地元の学校や図書館や書店では見ません)。ヤングアダルトやライトノベルというとグッと門戸が狭まって、中高生向けの文庫小説でかつ表紙等にマンガ家やアニメーターまたはその系統のイラストレイターを使用したものといった感じ。どちらかというと、ライトノベルは文庫限定のような気もします。
今は『ライトノベルス完全読本』とか出ているので、「ライトノベル」が市民権を得たのかなとも思う一方、書き手の側に「ライト」という言葉に書き飛ばすというニュアンスを感じて嫌悪する人もいて……。
昔の博物学と同じですねえ。まず系統立てた分類が大仕事。
でも『このライトノベルがすごい!』はちょっと期待はずれ。製作期間相応、値段相応の冊子でした。とりあえずアンケートとってランク付けして、人気キャラや作品を紹介して、ファンの対談を載せて……といったところ。これが唯一無二ならともかく、(歴史的考察も含めて多方面からのアプローチをしている『完全読本』や創生期の一線作家の証言である『コバルト風雲録』など)他にもいろいろ出てきているご時世なので、通り一遍抑えているだけでは物足りず。
とりあえず今の期待は『文学賞メッタ斬り!』と同じ大森望・三村美衣の共著による『ライトノベル☆めった斬り!』かな。文学賞と並列扱いだよ☆
「ライトノベルス完全読本」★★★★
「このライトノベルがすごい!」★★
「コバルト風雲録」★★★★★
「ライトノベル☆めった斬り!」★★★★
【ライトノベル】