「女の子が、困っとたら助けとうなるやん」医者が誰かを助けるのに理由は要らない。
異世界においても天才外科医の本領を発揮して人々を救っていく芦屋薫だったが、治療師リースを通じて「迷宮熱」の特効薬まで世に送り出し治療する薫を面白く思わないのは、町で最大の治療院を経営するアルガス。彼の妨害工作については対応するのは難しくなかったが、 本当にやっかいなのはすべての治療師を束ねるエクリクスが送り込んだ暗殺者からアルガスを護ることだった……。
治療手順として、まず手術同意書を書かせるところから始まる医療ファンタジー。
台詞回しや単語にもそのときどきの流行廃りがあるけれど、「生まれたての子鹿」も一種のメルクマール。2013年の『あまちゃん』以降、使用頻度がグッと増えましたね。
【天才外科医が異世界で闇医者を始めました。２】【柊むぅ】【ゆらん】【モンスター文庫】【異世界医療ファンタジー】【小説家になろう】【鶏の唐揚げ】【カボチャのポタージュ】【抱きまくら】【細菌性肺炎】【拡張型心筋症】【直流除細動器】【大腸癌】【生まれたての子鹿】
「帳簿はいい……穴があるのを発見するのも楽しいし、誰かがこせこせごまかそうとしてる様子を見るのも面白い。時に思いがけない手口を知ると、新しい学びに心が洗われるようだ」
「クーイヌは僕に絶対服従だよ？」
クマハチがミラノに虐められていると思い込んでいるセレネ姫は、マリー姫を連れて故郷である東の島国に向かうクマハチに無理矢理同行。もっともクマハチを助けてフォローするためというより、東の国では新鮮なお刺身とウニが食べ放題だと考えたためなのだが……。
『例え化け物だろうと、お前を信じてくれる奴や、お前を愛してくれる奴は、きっとどこかにいる』
「魔王と勇者を繋ぎ合わせ、セフィラの子に慕われ、勇者の仲間に守られ、悪魔元帥を拝命し、多くの悪魔が平れ伏し、法術を駆使して異世界間を飛び回る『普通の女子高生』などいてたまるか」
「ピロートークというものをしてみたいと思います」
「人間個人の正義なんて、所詮半径数十メートルよ。その範囲で正義やって、文句言われる筋合いはねーよ」
「この世の全ては、一人の可愛い女がいれば大抵どうでも良くなる」
「敵にはいてもらった方が色々と便利だよ。憎む相手がいると、人間はやる気がでるでしょう？ 敵がいなくなれば、勝手に作り出すんだから、いてもらった方が良いよ」
「……わたし、父さんの、お嫁さんになりたい」
「無責任と傲慢の二択なら、僕は傲慢を取る。無責任は他人に迷惑をかける。傲慢は僕が非難されるだけだ」
仮想現実ゲーム「オンリーセンス・オンライン」に大型アップデートがやってきた。
「現実から目を背けろ」
「相談するのはいいけれど、答えは絶対に自分で見つけるんだ。そうすれば何があろうと、真っ直ぐ前を向いて歩いて行けるからな」
