
どれだけアクセサリーのデザインを工夫しても、何でも似合いそうなキャラばかりだと張り合いがないと、美形は見飽きた装飾系生産職のギリアム。それだけに爺相手には張り合いが出るのだ。
魔法ジジイのウォレスをロールプレイする三波南海は、街の人々(NPC)たちとの交流を続けながら地道にお使いクエストをこなしているうちに新しい職業に辿り着いた。自分で魔道書を作成することのできる「編纂者」だ。買い物でも店頭でウィンドウのパネルをタッチするだけでNPCとの対話なしに済ませる効率優先のプレイヤーには見つけられない職業だ。
その頃、サラムの街の魔法ギルドでは、プレイヤーを囲い込んで数でゲームを有利に進めようという旅団ギルド〈ウィザーズユニオン〉にホールを占有されることが間々あって、ウォーレスも用事を済ませられないまま追い出されてしまう……。
VRゲームに爺キャラでエントリーした、静かにこっそり意趣返しする女子高生の冒険譚。今回も爺とおっさん(複数)が縁を繋ぎ、友人に頼って制作物を市場に流してもらう回。
よくありそうなゲームプレイ日記だけれど、これが2010年スタート作品。更新速度が遅いのでむしろこちらが原点的な部分も多そう。前も書いたけど、これより古いVRゲームものというと『クリス・クロス』(1994)、『ソードアート・オンライン』(2002)と来るんだよね。NPCでもゲームの世界の中ではPCと変わらない同じ世界の住人としてつき合うのがベストだ……という視点ではこれより古い作品はちょっと思いつきません。
ゲーム内のイベント展開と、ゲーム外の学校や家庭での家族や友人との関係がほどよいバランスなのです。イラストもちゃんとそれらの情景を描いてます。良き。
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