付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「素材採取家の異世界旅行記」 木乃子増緒

2017-08-30 | 異世界転移・召喚
 平凡な生活も良いけれど、ちょっと冒険したいかなと会社を辞め、1年間世界を旅するぞーと実行に移そうとした途端にタケルは異世界召喚されてしまった。家族や親戚もいないし、誰も失踪に気がつかないよねとこの宇宙の管理者、いわゆる神さまみたいな存在の青年によって、別の星へとピックアップされたのだ。
 その代わりと言っては何だけど、アイテムボックスやら探査能力やらギフトもいっぱいつけてもらったが、どうやら青年は調子に乗ってタケルにギフトを付けすぎたようだった……。

 基本的にアルファポリスはウェブの小説サイトをチェックしないので新刊情報に疎いのですが、書店で表紙を見て「絵が巧いなあ。嫌な癖がなく、背景まできっちり描き込んで構図をしっかり考えてるなあ」と思うものはひととおり購入します。すごく面白い話につまらない絵と内容違いの装丁がついて売れないことはあるけれど、巧い絵がつまらない話につくことはほとんどありませんからね。
 話としてはチートな転生もの。平凡な主人公が異世界でチートなやり直し人生、あちらこちらを物見遊山で視て回るというものですけれど、面白いは正義です。チートでパターンだけれど、面白いものはいくらでもあります。『水戸黄門』とか好きですもの(今はやってないけど)。
 主人公がほどほど善人で、そこそこ真面目で、へんに野望などを持たず、自分は愉しくやっていくうちに、周囲の人まで幸せにしていくというのは、きちんと書けば面白いんです。ちゃんと締まるといいな。
 この話は、とにかくカニ! 帯には「んこが5万円で売れた!」みたいなことが書いてあるけれど、とにかくカニの回。主人公も作者も大好きで、登場人物紹介の見開きイラストを見て大笑い。

【素材採取家の異世界旅行記】【木乃子増緒】【海島千本】【アルファポリス】【素材採取家の異世界のほほん大旅行】【ドラゴン】【タラバガニ】
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「無職転生~異世界行ったら本気だす(15)」 理不尽な孫の手

2017-08-29 | 異世界転生
 疑心暗鬼に陥りながらも、「未来から来たルーデウス」だという老人の遺した日記を読み進めるルーデウスだが、そこに記された未来はあまりにも残酷で絶望に満ちあふれていた。
 そしてルーデウスは龍神オルステッドに挑むことを決意する。一度は負けた相手。そして竜を倒し、魔王を退け、魔法大学最強の名を持つに至った今でも勝ち目はないと確信している敵だ。
 けれど、家族を守るための方法を、ルーデウスは他に思いつかなかったのだ……。

「勝負に負けても人生は続く」

 ついに合流した狂剣王エリスが敵も味方も蹂躙する回。
 上下関係には厳しいルーデウスの手のひら返しっぷりがステキです。

【無職転生15】【異世界行ったら本気だす】【青少年期】【理不尽な孫の手】【シロタカ】【MFブックス】【人生やり直し型転生ファンタジー】【おっぱい仙人】
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「サトコとナダ 1」 ユペチカ

2017-08-28 | 学園小説(不思議や超科学なし)
「今日、地球が滅びるとしても、肉を焼くわ」
 カフェのウェイトレス、ミラクルはパーティーには肉がなければいけない、肉に命がかかっていると。

 日本からアメリカの大学に留学したサトコはルームシェアすることになったが、同居人はイスラム教徒だった……。

 イスラム女子と日本女子がアメリカで交流する、異文化の衝撃。

【サトコとナダ 1】【ユペチカ】【西森マリー】【星界社】【魅惑の異文化交流ライフ】【イスラム美女子】【サウジアラビア】【女子会】【寿司】【礼拝】
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「最強呪族転生 ~チート魔術師のスローライフ1」 猫子

2017-08-27 | 異世界転生
「や、いやです! にいさまのそばにいます!」
 アベルの妹ジゼルは、甘えん坊の寂しがり屋で、いつも兄べったりだった……ように、そのときは思われた。

 黒魔術にはまっている高校生が、後輩をかばってトラックにはねられたと思ったら、異世界で魔術を扱いを操る少数民族の赤ん坊に転生し、アベル・ベレークという名前を与えられていた。しかし、せっかく呪術に秀でた種族に生まれながら、マーレン族は森の奥に引きこもっているうちに魔術をあまり使わなくなり、弓矢による狩猟で生きるようになっていた。
 だが、それは魔術大好きな前世を持つアベルには許しがたいことだった。彼は寝食も忘れて魔術を猛勉強、気づけば他者を寄せ付けないほどの力を手に入れていた……。

 この作品の魔術の特徴は、オーテムと呼ばれる木偶(トーテムポールのような木彫りの呪物)を介して術を行使するのがメインということ。今回は主人公が成長し、村の中でそれなりの立場を獲得するまでのスローライフですが、主人公はいつも木彫りでオーテム作ってるような気がします。

【最強呪族転生-チート魔術師のスローライフ1】【マーレン族の集落】【猫子】【Mika Pikazo】【アース・スターノベル】【トラック転生】【黒魔術研究部】【香煙葉】
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「異世界道楽に飽きたら」 三文烏札矢

2017-08-26 | 異世界転移・召喚
 仕事に追われ余裕のない日々を送る31歳の勤め人。久しぶりの連休に車で出かけようとしたところに落雷の直撃を受け……気がついたら異世界に迷い込んでいた。直前に「旅なんていいよな」と考えていたのがいけなかったのか。そして、いつの間にか高いレベルと常人を遙かに超えた体力と魔力、豊富なスキルという、大きな力を労せずして手に入れていた。
 しかし、彼には英雄として人類のために戦う気も、敵として暴虐の限りを尽くす気もなかった。働き過ぎていたのだ。のんびりと、なにか楽しいことを探そうと、男は迷わず、道楽を探す旅に出るのだった……。

 ウェブ版では駆け足だった序盤をもう少し手を入れて、登場がかなり先だった魔人3人娘を設定通り出番を冒頭に持ってきて、いろいろ加筆修正した書籍版。いわゆる労せずしてチート能力を身につけた主人公が面白おかしく異世界で生きるさまを描いた話で、これまた当たり外れの多いジャンルではありますが、30過ぎたオヤジを主人公にした作品で、そのオヤジの顔をいかにも胡散臭く表紙に描いた話にハズレはないと思うのです。その胡散臭さこそが醍醐味だと理解した上で本作りしている証拠みたいなものですから。

【異世界道楽に飽きたら】【三文烏札矢】【ともぞ】【プライムノベルス】【主婦の友社】【空飛ぶ絨毯】【美人でいい女ほど駄目男が好き】【風呂】【式神】
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「かりん歩」 柳原望

2017-08-25 | その他フィクション
「共感はどうあがいても無理な人とは無理。でも理解は頑張ればできるから」
 「理解があれば、人はともに生きられるから」と、市井かりん。

 名古屋の街中のごく普通の喫茶店を舞台にした物語。
 前作『高すぎさん家のおべんとう』と同じ世界で、後日談的エピソード付き。

【かりん歩】【柳原望】【MFコミックス】【フラッパー】【大人の久留里編】【モーニング】【おいのりメール】
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「魔王様、リトライ!」 神埼黒音

2017-08-24 | VRMMO・ゲーム世界
「私の美乳は、心の綺麗な人にしか見えない」
 ユキカゼは胸のあたりが蒸れると言い張った。

 大野晶はインターネットの黎明期からゲームの開発・運営をしていた。それは、世界の6割を支配する大帝国が主催する“GAME”で参加者が最後の1人になるまで殺し合う……という設定のものだったが、それも今宵で最後。深夜0時でサーバーデータが消されて、すべてはおしまい……のはずが、気がつけば晶はゲーム内の「魔王」と呼ばれるキャラにログインしたまま異世界へと飛ばされてしまっていた。
 現実世界ではない。かといって大帝国が君臨していたゲームの世界でもない。まったく未知の異世界で、大野晶はなんとかして安寧を得ようとするのだが、400万人を超える人間の殺戮に関与した委員会の長官としてのステイタスは健在であり、なぜか制限がかかっているとはいえ管理者権限さえ部分的に行使できる姿はまさしく魔王であった。
 魔王に召喚された、常人には到達できない水準のスキルを持つ腹心の部下たちが見ても、彼に振り回される現地の貴族や騎士たち、あるいは悪党や庶民にとっても、彼のやることなすことすべてが恐るべき魔王の知謀策略であり、二手先三手先を見据えた一石二鳥も三鳥も得ようという深謀遠慮なのだが、魔王の中の大野晶にとってはその場しのぎの口から出任せと思いつきでしかなかった……。

 どこにでもいる社会人が、圧倒的な力を持つ「魔王」となってしまった異世界放浪譚。とりあえず魔王討伐に来た聖女をあしらって聖女の村を拠点を決めるあたりまで。
 中身は小心者の一般人でも能力は魔王級。召喚した腹心NPCはゲームの世界が現実だという認識で、フレーバーテキストとしてのサイドストーリーも現実にあった過去の出来事。この世界には大帝国はないけれど、既得権益を抱える老害ばかりの上層部に気兼ねすることなく、新たな世界で大帝国を立ち上げるぞと野望に燃え、魔王が取り繕おうとその場その場で適当な言い逃れをするのを、まさに先読みの先を読むものと誤解してさらに忠誠を篤くするインフレスパイラル。
 勘違い系の話も多いけれど、これは周囲の勘違いっぷり、深読みしすぎが爽快なまでに豪快です。

【魔王様、リトライ!】【神埼黒音】【緒方剛志】【モンスター文庫】【異世界転移ファンタジー】【勘違い系ファンタジー】【小説家になろう】【野戦病院】【バニー】【石鹸】
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「湖川友謙 サンライズ作品画集」 湖川友謙

2017-08-23 | 破滅SF・侵略・新世界
 80年代の代表的ロボットアニメの代表作、『聖戦士ダンバイン』『伝説巨神イデオン』『戦闘メカ ザブングル』『無敵鋼人ダイターン3』の番宣イラストやらビデオやLPのジャケットや特典ポスターやら記録全集とかのイラスト180点余りを収録した画集。これまた厚く、重いです。
 イデオンの頃のアクリル画は今でも巧いと思うけれど、アニメを見て、この絵が見たい!と思うのとはちょっと違う感じがしたものです。ザブングルあたりからのマーカーとか水彩画になると、そうそう、こういう絵が見たかったんだよという。あまりに「絵画」になると重いんですよね。でも、確かに巧いのです。色使いも構図も。
 あと、4作品といっている中、3枚だけ『重戦機エルガイム』の絵も混じっているのは意外でした。時期的にはアリだけれど、こういう企画もあったのですね。

【湖川友謙 サンライズ作品画集】【湖川友謙】【一迅社】【月刊OUT】
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★勘違い系

2017-08-22 | ランキング・カテゴリー
 文化ギャップから言動が本人の意図以上に好意的に解釈され、その結果、主人公が過大評価されてしまう物語。マーク・トゥエインの『王子と乞食』なんかもそれっぽい。

『こんにゃく問答』 落語
 旅僧に禅問答をしかけられた住職が、出入りのこんにゃく屋の主人に代役を依頼。替え玉住職になったこんにゃく屋の主人が、口もきけず耳も聞こえないふりをしていると、旅僧は無言の行ととりちがえ、互いに身振り手振りだけで会話を交わすことになるが、旅僧はこんにゃく屋を賢人と考え違いをして平伏し、こんにゃく屋はこちらが替え玉であることに気がついたと感心する。

『オーバーロード』 丸山くがね
 気がついたらオンラインゲームで使っていた骸骨姿のネクロマンサーになっていたモモンガ。部下はすべて魔物や魔人。一般人のゲーマーの感覚でついぽろりと何か口走っても、周囲はさすがモモンガ様と感激し、その意をくんで世界征服へと邁進していく……。
 
『弓と剣』 淳A
 弓の腕だけが取り柄の青年貴族がひょんなことから成り上がり、その天然ボケもさすが若様と周囲が勝手に感激して評価が上がっていくけれど、本人はそんなたいしたことしてないよと逆に自己評価は低め。それがまた謙虚な御方だと評価が上がっていくヒロイック・コメディー。

『夜伽の国の月光姫』 青野海鳥
 お姫さまのの中身は現代日本から転生してきた、なまけもので引きこもりだったおっさんの魂。単なる怠け者の勘違い娘が、言葉も覚えられずたどたどしいことから本意が伝わらず、逆に考え深い高貴な姫と誤解されていく……勘違い系成り上がりファンタジー。

『幼女戦記』 カルロ・ゼン
 世界大戦間際の異世界に幼女として転生させられたエリートサラリーマン。自分が死なないよう、安楽な生活が出来るよう、現代サラリーマン的に組織の中で出世して、安全な立場につけるよう最大限効率的な仕事の仕方を模索するけれど、それが周囲に戦略的視野を持った優秀な士官として認識され、意図とは逆に常に最前線の激戦区に送り込まれ続ける。

『へっぽこ鬼日記』 田中莎月
 夜道の自販機でコーヒーを買おうとしていた学生が異世界に転移。気がついたら鬼の一族の末弟になっていて、見た目切れ者ながら中身へっぽこの剣士が陥る冒険と陰謀のコメディー。

『帰ってきたヒトラー』 ティムール・ヴェルメシュ
 大戦末期のベルリンから気がついたら21世紀のベルリンに転移していたアドルフ・ヒトラー。ヒトラー本人だと主張するが、周囲にはそっくりさん芸人だと誤解され、テレビの人気者となるうちに政界進出の話が舞い込む様になる。

『小さな国の救世主』 鷹見一幸
 反体制派に天才軍師と祭り上げられてしまった龍也だが、実は中央アジアの観光中にツアーからはぐれて戦渦に巻き込まれた日本の高校生に過ぎない。ただ、インターネットを通じて掲示板などからアイデアを借りられるだけなのだ……。
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「悪魔のような公爵一家」 逆又練物

2017-08-21 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「君じゃなければ駄目なんだ。君より美しい者は居るだろう。しかし、君でないというだけで君はそれに優る。君より位の高い家の者も居るだろう。しかし、君でないというだけで君はそれに優る。ボクは、君だから結婚したいと、一緒にいたいと感じたんだ」
 草食系長男は、伯爵令嬢に恋を語る。陰気で不気味な顔と声で。
 まさに割れ鍋に綴じ蓋。

 アゾリアス王国の執政、グリード公爵には黒い噂が絶えなかった。「王国の影の支配者」、「悪魔と契約している」、「犯罪組織を作り、目撃者を消している」などなど。
 本当はちょっと顔が怖いだけの善人なのに。
 ただ、「王国の影の支配者」というのは一面の真実でもあった。もともと武の国であった王国には有能な官僚が少なく、本当は気弱で繊細な公爵が容貌から誤解され、傷つき、引きこもってしまうと、瞬く間に王国の行政すべてがストップしてしまうのだ……。

 善良で、有能で、王国を陰から支え続けている公爵一家を、見た目が怪しいからと陰謀を暴いてやると意気込む人々と、そんなことをして公爵が引きこもってしまったら大惨事と収拾に奔走する国王や大臣たちが交錯するコメディー。
 人は見た目が8割で、その8割に裏切られている平凡な家族の物語です。

【悪魔のような公爵一家】【逆又練物】【魔界の住民】【TOブックス】【国家の存亡を賭けた(!?)勘違いファンタジー】【ほのぼの一家が繰り広げる勘違いファンタジー】
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「BLACK MAGIC」 士郎正宗

2017-08-20 | 超能力・超人・サイボーグ
 確か河合塾のホールを会場にした最後のコミカ(名古屋の同人誌即売会)でリーフレットを配布してたんじゃないかな。
 マンガ同人誌「アトラス」で『黄金炎柱祭』を連載していた士郎正宗が、初の個人誌を出すと話題沸騰して、みんな郵便局に予約の定額小為替を買いに走ったものでした。1983年のことでした。

 古代金星を舞台に、政治を司るバイオロイド同士の権力抗争を中核に据えたオムニバス短編集。女性型戦闘機械とか、パワードスーツ(白兵戦車)とか、このあたりの作品でデザインイメージが一気に定着しちゃいましたね。

【BLACK MAGIC】【ブラックマジック】【士郎正宗】【アトラス】【M66】
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「猟犬の旗」 芝村裕吏

2017-08-19 | 架空戦記・仮想戦史
「お前たちのためじゃない。俺の仕事のためだ」

 名前も定められていない日本の諜報機関、仮称「イトウ家」が好んで猟犬(スパイ)として使うのは外人。ある者は望んで、ある者は脅され、その身を機関に捧げている。
 ペルー出身の男が休暇を取ったその日から、日本の各所でテロが勃発した。日本の主要都市で爆弾テロや銃撃テロが起きるが、警察や公安当局も動くがイトウさん家の動きが鈍い。内部に裏切り者がいるらしく、現場から上層部までぐちゃぐちゃで、誰が敵か味方か判別できなくなっているのだ。
 “外国人の反乱”だった……。

 タイトルどおり「ショー・ザ・フラッグ(show the flag)」な話で、今回は幸恵さんの出番なし。死んでないといいけどなあ……というか、前作の前日譚らしいです。
 そして、幸恵さん同様、次巻の登場がなさそうなのがアースラ。いや、この話に長居するとたいてい死ぬから、出番はない方が良いんだけどね。

【猟犬の旗】【芝村裕吏】【角川書店】【スパイ小説】【スパイ小説の新潮流】【ハウス・イトウ】【リンゴ】【シリア難民】【優秀なハッカー】【殺人者】【二重帳簿】
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「シロクマ転生」 三島千廣

2017-08-18 | 異世界転生
「男ってのは勝ってなんぼの商売だからさ」
 クマキチはそう考える。
「真に強いものは一見惰弱に見えるくらいやさしい」
 ルルティナはこう考える。

 厳冬期の穂高岳に挑んでいた青年は、滑落し、遭難したと思ったが、気がついたら異世界で転生していた。
 それもクマの姿で。
 よりにもよってシロクマで……。

 シロクマに転生した男がクマキチを名乗り、人間の謀略によって故郷を滅ぼされたウェアウルフの娘たちを助け、山奥でのサバイバル生活……という話。
 もう異世界転生もありきたりのチートハーレムものも一回りして、男が女に、女が男に転生からあたりまえ。世は畑に転生したり自販機になったりしてますので、今さらシロクマくらいあたりまえ……?
 話はちょうど切り良く、領主軍を撃退してとりあえずの平和を取り戻すところまで。

【シロクマ転生】【森の守護神になったぞ伝説】【三島千廣】【転】【ホビージャパン】【異世界転生】【エルフなまり】
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「転生太閤記2」 津田彷徨

2017-08-17 | 戦国転生・歴史改変
「何れにせよ、賽は振らなきゃいけないですし、どうせ振るなら気持ち良く振りたいと思いませんか?」
 すべて予定通り、天の采配と言い切る天海秀一。

 永禄3年(1560年)。卜伝の剣術を学んだ天海秀一は兄弟子たちのもとで修行を積みながら、尾張の国に足を踏み入れた。寡兵で2万とも3万ともいわれる今川の軍勢に立ち向かわねばならなくなった織田信長と合流するためであった。
 歴史の知識を駆使し、桶狭間の地にて今川の首を狙う秀一。しかし、他ならぬ彼自身の行動によって日本の歴史が少しずつ変わり始めていた。
 天海には気をつけよ。それが松永弾正から今川義元への言づてであった。そして京では……。

 大樹の使者として織田から北条、武田、上杉と飛び回る天海秀一のお使いクエスト篇です。
 前田慶次のデザインが戦国リーゼントに。あいかわらずイラストが迫力満点です。

【転生太閤記~現代知識で戦国の世を無双する~】【桶狭間編】【津田彷徨】【獅子猿】【カドカワBOOKS】【桶狭間の戦い】【川中島の戦い】【啄木鳥の陣】【車掛かり】
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「ワンパク番外地」 児島美ゆき

2017-08-16 | 日常の不思議・エブリデイ・マジック
 衝動買いで「児島美ゆき70’コンプリート・シングルコレクション」を購入。児島美ゆきはテレビ主題歌のコーラスから芸能界入りして、アニメ映画の声優から映画やテレビドラマのヒロイン、バラエティ番組の出演と70年代には幅広く活躍した人。具体的には映画やテレビの「ハレンチ学園」の十兵衛役で有名。
 原作のコミック版「ハレンチ学園」は、スカートめくり流行の一因となったとも言われたけれども、読者的には第一部最終章の「ハレンチ大戦争」編のインパクトが大きすぎ、その前後はかすんでしまった記憶です。最初は「ナンセンスなエッチまんが」だったのに、いつの間にか血を血で洗う大戦争になり、それまで爆発に巻き込まれてもスカートが吹き飛んできゃーきゃー叫ぶくらいだった女生徒たちも、腕が千切れ足が飛んで死んでいく驚天動地の展開です。
 そんな原作を受けての映画版もテレビ版もやや大人しい。まあ、当時のテレビ番組としては十分にオゲレツでナンセンスだけれども、原作と比べると一歩も二歩も見劣りがします。
 ともかく、そんなテレビ版「ハレンチ学園」の後を受け、メインキャストをそのまま引っ張る形で全13話の1クールで放映されたのが「ワンパク番外地」です。

 海辺の洋館に15人の少年少女が住み着いていた。子供たちの中心になっているのは少女みゆきで、家主はその兄だが彼は既に幽霊となっている。
 生きた大人のいない屋敷を子供たちは好き勝手に改造して共同生活を始めるが……。

 自由奔放に暮らす少年少女たちが、その生活を脅かす大人と対決する……というのが基本ストーリーのコメディドラマ。作品としてはどマイナーでしたが、なまじ比較する原作がない分だけこちらの方が好きでした。「秘密基地」「子供たちだけの砦」って、なんか子供心というか男心に燃えるよね。
 風雲たけし城もSASUKEも、「ギミック満載の巨大構造物」という意味では同じかな。だからでしょうか? 興行収入がどうなったか知らないし、評論家の評価も知らないけれど、『グレートウォール』も大好物です。

【ワンパク番外地】【東京12チャンネル】【児島美ゆき】【小林文彦】【石立鉄男】【山本直純】【自動車レース】【番長グループ】
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