以前にハヤカワ文庫から全２冊で刊行されていたスペース・オペラ名作選を、創元ＳＦ文庫から合本として復刊したもの。訳はそのまま、口絵・挿絵イラストはありません。残念。『夜は千の眼をもつ』はウィリアム・アイリッシュのミステリ(1945)が有名ですが、原典はイギリスの詩人フランシス・ウィリアム・バーディロンの詩『Light』(1873)からとられているんだとか。いわく、「夜は千の目をもつ。昼はただ一つ」。
収録作品は下記の通り。
『鉄の神経お許しを／キャプテン・フューチャー』エドモンド・ハミルトン
『大作〈破滅の惑星〉撮影始末記／月世界ハリウッド』ヘンリー・カットナー
『月面植物殺人事件／植物学者探偵ジョン・カーステアズ』フランク・Ｂ・ロング
『太陽系無宿／太陽系無宿ホーク・カース』アンソニイ・ギルモア
『夜は千の眼を持つ』ジョン＆ドロシー・ド・クーシー
『サルガッソー小惑星』フレデリック・Ａ・カムマー・ジュニア
『お祖母ちゃんと宇宙海賊』ジェイムズ・マッコネル
『宇宙船上の決闘』ヘンリー・ハス
『隕石製造団の秘密』ピーター・ハミルトン
「スペース・オペラの主人公達を訪ねて」野田昌宏
「あるスペース・オペラ作家との対談」野田昌宏
【スペース・オペラ名作選～太陽系無宿／お祖母ちゃんと宇宙海賊】【野田昌宏】【鈴木康士】【創元ＳＦ文庫】【アンソニイ・ギルモア】
楠木邸には山神様がいて、霊獣が出入りしていて、今はエゾモモンガが療養中だ。たまにタヌキが来て酒をくすねようとするし、花を背負った日本狼がやってきたりするのだが、ようやく力を取り戻してきた山神がまたぞろ庭を改装して一新。そんなところに今度は天狐さんご本神がやってきた。しかも眷属の女狐をぞろぞろ引き連れての逗留で、楠木邸は狐だらけに……。
『スタートレック』ＴＯＳというよりも『宇宙大作戦』と邦題で呼ぶのがしっくり来る、ＳＦＴＶドラマのサウンドトラックの１枚目。これには第１シーズンより「ザ・ケイジ（THE CAGE）」「光るめだま（WHERE NO MAN HAS GONE BEFORE）」の２作のＢＧＭを収録してます。
「毎日のように宙賊とドンパチしたり、貴族の陰謀に巻き込まれたり、結晶生命体の群に突っ込んだり、パワーアーマーを着たり着なかったりして生物兵器と切った張ったしたり、お貴族様に剣で斬りかかられたり、乗っていた飛行機械が墜落したりしていれば俺みたいな出会いが向こうから転がり込んでくるかもな」
ロセロ伯爵家とグリエント男爵家の領地紛争にもケリがつき、ウーゾスはすぐに次の仕事を探し始めるが今は商船団の護衛くらいしか残っていない。ネイマ商会の船団護衛に愛機パッチワーク号と共に加わったウーゾスだったが、その行く手にライバル会社ＳＴＥ所属の輸送船あらため改造戦闘船２隻だった……。
チィヒーロ奪還に向かった王弟ロメールは、ドルフェンからチヒロの正体、ファティマ王女と別世界《地球》から送られた千尋の魂、１つの身体に２つの魂が入った存在であったことを教えられた。
彼女を寝取られ自棄になった新人少尉ナオ・ブルースは、遅咲きの中二病の発症もあって『仲間を守ってカッコよく死ぬ』シチュエーションに憧れていた。
「おまえは現実だ。しかし、虚構のテレビドラマがわれわれの現実を侵食しねじ曲げているのだ」
「それマジ？ マジなの？ 俺って生きた恒星系破壊爆弾なの？」
「最初の晩は全員でいっしょに映画を鑑賞するのがゴールドチームの伝統だからです。今夜は－－ええと－－『ゴジラ』、それと『パシフィック・リム』です」
「仕事ってのは、９９９の地味な仕事があるから、１の派手な仕事を支えることができるって事を理解しないといけない」
連合王国の侵攻を退け、派閥を大きく拡大したリアムだったが、突如出現した魔法陣に吸い込まれ、見知らぬ世界に連れ出されていた。魔王ゴリウスによって滅びかけた国が行った勇者召喚に巻き込まれてしまったのだ。だが、リアムと同時に召喚されていた勇者カナミとは、前世で彼を捨てた妻についていった娘の香菜美だった。
「大事なことですよ。好きな相手に『愛しています(I love you)』と伝えることは」
「これはあなたの物語」
「俺にもわからんけど使えるからヨシ！」
