西方諸国を巡るサトゥーたちはロドルォーク王国で木彫り職人と知り合う。カリオン神殿に奉納する神像を彫るのに木材不足で手に入らないという親方たちの為に手持ちの材料を提供し、自分たちも遊び半分に像を彫ったりぬいぐるみを作ったりと愉しんだ。ところが内海を渡った都市国家カリスォークで、商店街の飴売りとトラブルを起こしている女性を見つけてサトゥーは頭を抱えた。女性の鑑定結果はUNKNOWN。彼の鑑定をはじく存在など、神か魔神くらいのものだ。彼が彫った神像が依り代となって、カリオン神の分け御霊が顕現してしまったのだ。いわく「素晴らしいフィット感」なんだとか。
仕方なく、本物の女神のお供で内海諸国を観光して廻ることになったのだが、賢者の弟子の残党が良からぬことを企んで跋扈していた……。
完全にウェブ版と別ルート、別設定になってしまった小説版。今回は二柱の女神の物語。美味しいものを食べて、お風呂に入って……って、テレビの旅番組みたい。表紙イラストも採用版じゃなくて、カラー口絵の女神の方が完成度が高いと思うよ。
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「馬鹿は正論じゃ動かない」
「では、あとはお若い二人でごゆっくり」
「人間になりたいと思うなんて、そんなばかげた話はありません」
「恋ってね……人を傷つけることの方が圧倒的に多いんだヨ？」
「あんたの身なりや言葉遣いはだいぶ変だが、腹の底もだいぶ変かね？」
ローゼマインとしては王族にできる限りの協力をしているつもりだった。
魔物の大発生で両親を失い、孤児院で院長に虐げられながら飢え死に寸前で生きていた少女アーリシアは、ついに孤児院から逃げ出すことを決意したが、逃亡先の街角で見知らぬ女に襲われた。彼女の身体を奪って自分のものとし、『剣と魔法の世界の乙女ゲーム』のヒロインに成り代わろうというのだ……という女の記憶を、返り討ちにした彼女の記憶から読み取ったアーリシアは、そんな「乙女ゲーム」などというものに関わるのはごめんと逃げ出した。ついでに自分を売り飛ばそうとしていた院長である老婆を刺し殺し、彼女は闇の中へ消えていった……。
Twitterで毎週月曜日にアップされていたイラストが同人誌にまとまり、その同人誌のエピソードをベースに週刊誌連載が始まり、それがまとまったもの。
公開してかなり経ったので、そろそろ良かろうかと劇場までお出かけ。
やっとパトリックとの結婚式にこぎ着けたユミエラ。
『優しくて素敵でキレイなお姉さんは二次元にしかいない。わかります』
キノコ騒ぎも収まって、ナオたちは知り合いも呼んでの新築祝いの宴。みんな酔っ払って大変。一方、冒険者稼業ではアンデッドと遭遇するようになって、通常の武器では倒せない相手への対処が必要に。
○マイカ・アマノベ・サキュラ 「フシノカミ～辺境から始める文明再生記～」雨川水海（オーバーラップノベルス）
「人には個人差があるんだから、当然、能力もまちまちだろ？ だから上司には、部下に見合った仕事を割り振る役目が求められるんだ」
