goo blog サービス終了のお知らせ 

付け焼き刃の覚え書き

 開設してからちょうど20年。はてなにお引っ越しです。https://postalmanase.hateblo.jp/

「ウィズレイン王国物語2」 雨傘ヒョウゴ

2025-05-07 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
『ほんの少しの寂しさは、きっと新たな喜びを運んでくれるに違いない』

 勇者と相棒の竜により拓かれた国ウィズレイン。その転生である国王クロスと男爵令嬢エルナは惹かれ合って婚約者となり、戦士と竜ではなく戸惑いつつも男と女として着実に距離を縮めていく。
 そんな折、隣国マールズの使者が来訪。マールズとは表だって敵対関係にはないが若干の緊張状態にあり、竜の秘密を狙って接近しているのではないかと警戒されている。しかし、使者として現れたのは前世の友、天才発明家のカイルヴィスと瓜二つだった。だが、カイル・ズーミエを名乗るその男には、前世の記憶はないらしい……。

 ハムスター精霊が愉しい、ほんわりふわふわな転生ファンタジー。

【ウィズレイン王国物語 2~虐げられた少女は前世、国を守った竜でした~】【雨傘ヒョウゴ】【LINO】【オーバーラップノベルスエフ】【竜が花嫁】【竜の少女が前世の友と再会し、人として生きる意味を見つけるお話】【小説家になろう】【前世は竜。今世は令嬢!?】 【ハムスター精霊】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ウィズレイン王国物語1」 雨傘ヒョウゴ

2025-05-02 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「ギリギリ見えてはいない。ギリギリな。それに俺は中身にしか興味はない」
「ど、堂々と真顔で言っちゃったよ!」
「白い布を見せられてもなぁ。もうちょっと色気をくれ」
「ギリギリどころかあまりにもどストレートだ!」


 ウィズレイン王国は勇者ヴァイドと相棒の竜エルナルフィアにより拓かれた国と伝えられており、竜の生まれ変わりが現れたなら再び王族と娶すものとされていた。
 自身の前世が国を守護する竜だったことを思い出していたカルツィード男爵家の養女エルナは、義母や義姉ローラに虐げられる日々を過ごしていてもそれがあまり苦にならなかった。しかし、勇者の遺した言葉に従い、その年も成人した娘が王宮に集められた際にエルナが身につけていた石が竜の鱗だと判明。しかし、その鱗はローラに取り上げられていた。
 竜の生まれ変わりだと主張するローラにつきあい王城に逗留することになったエルナだったが、王子を見た瞬間に気がついた。見た目は違うが国王ヴァイドこそ初代ヴァイドの転生であると……。

 義母や義姉に虐げられていた娘が若き王に見初められるというシンデレラ以来の王道ストーリーで、この少女の前世が国を守護する竜であり、今もかなりの力を秘めているというあたりがファンタジー。紆余曲折のラブストーリーをストレスなしで楽しめる1冊です。

【ウィズレイン王国物語 1~虐げられた少女は前世、国を守った竜でした~】【雨傘ヒョウゴ】【LINO】【オーバーラップノベルスエフ】【竜が花嫁】【竜の少女が前世の友と再会し、人として生きる意味を見つけるお話】【小説家になろう】【前世は竜。今世は令嬢!?】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件」 駄犬

2025-04-14 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 マルスはファルーン王国の第一王子だが実母である王妃が死に、側室に男子が生まれて以来、命を狙われ続けていた。食事には高確率で毒が仕込まれているため、ろくに食事もできない。
 そこで12歳ながら夜中にこっそり城の外に抜け出しては森でモンスターを狩り、その肉を食べて飢えをしのいでいた。調味料を使ってもモンスター肉は不味いが毒殺されるよりはマシだった……のはずだった。彼の前に現れた大剣を担いだ赤髪の美女、〈剣聖の赤鬼〉カサンドラが彼を褒めたのだ。「おまえ、見込みがあるな。私の弟子になれ」と。
 どうやらモンスターの肉にも毒があるのだが、食べ続けていれば身体能力が上がるらしい。自ら服毒して鍛錬しているとは見上げた心意気だというのであった……。

 禁忌とされているモンスター肉を食って強くなる話と言えば『勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える。』なんだけど、三馬鹿は2020年、王位に就いたは2022年。これ以前に強くなる条件に相手や特定の存在の肉や血を取り込むことで力を得るという、「戦闘経験を積む」より「モンスター肉を食う」が上位に来る話があったかどうか気をつけておくことにしましょう(現代作品に限定しなければ、古代の戦士文化や中国やアステカ神話くらいまで遡れるわけですが)。ただ、この話は三馬鹿と違ってモンスターは不味く、しかも生で食った方が効率が良いと焼くことすら許されなくなる悲しいお話です。
 また主人公を言動を周囲が勝手に勘違いして、忖度して動き回り、主人公のあずかり知らぬところで話が大きくなっていくエスカレート型の勘違いもの。1冊目でとりあえず勘違い系成り上がり譚として完結してますが、もうちょっとだけ続いているのです。

【モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件】【駄犬】【芝】【GCN文庫】【たった一つの勘違いから始まる狂食英雄伝】【闘技場】【モンスター軍団】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「魔術師クノンは見えている7」 南野海風

2025-03-29 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「クノンは無関係ではなくなったので」
 聖女のその言葉の意味をクノンはまだ知らない。

 魔術都市ディラシックにヒューグリア王国の第9王女、クノンの婚約者ミリカが来訪した。クノンが学園に入学して以来だから、おおよそ1年半ぶりの再会だ。お互いに抱き合って再会を喜んだのも束の間、師匠ゼオンリーと魔術談義に夢中になるクノンに思うことがないでもないミリカだが、彼女にはこの街に来てやるべきことがあった。
 侍女のリンコに聖教国の聖女レイエス、帝国の大貴族の娘で後輩のセララフィラ、数え上げていけばクノンの「仲の良い女の子」は本人曰く23人いるらしい。それらを1人1人調べ上げ、牽制しておかねばならないのだ。もう手遅れかもしれないけど……。

 女の子とみれば片っ端から声をかけるナンパ男に婚約者がいたのか!?とみんな驚く回。ミリカの決意に奮起し聖女の研究に触発されたクノンは、ようやく造魔学に手をつけようとしますが、そちらも一筋縄ではいかないジャンル。クノンらしい発想で挑むことになります。一方、ゼオンリーとの再会のついでに、街中のオーガの謎に挑もうとして結果的に師匠の過去の悪行が明らかになります。
 今回も聖女の壊れっぷりに注目。純情にして軟派なクノンのおかしさとは逆ベクトルですが、無感情・無表情なまま植物だけを愛する聖女が、今度は土地に執着し出すのが良い味です。

【魔術師クノンは見えている7】【南野海風】【Laruha】【カドカワBOOKS】【盲目の天才の魔術探求・二年生編】【生首】【酔っぱらいお姉さん】【教皇】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「天才魔術師を弟に持つと人生はこうなる2」 江崎乙鳥

2025-03-26 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「人間が陽気に騒ぐのはいいことなんだ。生きている者の力を示すことで闇の力を押し返す助けになる」
 ガジュラは酒杯をあおった。

 弟の付き添いで魔術学校にやって来たルカは、それまで特にやることもなく弟の従者を務めていたが、それでも時間が余る。そんなとき、討伐したヒュドラの骨買取の打ち合わせを兼ねて招待されたエーデルリンク先生との晩餐の席で、彼はエルダーの森の狩猟番に任命された。白い狩人と呼ばれたルカの腕は誰もが認めるところだしもそれで報酬も出るならルカにも文句はない。リヒトも報酬として貴重な〈空飛ぶ絨毯〉を手に入れてご満悦。
 こうしてルカは森番のホッグウォックに仕事を教わることになったのだが……。

 天才〈魔術使い〉の弟と弟のオマケに見えつつ特殊な〈神の恩恵〉を使いこなす兄が、それぞれ別のルートから魔術学校の秘密に迫っていく話ですが、とりあえず「なんかやっちゃいました?」系の兄と、その兄が好きすぎるブラコン弟のコントラストが面白い話です。学校の先生やクラスメイトたちも秘密やら曰くやらあり、そこにガーゴイルのジュールラックも良いキャラ。だいたいガーゴイルがいいキャラな話は面白いのですよ。
 いばりんぼうでうっかり屋の森番ホッグも、その臆病っぷりにも理由があると判明し……というところで、魔術学校に招聘された天災の弟とその従者として同行することになった兄の物語はなんと書籍は2巻止まりだって!(>_<) スロースターターな作品はどれだけ面白くても、よほど序盤でメディアミックスとかでブースとをかけないと難しいみたいです。
 続きはウェブで!!

【天才魔術師を弟に持つと人生はこうなる2】【江崎乙鳥】【ox】【エンターブレイン】【特殊な〈神の恩恵〉を授かった兄弟による本格ファンタジー】【弓の名手であり、ある特殊能力を持った兄と、天才的頭脳に恵まれた魔術使いの弟が織りなす冒険譚】【小説家になろう】【神界の客もの】【小夜啼鳥】【飛羊】【死の行軍】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「不老不死のお薬だしときますね1」 黒留ハガネ

2025-03-18 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「大丈夫! 自分の性癖に誇りを持って、堂々と生きましょうよ。そっちのが絶対楽しいですって」
 ヤオサカは好きなものと特異なことが一致しているのは素晴らしいことだと、公爵令嬢のウルファイトゥラ・ジナジェナ・ィアエを励ました。
 ウルお嬢様が好きなこととは人殺しなのだが、そんなことはヤオサカにとっては些細な問題らしい。

 魔王らしい依頼人から注文を受け不老不死の薬を造り上げた凄腕霊薬師のヤオサカは、依頼人に届ける旅に出たのだが、旅の仲間のハフティーは賭け狂いの美少女賭博師。ここ一番の大勝負にあっさり負けたハフティーによって奴隷として売り飛ばされてしまう。
 幸いにもヤオサカを購入したのはィアエ公爵令嬢のウル。公爵家は慈善の意味もあって奴隷の扱いはかなり良い。問題と言えば、彼の指導役になった荷担奴隷の男がやけに恋バナ好きで、ことあるごとにヤオサカに女性を薦めてくるのだ……。

 主人公は性根は狂っているけどそれ以外は特に可もなく不可もなく、相棒は騒々しく足引っ張るばかりで役に立ちそうにないし、黒留ハガネ作品にしてはキャラが凡庸かなあと思っていたけれど、お嬢様が本性を現したあたりから俄然面白くなってきて、そこに何を考えているのか恋バナ好きのおっさんにつきまとわれてからの展開が絶品。なんといってもウルお嬢様! 強キャラ美少女は多々あれど、東方不敗(原作版)を凌駕してそうな美少女キャラって前代未聞かも知れません。

【不老不死のお薬だしときますね1】【黒留ハガネ】【れんた】【ブレイブ文庫】【放浪の霊薬師】【大陸間弾道投げ槍】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「弟子入りした天才魔法使いが実は娘だったんだけど、どうしたらいい?2」 R・S・ムスカリ

2025-03-17 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 うだつの上がらない底辺冒険者から魔導士に転向したラルフこと魔導名カルエル。実は魔導士としては天才的素質があるらしいし、女ばかりの有名ギルド唯一の男として他人が見ればこの世の春かと思うかもしれないが、なかなかそう上手くはいかない。わざわざ女性ばかりのギルドにおっさんを想定した依頼を持ち込む者はいないし、事情を知らない相手はダメダメ冒険者として侮ってくる。それでも師匠であり(おそらくは)実の娘である天才少女カーラのためにも修業の手は抜かず、カルエルは地道な依頼で実績を積み重ねていく。
 そんな彼の所に持ち込まれたのは、前回彼が回収したマンティコアの卵の捜索。魔導士機関が管理していたはずがいつの間にか盗み出されていたのだ……。

 適正が判明して新規まき直しで頑張る中年男の再起譚。
 今回は性格の悪すぎる勇者兄弟の兄との対決とか、王都に潜入したダークエルフによるテロ・暗殺計画の阻止とか、まだまだ波瀾万丈です。そして才が魔法にあったとしても今まで修練してきた剣の技も決して無意味ではないというところも大事です。

【弟子入りした天才魔法使いが実は娘だったんだけど、どうしたらいい?2】【R・S・ムスカリ】【このいけ】【HJ NOVELS】【不器用な弟子(父)と師匠(娘)のハートフルな魔法物語】 【貸衣装】【叙勲】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「レイチェル・ジーンは踊らない」 Moonshine

2025-03-09 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 ジーン子爵家の次女レイチェルは引きこもり気味で結婚願望もなく、魔力はからっきしもない。父親も結婚は諦めていて領地は甥にでも嗣がせようかくらいのつもりでいた。
 そんなレイチェルにもデビュタントの時期が来た。だが、趣味の手芸で彩ったドレスで参加したレイチェルに第二王子と側近たちがざわめいた。彼女の入場と同時に特異な魔力が感知されたのだ。
 彼女の趣味は手芸。そのデザインに古今東西、古代から最新まで魔法陣やら呪符やらを取り入れて魔改造ドレスに仕立て上げているのだ……。

 魔術にしか興味がない国内随一の宮廷魔術士が手芸と魔術にしか興味がない引きこもり令嬢と出会う、オタク・ミーツ・オタクのラブロマンス。術式にはやたら詳しいけど、自身には魔力がまったくないという特異体質の少女が王国の危機を救います。

【レイチェル・ジーンは踊らない】【Moonshine】【ボダックス】【アイリスNEO】【手芸&魔術オタクの引きこもり令嬢と美貌の宮廷魔術士の溺愛ラブファンタジー】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「城塞幼女シルヴィア」 サエトミユウ

2025-02-18 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「エドワードはてんさいです」
 とりあえずそういっておけば、あとはエドワードがなんとかしてくれることをシルヴィアは学んだ。

 シルヴィアは公爵家の令嬢だが、当主である母親にも魔術騎士団長の父からも認められず、誰にも世話されることなく屋敷の片隅で生きてきた。断絶がはっきりしたのは7歳の儀式の時だった。発現したスキルは「魔物を倒したら魔力が溜まる」というもので、属性魔術はいかにも使えなさそうな生活魔術。
 かくしてシルヴィアは「使えない」と判断され、領地の端にある廃墟と化した城塞だけが与えられて放逐されるのだが、彼女は「契約書ください」とそれだけを強固に主張した……。

 生活魔法などというくだらない魔法の才しか無いと貴族の両親に見捨てられ、辺境の朽ち果てた城塞を与えられて放逐された、愛情を知らない7歳児が主人公。彼女の辺境への旅に、さまざまな形で他人に裏切られてきた男女が加わり、不思議な行軍が城塞へと続く物語。魔法でパパッと城塞を再建して経営再建してめでたしめでたし、生活魔法は無敵です……という話ではなく、むしろ人間関係の再構築がテーマ。たとえるならヤマアラシが互いに心地よい位置を試行錯誤しながらたしかめるような話でした。
 魔術騎士団長はなんとなく「生活」という言葉に、使えないと即断しましたが、実は彼女が「生活に必要」と思えば魔物退治から魔法契約、結界までなんでも使えるというボーダーレスな魔術だったのです。

【城塞幼女シルヴィア〜未知のスキルと魔術を使って見捨てられた都市を繁栄させます〜】【サエトミユウ】【ハレのちハレタ】【ハガネ文庫】【小説家になろう】【カクヨム
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「やり直し貴族の聖人化レベルアップ」 八華

2025-01-27 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
『任せろ。レオのことは俺が責任を持って、絶対に前世より強くしてやるんだからな!』

 力を手に入れようと悪魔と契約した貴族の嫡男セリムは王都を闇の力で覆い、貴族、魔導士、平民まで区別なく殺戮を繰り広げ、最後は勇者によって討ち取られた。
 その死後の魂は悪魔の糧となり、十数年にわたって王国を滅ぼすエネルギーとして最後の最後まで絞り尽くされ消滅した……と思ったとき、〈求道者〉システムが起動。事件が起きる3年前までに時間が巻き戻っていた。
 悪魔の誘惑に屈服する17歳になるまでに、毎日神への祈りと一日一善を繰り返すことでレベルを30にしないといけないのだ。しかし、現在のレベルはマイナス51だった……。

 失敗したくない一心で、何が判定基準かよく分からない更生プログラムに従っているうちに、だんだん聖人扱いされるようになり、いつしか勇者まで従うようになっていく……という逆転譚。戦闘力こそすべて!みたいな父親の逆転も愉しい。

【やり直し貴族の聖人化レベルアップ】【八華】【すざく】【ドラゴンノベルス】【一日一善でスキルも仲間もGET! 聖人を目指して死の運命に抗う冒険譚】【カクヨム】【一日一善】【徳を積んで悪魔の誘惑に打ち勝て】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「帝国最強のパーティー、突然の解散2」 HATI

2025-01-26 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「マステマちゃん見っけ。元気にしてたー?」

 天騎士アハバインにやっと自分のやりたいことがみつかった。
 剣の道も最強と言われるまで極めたので、今度は魔法を極めてみたい! 今まで魔法は広域殲滅型のリーダーが活躍していたので自分でやろうとは思っていなかったけど、ソロになったからこそ興味が湧いてきたのだ。
 奴隷メイドのアーネラとノエルに悪魔のマステマを引き連れてノウレイズ魔道国へ入国。魔道学園への入学試験に挑みあっさりクリア。いよいよ学校生活に臨んだのだが、ここでも悪魔召喚の陰謀が水面下で進められていた……。

 天使と悪魔を引き連れた魔法剣士が、あっちこっち放浪しながら行きずりで大事件に巻き込まれながらパーティーメンバーを増やしていく(結果的に)世直し旅。今回は年齢不詳の学園長を巻き込んで学園崩壊の危機に挑みます。痛快娯楽活劇。
 イラストの主人公の人相が悪すぎて最高。こいつ絶対ワルい奴。態度が横柄なイザート先輩も謝罪はしっかりできる良いモブ。

【帝国最強のパーティー、突然の解散2~可愛い従者を手に入れて人生を自由に旅することにした】【HATI】【山椒魚】【ドラゴンノベルス】【最強魔法剣士のあてのない旅路】【魔王召喚】【カクヨム】【魔道列車】【地獄研究会】【地獄の門】【監督不行届】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「帝国最強のパーティー、突然の解散」 HATI

2025-01-25 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「力で我が儘を通すなら、力を潰されると知れよ」
 天騎士アハバイン・オルブストは盗賊団を潰す。

 火の支配者カスガルと癒やしの聖女レナティシア、天騎士アハバイン・オルブストのパーティーは帝国最強のパーティだ。皇女殿下の覚えもめでたく、富も名声も思うがままだ。ところが竜の群を退治して帰還するや、カスガルはアハバインにパーティの解散を告げた。もう戦いはこりごりだ。レナティシアと結婚して商売を始めると言い出した。
 ソロの冒険者に戻ったアハバインは、ぽつぽつ依頼をこなしながら新たな生活を始めるのだが、なぜか簡単な仕事のはずが気がつけば面倒な展開に落ち込むことが多いのだ……。

 ソロ冒険者になった元最強パーティの前衛が、次々に事件に巻き込まれながらも家を買ったり、その管理の為に美しい奴隷メイドを購入したりと波瀾万丈の日々を送りながら本当にやりたいことを見つけるまでの物語。

【帝国最強のパーティー、突然の解散~可愛い従者を手に入れて人生を自由に旅することにした】【HATI】【山椒魚】【ドラゴンノベルス】【悪魔召喚】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「異世界刀匠の魔剣製作ぐらし5」 荻原数馬

2025-01-17 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「復讐っていうのはな、ただ死んだ奴らの為にするもんじゃない。生きている人間が心に区切りを付ける為にも必要なんだと思う」
 木こりの頭領だったケヴィンの述懐。

 森に炎の魔人が出現。木こりたちの村が襲撃されて大勢の者が殺された。急を聞いて村の跡に辿り着いた勇者リカルドと鍛冶屋ルッツだが魔人は強く、リカルドの〈桜花〉はいなされ、ルッツの愛斧〈白百合〉は超高熱で融かされてしまう。なんとか迷宮の奥に追いやることは出来たのだが……。

 毎回、ルッツが打ち、ゲルハルトが付与魔法を掛けた魔剣にまつわるエピソードが語られますが、今回は「条件が合えば神さえ殺せるかもしれんな」と言われた、もっとも武具らしい剣〈鏡花水月〉の話。そして今回は生き残った女、冒険者サラの逸話が冒頭と最後に挿入されて物語が締めくくられます。
 逃げることは恥じゃないんだよ?

【異世界刀匠の魔剣製作ぐらし5】【荻原数馬】【カリマリカ】【カドカワBOOKS】【異世界刀匠魔剣製作記】【カクヨム】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「肥満令嬢は細くなり、後は傾国の美女(物理)として生きるのみ2」 八針来夏

2025-01-15 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「あの黄金の女のところに参られるのでしょう?」
「ああ、だがなぜついてくる」
「なに。伝承の登場人物になれそうとなりゃね」

 自陣を離れローズメイのもとに向かおうとする騎士や騎士崩れたちは決死の戦場を前に楽しげだ。

 アンダルム男爵は自領の民を虐げるだけでなく、怪しい邪教の術に手を染めているらしい。
 行きがかりからアンダルム領を討伐しようというケラー子爵の軍勢に客将として加わったローズメイだったが、この混乱に乗じて男爵領の鉱山利権を手に入れようとする周辺領主の連合軍と対立する状況で、子爵軍を指揮する子爵の息子ファリクはクズだった……。

 生者と死者の境界があやふやになる中、生贄ちゃんやゴロツキたちを仲間に戦力差100倍の戦場を駆け巡る美女将軍の痛快英雄譚。

【肥満令嬢は細くなり、後は傾国の美女(物理)として生きるのみ2】【八針来夏】【輝竜司】【TOブックス】【美女の痛快英雄伝】【生贄ちゃん】【狼龍】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「百万回は死んだザコ」 yononaka

2025-01-06 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 そいつはリスポーンするタイプのザコだった。盗賊の下っ端あたりで悪いことをしては冒険者や官憲に叩き切られる役回りだ。賊の頭に斬り殺されたり、仲間から袋だたきにされて死ぬこともある。そう。そのザコはリスポーン能力のあるザコなのだ。何度死んでも別人に身体に意識が乗り移って復活する。ただしザコ限定。いつでも気がつくと悪者の下っ端になっているのだ。
 そんなザコにも夢がある。冒険者になって人の役に立ってみたいのだ。誰かの未来が守れるのなら、ザコの命の5つや6つ安いもんだろう。ただし、あまり転生しすぎると記憶が全てリセットされてしまうのだ……。

 死んでもすぐ転生するけど憑依先はいつでもザコの盗賊という転生譚。冒険者にやられたり、別の盗賊に斬られたりと何度も転生を繰り返すのだけれど、誰かの為に戦える冒険者になりたいという彼の願いが少しずつ運命を動かし、ザコの命を対価に歴史が大きく動き出し、1本の英雄譚を紡ぎ始めます。
 WEB版より全面改稿ということで、一応この巻だけで物語は完結していますが、「第1巻」と謳ってあるので、次巻にも期待が持てそうです。

【百万回は死んだザコ】【yononaka】【yononaka】【カドカワの新文芸】【"死に急ぎ"大河ファンタジー】【小説家になろう】【ハーメルン

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする